ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

石油王

2015-09-16 00:15:59 | バイコヌール 旅行
【バイコヌール 珍道中 (17)】


国際宇宙学校の見学の後、
おみやげを買いに本屋へ。





旧ロスコスモス公社と
レーニン像(超貴重)の広場を抜けて
コロレヴァ通りを進みます。


とても綺麗な通りで、
人通りも程よく、心地いい。
公園もあったりして、
バイコヌールの住人が健やかに
日常を送っておりました。



目的の本屋に着くと
おっとどっこい CLOSE の札。
「開くのは遅く、閉まるのは早い」
これ、ロシア流だそうでw


皆一様に疲れ、ぐったりしながら
来た道をトンボ帰り。
曇ってた空からは、雨も降ってきました。

一年のほとんどが、晴れてるバイコヌール。
ゆえに、ロケットの発射場ができたんですが、
雨とは、めずらしい。
やばいな。
傘持ってきてないやと
本降りになるのを心配してたら
あれよあれよという間に、澄み渡る快晴に。
さすがステップの砂漠。






バスに乗り込んで
長かった1日を締めくくるべく
夕食会場へ。
本格的なカザフの民のテント。



着ていいよ、というので
飾られていた民族衣装を皆で着まわして
似合ってる、似合ってると撮影タイム。
運ばれてくる
本格派のカザフ料理に舌鼓。

サラダ。
(必ずチーズのってますね、バイコヌールでは)
ペリメニらしき水餃子。美味!
カザフのラーメンと思しき
鶏ガラスープと細身の麺。
薄めの塩味で疲れた体にムチャムチャうまし!
日本の母の味と瓜二つ、ナスの味噌炒め(めいたもの)。
料理はどれもハズレがない。
恐るべし、バイコヌール。


そうそう
バイコヌールの食事で恒例になっていたのが、
石油王の乾杯の挨拶。

いきなり登場した「石油王」の説明を少々。


菊地コマンダーを含む、日本人10名に加え、
現地ではロシアン美女のガイドさん=二人と一緒に回っておりました。
そこにもう一人
アメリカから来たという、おっちゃん。
(メインイベント時はここにロシア、アメリカの観光客多数が加わります)

なんでもこのおっちゃん、
石油を扱うお仕事をされてる…
…らしい
というだけで、素性は一切わかりません。

大変陽気な方で、
iphone片手に、ラフなスポーツT、半パンスタイルで
縦横無尽にバイコヌールを満喫。
どういう手練手管を使ったのか、、、
ちゃっかりイベントの最前列をキープして
関係者と話し込んでいる。
世界中を放浪しているとの話で、
そこはかとなく漂う大物感に
いつのまにやら「石油王」と命名されました。


ビールが運ばれてくると
決まって、乾杯の音頭を取る石油王。
「油井飛行士と日本に!」
なんて言って
場を和ませてくれ、
楽しい旅の思い出のひとつとなりました。


ただ困ったことに、
石油王は、菊地コマンダーが大のお気に入り。
日本人への質問をコマンダーにばっか聞くもんですから、
うちの船長、
通訳するのに大変で、食事する時間がない。
最終的に
「なんで私が石油王の担当なんですか!!」
って、菊地さん涙目。
す、すいやせんでした、船長!


また世界のどっかで会えるかしら。
サンキュー石油王!


次回へつづく。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿