ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

ロイヤル・オペラはどんなもの?

2014-12-18 12:48:27 | ロンドン 旅行
「ロンドン滞在記15」


今宵鑑賞したのは「イドメネオ」というオペラ。

オペラなんて日本でも見たことないし
せっかくだからと
フィフス・エレメントのロケ地になったとか、かんとか
ロイヤル・オペラ・ハウス に行く事になりました



日本からチケットを手配して
当日ボックスオフィスで引き換え→入場という流れでした。


ここで少し我々が経験したロンドンにおいてのチケット事情を。

旅の計画当初は
ロンドンでライブハウス行ったり
オペラ見たりなんて
チケットの手配ちゃんと出来るのかな…?
と思っておりましたが
やってみるとこれが意外にかんたん。

ほとんどのチケットは
会場のホームページのサイトからチケット購入できますし
オペラハウス以外は
メールで送られてくるPDFファイルをプリントするE-チケットか
受付で予約番号と名前を言えば済むという感じでした。

オペラハウスも入口横のチケット売り場で
名前と予約番号、あと支払いに使ったクレジットカードの提示を求められただけで
スムーズに交換できました。
旅行中、身分証確認の為のパスポート提示は一切なかったです。
(もちろん今回はなかったというだけで皆様自己責任で)

ダブリンキャッスルなんか
当日ペッと行って、ペッと支払って、再入場可能のスタンプを手の甲に押されて
と、日本とほぼ変わりありません。

英語が少しできれば
(ワタクシほど拙くても)
大丈夫でしたから。

ただサッカーなど
人気のチケットは激戦になるので入手は難しいようで。
そこは日本も同じで、また別のスキルが必要でしょう。



さて、チケットを受け取り
かばんの中身チェックも無事終えて
中に入った我々。
エスカレーターをあがると
目の前に飛び込んできたのは豪華な景色。


吹き抜けのホールの中央には
バーカウンターがあり
セレブレティな格好をした紳士淑女が
開演前にシャンパンと軽食を嗜んでおられました。

日本の劇場でもお茶を楽しめるスペースがあったりするのを
見たことはありましたが
こんなにリラックスできるような広いスペースがある劇場って
日本では見たことないなと思ったり。
(いや単に我々が訪れてない可能性の方が高いのですが…。お里が知れるとはこの事か)

早速流儀にならい
ロイヤル・オペラ・ハウスのオリジナル赤ワインとロゼワインで乾杯。
いやー、何故女子じゃなく君となんだろうね。
それはこっちの台詞ですぜ、お兄さん。
なーんて事を言いながら
銀河英雄伝説のごとく「クロージット」と乾杯を。


さらに少し中を見て回ろうということに。
エスカレーターを上がっていくと
小さな軽食&バースペース多数
コースが食べれるレストランもあり
最上階にはテラスもあって、
そこからコベント・ガーデンを見下ろす形になっていて
やけにムーディでした。



ううむ、やはり兄弟旅行で来るべき場所じゃないな感マックス。
場違い度は旅行中最大値でしたが、
そこはもう開き直って余裕もでておりましたから
雰囲気を心ゆくまで楽しみました。


おもしろかったのが
最上階のテラスの横には事務所があって
どうやらオペラハウスの演目の衣裳部屋、
あるいは衣裳製作部屋になっている模様。
今まさに作りかけで置かれている衣裳
ちょっと見れてよかったです。


そうこうするうち
人が移動し始めます。
日本のように
スピーカーを通じて流れる開演時間の合図ではなく、
スタッフがわざわざ声掛けしながら
手持ちのベルをチリンチリンと鳴らして
「席の方へお急ぎ下さい」と
合図します。

ひとつひとつが気位の高さを感じさせますなあ。
てな気分で、席へ向かいました。


Left Stalls Circle
という段の席に座りました着席。

オペラなんで1階2階とかじゃなく
まあ、ここらへんは知りたい方
画像検索でもして頂ければわかりますが、、、
壁が赤と金色で装飾された馬蹄形のホールに
一階の平場の席の上
実に4段ほど
ぐるっと囲んだ席がならんでいるわけでして。
(ボックス席とかそういうのね)
我々は一階から1段上がった左っ側の席に座りました。

斜めからステージを見る感じなんてのは
初めての経験でして。

ああ、
ザ・オペラじゃん。
と気の利いた事は、ひとっつも言えない始末。
なんだか「ザ」をつけときゃいいや、みたいになってますが
映画やテレビで見た風景だなあという気分とでもいいましょうか。


オペラの内容自体は英語で字幕もつきますが
もちろん理解はできません。

ただここまで雰囲気が盛り上がって
期待値も高まっていたのですが
残念だったのが
演目の内容がすごいと絶賛できかねる…と感じたからです。

古典的なドラマのはずが
現代風の衣裳でアレンジされていて
モブシーン等もなんだか整理されきってない。
もっと強烈で洗練されたイメージになる筈じゃ…
そんな印象を持ちました。
演出の粗さを感じたとでもいいましょうか。


また、物音ひとつたててはいけないという感じは
日本の劇場以上で
萎縮するほどといってもよかったです。

生のオーケストラと
生のオペラ歌手の歌声はとても力強いものがあっただけに
残念に感じました。

まあ、そうは言っても
雰囲気を知るだけでも十分楽しめたオペラハウスでした。


明日は予定がキツキツな事もあり
幕間にオペラハウス特製のアイスを食べて
一足お先に帰りました。

あ、もしかすると
実はこれが今日一のよかった出来事だったかも。


アイス、おそるべし。


つづく。




外に出て帰り道に聞いた
路上ミュージシャンの歌と演奏の方が
しっとりと心に響いてきたり…。
音楽って不思議なものです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿