スーパーダッシュ文庫・山形石雄氏著「戦う司書と恋する爆弾」絵師さんは前嶋重機氏です。
死者の魂が地中で化石となり、『本』として掘り出される不思議な世界の話。
掘り出された『本』に触れると、その人の人生を垣間見ることができる不思議な『本』。神が世界を創ったときから『本』は図書館に収められることが決まりで、その町でも、鉱山から掘り出された『本』は図書館へと移送されていた。
主人公コリオはとある組織に記憶と体の一部を奪われ、胸に爆弾を埋め込まれた人間爆弾である。記憶の変わりにすり込まれた目的は、図書館司書ハミュッツを殺すこと。
それが自分の全て、自分は爆弾だと信じきっている青年だ。
そんな青年コリオは、ハミュッツを殺すため、二人の仲間を連れてその町にきた。
爆弾として、ハミュッツと爆死する以外目的のないコリオは、その町で偶然数千年前の時代に生きていた女性の『本』にであう。
『本』の断片から、女性に惹かれていくコリオ。
その時代に、自分が生きていなかったことを呪いながら、自分に芽生えた感情に気がつけずにいた。
一方、図書館司書ハミュッツは、仲間である図書館司書の一人が爆弾人間によって殺されたことを知る。
その心に復讐などはなく、町に巣くう爆弾人間とその組織の末端の人間を殲滅するためだけに、図書館を出た。
爆弾人間コリオとコリオが名づけた『本』の女性・猫色の姫、そしてハミュッツの奇妙な出会いが、壮大な争いを引き起こすとことなる・・・
いんやはや、面白かったです。
第4回スーオアーダッシュ小説新人賞・大賞受賞作。大賞受賞も頷けるレベルの作品ですね。
淡々とした文体は、普段本を読まない人でも読みやすいと思いますよ。短い説明なのに、シュールな世界観がわかりやすく、流れがとても自然。
ラスト近くからのテンポは急すぎた感も否めませんが、作品柄、むだな横線入れることなく筋を通したのでこれはこれできれいだと思います。
難を言えば、血が出すぎですからお子様向けではないかも
すでに次作も既刊されてます。うーんこの人のは買いですね。
ちなみに大学生(当時)だそうですよ。やはり学生時代が・・・
死者の魂が地中で化石となり、『本』として掘り出される不思議な世界の話。
掘り出された『本』に触れると、その人の人生を垣間見ることができる不思議な『本』。神が世界を創ったときから『本』は図書館に収められることが決まりで、その町でも、鉱山から掘り出された『本』は図書館へと移送されていた。
主人公コリオはとある組織に記憶と体の一部を奪われ、胸に爆弾を埋め込まれた人間爆弾である。記憶の変わりにすり込まれた目的は、図書館司書ハミュッツを殺すこと。
それが自分の全て、自分は爆弾だと信じきっている青年だ。
そんな青年コリオは、ハミュッツを殺すため、二人の仲間を連れてその町にきた。
爆弾として、ハミュッツと爆死する以外目的のないコリオは、その町で偶然数千年前の時代に生きていた女性の『本』にであう。
『本』の断片から、女性に惹かれていくコリオ。
その時代に、自分が生きていなかったことを呪いながら、自分に芽生えた感情に気がつけずにいた。
一方、図書館司書ハミュッツは、仲間である図書館司書の一人が爆弾人間によって殺されたことを知る。
その心に復讐などはなく、町に巣くう爆弾人間とその組織の末端の人間を殲滅するためだけに、図書館を出た。
爆弾人間コリオとコリオが名づけた『本』の女性・猫色の姫、そしてハミュッツの奇妙な出会いが、壮大な争いを引き起こすとことなる・・・
いんやはや、面白かったです。
第4回スーオアーダッシュ小説新人賞・大賞受賞作。大賞受賞も頷けるレベルの作品ですね。
淡々とした文体は、普段本を読まない人でも読みやすいと思いますよ。短い説明なのに、シュールな世界観がわかりやすく、流れがとても自然。
ラスト近くからのテンポは急すぎた感も否めませんが、作品柄、むだな横線入れることなく筋を通したのでこれはこれできれいだと思います。
難を言えば、血が出すぎですからお子様向けではないかも
すでに次作も既刊されてます。うーんこの人のは買いですね。
ちなみに大学生(当時)だそうですよ。やはり学生時代が・・・