カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

Est.Est

2013年06月05日 | 兵庫
「意外と仄かに、懐かしい。」

其れを優しさと取るか、おもねりと取るか、とても難しいところなのは、普段の人付き合いにしても同じことで、好意的に見れば其れは紛れもない優しさであり、しかし時には其の気遣いが疎ましく感じられてしまう、そんな時というのも、人間、気分次第でなくはない。

確固としたスタイルを、一応は保持している、其の事実を雰囲気として漂わせつつ、しかし其のパスタは、其れでも本来在るべき風味の一角を、とある思惑によって削り取ってしまった、其の跡が見え隠れするような、そんな印象を受けなくもない。

だからこそ、誰にとっても食べ易い、其れは勿論、事実ではあるのだろう、だが然し、それ故に、正直、物足りない、人に気に入られようとする其の気持ち、其れ以外の何をも感じることの出来ない料理、其処に一抹の投げ遣りな心持ちさえ、そこはかとなく感じてしまう、そんな難儀な客は、此の意外に無難としか言いようのない皿を、どのような顔で味わえばいいのだろう。

此の意外と仄かに懐かしい香りすら漂う料理から感じさせられるのは、やはりひたすらに気遣いばかりで、結局はお互いがどのような嗜好の持ち主であるのか、其の料理を食べる者、提供する者、いずれの顔も見えては来ない、其れはやはり寂しいことなのではないのだろうか、そんな虚ろな感慨も、ひとえに人影も疎らな夜のこと、高い天井の印象的な閉じた空間だったから、其れだけのことであったのだろうか。

Est.Estパスタ / みなと元町駅花隈駅元町駅(JR)
夜総合点★★★☆☆ 3.5



コメントを投稿