ホリデイ現役添乗員日記

近畿日本ツーリスト ホリデイ現役添乗員が新鮮な情報をそのまま皆様にお伝えします

トレビの泉で愛しのジェラート

2012-03-23 21:55:49 | デイちゃんイタリア
デイちゃんです

トレビの泉

ガイドさんが熱弁をふるう
コインは後ろ向きになげるんですよ
1枚投げれば再びローマに戻って来れて
2枚投げれば愛する人と結婚出来て
3枚投げれば離婚出来ます
ここはバチカンのおひざ元のローマ
カトリックは教会で式をあげたら離婚は難しいだろうに
でもデイちゃんそんなの気にしない
というより気もそぞろ
だってデイちゃんにとって
トレビの泉は100%ジェラートのことだから馬鹿本領発揮

オードリー・ヘップバーンがローマの休日で果たした役割は実に大きいと思うが
ローマに来てジェラートを食べないでなんとする
トレビの泉では普通15分か20分位お手洗いの為に自由の時間を設けることにしているが
お手洗いも重要だがここでジェラートを食べることはもっと重要なんであるデイちゃんにはね

いくつかジェラート屋さんがあるけれど
デイちゃんお勧めは誰がなんと言おうとも
このジェラート屋さんトレビの泉から歩いて30秒

冬の間は店を閉めてしまうのが難点だが
周辺ジェラート屋が2種類入りの一番小さいカップで2.3ユーロに値上げしても
未だ自家製手作りにこだわりつつ
頑張って2ユーロに押さえているこの健気さ泣けるぜ

しかも濃厚

どれ食べても抜群の旨さ

デイちゃんは今回ガイドさんお勧めのヘーゼルナッツとマンゴーの組み合わせ
ヘーゼルナッツも美味しかったけど
このマンゴー絶品

後から来たお客様にもマンゴー絶品マンゴー絶品と叫んでいたら叫ぶことかね
このお客様はマンゴーとピスタチオの組み合わせ

お好みで生クリームを添えてもおっけー

パリに行ってからもお客様が
あれからいろんなジェラート屋さんに行ったけど
ローマのあのジェラート屋さんが一番美味しかった

そうでしょうそうでしょう
ローマに来たら是非是非
トレビの泉ではジェラートをこれからの季節桃もお勧め
甘いのが苦手な方はミルクがちょっと入った
おしゃれなカフェマッキャートもお勧めですよかっわい~い

皆様も是非ホリデイでイタリアに行きましょうでジェラートを食べる

いつも遊びに来ていただきありがとうございます
花粉症で頭がぼ~としているデイちゃんに
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イタリアでユーロスター騒動

2012-03-19 07:33:05 | ホリちゃんイタリア
ほりちゃんですフィレンツェ~ナポリ間(約450Km)を3時間そこそこで走ろうというユーロスターは魅力的ですね。ただし、いつもスケジュール通り走るのであればね!ただそこはイタリア! なかなか予定通り行かないこともあって、日本では正確さの代名詞のような鉄道が、イタリアではよく遅れる乗り物で困っているのです。



ホリちゃんグループ一行が、ユーロスターでフィレンツェからナポリへ移動の日、まずは、サンタマリア・ノヴェッラ駅へ向かいました。案内ボードを見て、ナポリ行きのユーロスターが最初30分遅れ、それから45分遅れと、小刻みに遅れが出てきて、嫌な予感がしました。案の定、発車時刻近くになってもプラットフォームナンバーが出ません。それから、結局、90分遅れ、最終的には、120分遅れまで行きました その間ホリちゃんは、駅構内のチケット・オフィスへ行ったり来たり!しかし、チケット・オフィスは切符の発券と予約のことしか扱わないから、カスタマーズ・サービスと表記した「顧客担当」窓口へ回されるのだが、そこも超混雑!こんなときのイタリア(に限らず、ヨーロッパの国鉄駅は似たりよったり)国鉄駅は非常に不親切

  ①遅れの原因がはっきりしないし、説明がほとんどない
  ②遅れたことをお詫びし、フォローしようという姿勢がみられない
  ③新しい出発時間の情報がしばしば間違っていて、いちど発表した時間を20分 早   めることすらある

こんな相手です。ホリちゃんもストレスたまって、愚痴をこぼしたくなります。原因は、ナポリ方面の路線上で何らかの運行トラブルが発生し、正常な運行ができなくなった、ということくらい。それ以上問い詰めても、鬱陶しがられるだけまた、同じ路線のナポリ行きユーロスターがほぼ定刻で出るのを察知して、その列車へ振り替えが効くか?ということと、空席状況を質問しに行っているのに、質問には答えずに、一方的に、「ユーロスター何番に振り返るから、それに乗れ」と言います。それで、こちらも、「席はあるのか?」と聞くと、「1車両にまとまるか?ということも含めて、グループ全員の席があるかどうかは、乗ってから車掌に聞け!」ですよ!

 そんな、全員分の席があるかどうかの情報も得られないまま、お客さんを他の列車に乗せることはできません。結局、旅程管理者として、ホリちゃんのとった行動は、予定ユーロスターの最終的出発時間と何時間遅れの情報を現地代理店に報告し、バスの配車や到着迎えスタッフとも連絡をとったこと、さらに、到着後の昼食レストランをキャンセルし、その分お客様には、後日返金の約束をし、今日は駅構内で買って食べてもらったり、あるいは食堂車の利用を案内し、各自食べてもらうこと、それから、スケジュール調整、これがいちばんの問題です。今日は、ナポリ到着後、レストランで昼食をとって、ポンペイの遺跡見学後、ホテルヘという予定でした。しかし、ポンペイの遺跡のスタッフが遅くまで働かないためか、ポンペイの遺跡は15:00で閉まるため、間に合わず明日に回すことになった。

     

     

このため、明日の予定は、朝いちばんでポンペイの遺跡見学をやってから、カプリ島1日観光をやり、最終的にはローマまで行くというハードスケジュールになった。日本では「正確さ」が売りである列車の旅も、イタリアではしばしば不確定要素となって、重大な予定変更の温床となるのです。それでも、世界一平和で、世界一サービス業や乗り物のオペレーションがしっかりした日本からのお客様に起こっている現実と対処法を解って頂くのは至難の業です。

       

ナポリ到着日は、サンタルチア港で記念写真を撮り、簡単なナポリの車窓観光をやってホテルに入りました。

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モン・サン・ミッシェルへのアクセスが変わる!

2012-03-17 13:42:43 | ホリちゃんフランス
ホリちゃんです世界遺産修道院、モン・サン・ミッシェルは、昔は巡礼者、今は観光客で1日中賑わっています。そのモン・サン・ミッシェルへの行き方が難しくなるという、悩ましい話が出ています。

       

これまでは、ストレートに修道院が建っているふもとの駐車場まで行けたのが、今度からはそうはいかないらしい。今は堤防を兼ねた自動車専用道路が通っているけど、その堤防&自動車道路は、地方冶自体で決めたシャトルバスしか通れなくなる、という話なのです。一般車は、従って、1.6Km手前で降りて、決められたシャトルバスでないと行けなくなるそうです。それか、ボートで行けるようにもするという話です。いずれにしても、シャトルバスの運行間隔やボートの本数、島と本土との往復の頻度、一度に何人運べるか?、これまでとの時間効率の差ができるのは間違いないが、どれくらい余計な時間がかかるのか、日本の旅行社の現地法人やランド・オペレーターが、未だにフランス政府の観光セクションや地方と話し合っているようですが、まだ具体的なことはファジーで、はっきりとしたインフォメーションは伝えられていません。それなのに、早ければ、今年の4月半ばから、新しいアクセスのルールで動かなければならないようです

     

この地域は、ヨーロッパ最大の干満差がみられ、昔は満潮時に波に呑まれて命を落とした巡礼者が大勢いたわけです。潮の干満差を克服し、いつでも巡礼できるように、というコンセプトでできたのが今の堤防道路のはずです利便性はぐっと向上したのと引き換えに、景観が変わってしまったのが問題!というわけですギャロップ(馬の早駆けを表わすフランス語)という、最大落差12mの高波が昔は頻繁に来ていたものですが、今の堤防道路の建設後、そのような速度で波が押し寄せるこはなくなって、潮の流れが変わってしまった、そして景観も変わってしまった、と当局は言うのです  

       

       

満潮時でも、穏やかな波しか来なくて、海の景観全体が大人しくなってしまったのを昔に戻したいという考えがあるのですね。

       

当の大天使ミカエルはどう思っているのか、スピリチュアルに強い人に聞いてもらいたい気はしますが、事態は急速に今年、新しい方向に向けて動き出しています。この構想は以前からあって、2005年から、障害となる砂と車を整理して、モン、サン・ミッシェル本来の姿に戻そうとする環境整備工事が進められています

       

       

これまでは、ふもとの駐車場に入る前に車を止めて、全景写真をとるのが楽しみだったけど、こんどはいつどこでそれができるか? ちょっと気がかりですね

また、具体的なことが、もっとわかったら、行ってきたツアーの報告を兼ねて、どうなったか、このブログでとりあげることにします。個人で行く場合、自分で把握して行かねばならないことが増えそうですが、グループツアーの場合、とりあえずオペレーション的なことは、添乗員が把握して、時間配分も決めて行くから大丈夫ですよ。

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3月11日に思うこと

2012-03-12 01:45:39 | デイちゃんその他
デイちゃんです

2011年3月11日14時46分
デイちゃんはスーツケースの宅配業者に電話をかけていた
どうせいつもの地震だろうと始めは高をくくっていたけれど
ダダダと突き上げるようないつまでも止まらないゆれに
ただごとじゃないと電話を切り近くの時計を押さえていたが
ゆれが収まった後
昔スペインで買ったリヤドロの猫の陶器が落ちて割れていた

でもテレビはもっと最悪な状況を映し出していた

次の添乗は地震の2日後
テレビはひっきりなしに原子力発電所の爆発を伝えてる
これから日本がどうなるのか想像もつかない状況で
いくら海外に行くのが仕事とはいえ
こんな状況で家族を置いて行っていいものか
ものすごく悩んだ

ツアーは飛行機が飛ぶかぎり催行する
デイちゃんが拒否すれば他の添乗員が行くまで
他の添乗員に行かせてまで自分が日本に留まってどうする
行くしかないから行ったけど
あんなに行くのをためらった添乗はなかった
それから先は去年のブログを読んで下さい世界中が日本人の勇気に感動してる
今はあの時フランスに行って良かったと思っているけれど

あれから1年
被災した人々の気持ちを思うと心が痛む
そう簡単に時は流れてくれないし
そう簡単に時は解決してくれない
あの日あの時刻にまた戻れれば

でも日本人ってすごいんだよな

前回行ったイタリア
バスをレストランの前に違法駐車させていたので
警察を警戒して外のテラスで食事をしていたデイちゃんと運転手に
ローマのウエイターがつぶやいた

日本人っていちいちすごいんだよ
たばこだってさ
ポケットからちっちゃい入れ物を取り出して
吸い殻をそこに入れてしまうだろ
俺そんなの今まで見たことなかったよ

そう言いながらまだ火がついているたばこをポーンと道端に投げ捨てながら
俺達には日本人の真似は出来ねぇ
ウエイターはまたレストランの中に戻って行った

想像を絶する苦しみの中
想像を絶する頑張りを見せて来た
被災者の皆さま
いつかきっとすべてが良くなりますように
例え時間は元に戻らなくても
日本人にはそれが出来ると
世界の人々も信じて祈っています

頑張ろう日本

いつも遊びにきていただきありがとうございます
本当はスペインシリーズを続けるつもりでしたが
やはり違う国に行った後だと書きづらいもので・・・
またスペインに行った時にシリーズの続きを書きます
明日からローマとパリに行ってきます
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ホリデイツアーに関してはこちらデイちゃんと一緒にヨーロッパへ行こう

スイーツの本当のルーツはイタリア~甘いお話~

2012-03-08 08:01:15 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんですふだん、ちょっと疲れて甘いものが食べたくなったら、コンビニでもけっこう用が足りてしまいますしかし、スイーツの世界も入り込めば奥が深く、本当のルーツを考えるとイタリアに行きつくのです

       

ヨーロッパの料理といえば、フランス料理、そしてスイーツといえばフランス菓子がもてはやされています。そのこと自体は悪くはありませんが、そもそも、宮廷料理の伝統や作法・マナー、そして各種スイーツまで伝授した偉大な先輩、イタリアを忘れてはいけないと思います。冒頭に凱旋門の写真を載せましたが、イタリア人にいわせれば、こちらはローマのコピー、凱旋門のルーツもローマ帝国、すなわちイタリアにあるというわけです

      

古色蒼然たるフィレンツェ出身、メディチ家の令嬢であったカトリーヌ・ドゥ・メディシスがフランスのアンリ2世に嫁ぐことで、今でいう、マカロン、フィンガー・ビスケット、ジェラート、シャーベットまで伝わったことになるのです。それまで、王家や宮廷貴族でも、手づかみで食べていた、未開の地に「食文化」であり、「カルチャー」をもたらしたのはイタリアということになるのですもうひとつの先進文化の地であった、イスラム圏やオリエントとの接触によって、氷菓の作り方は知られてはいましたが、メディチ家秘法の技術の伝承によってフランス王家経由で急速にヨーロッパに広まりました。氷菓にオレンジやレモンを混ぜて、シャーベットに仕立てる技術もイタリアで知られていましたが、さらに氷水にクリームを加えるとアイスクリームになるという発見もイタリアでなされたわけです

        

イタリアとスイーツとの係わりを考えると、「ローマの休日」、スペイン階段やコロッセオの回り、まさに「ジェラート」というイタリア語が普通名詞化するくらい世界に普及したのです。

       

今では、アルプスの北のドイツや北欧、それにスイス、オランダ、ベルギー、中欧、どこへ行ってもアイスクリームは美味しいですが、ルーツはイタリアですね。それから、あのマリー・アントワネットとの関連でよく語られるマカロン、フィンガービスケット、それにフランス人の朝食に欠かせないクロワッサンも製法と技術の伝承のルーツはメディチ家にあったといっても過言ではありません。ティラミスはじめ、各種ケーキ類も同じです。今、フランスの有名菓子店で大人気を謳歌しているものも、もとをただせばイタリアから学んだものが多いのです。

       

ドイツへ行って、ライン川クルーズしていても、美味しいアイスクリームは食べられますが、その技術が伝わったのはイタリアのおかげであることは忘れられません。もうひとつ忘れてならないのはチョコレートです。もともとチョコレートはアステカ帝国の原住民が、滋養強壮剤として飲んでいた液体飲料だったわけです。その原材料としてのカカオが中南米から16世紀のスペイン王室に伝わり、フランスのルイ13世、ルイ14世に嫁いだスペイン王女の時代に、チョコレートがヴェルサイユ宮殿中心のフランスに伝わった話はよくなされます。ですが、イタリアが抜けています。16世紀、スペイン軍を指揮したサヴォイア家の侯爵エマヌエーレ・フィリベルトがその功績を称えられ、カルロス5世からチョコレートが贈られました。これがきっかけで、グルメのエマヌエーレが故郷で広めた結果、サヴォイア家の本拠、トリノでチョコレートの有名店がいくつもできるくらいの普及をみせたのです

スイーツの故郷、イタリアを旅行するのにベストなシーズンがすぐそこまできています。ホリデイツアーでは、イタリアに力を入れていてツアーの種類も多いのでお好みのツア^がきっとみつかることでしょう。

ホリちゃんは、明日からフランスへ行ってきます。今度はフランスネタでまたお楽しみいただけるようがんばります

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芸術の開花にパトロンは不可欠~メディチ家とフィレンツェ~

2012-03-06 06:14:19 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんです日本の京都をはじめ世界中数多くの町と姉妹都市になっているフィレンツェをとりあげます。まさに文化都市のイメージで、京都と同じく古都であり、旧市街はユネスコの世界遺産であるだけでなく、欧州文化都市としてEUの中でも異彩を放っています。その陰には、パトロンとなったメディチ家がいます。

       

ミケランジェロの丘からアルノ川の対岸の旧市街を展望すると、クラシカルで均整のとれた街なみがよくわかります。

       

ミケランジェロのダヴィデ像がありますが、こちらはコピーで、本物は、アカデミア美術館にあります。

       

このダヴィデ像の向こう側に、通りを挟んで、ホリデイツアーで良く使うレストランがあります。

       

昔から様々な業種の職人組合が盛んで、多くの商人で賑わっていた、豊かなフィレンツェでしたが、黄金時代といわれた14世紀頃からの豊かさの象徴が、ヴェッキオ橋です。今でも、貴金属・宝石商のメッカです。

       

ヴェッキオ橋の近くには、ヴェッキオ宮殿や、シニョ-リア広場、ウフィツィ美術館、そしてドゥオモなど、錚々たる建物がまとまって見えます。

       

       

フィレンツェの町には、14世紀から造幣局があって、「フィオリーノ金貨」という貨幣も鋳造されており、全ヨーロッパの標準通貨になていました。メディチ家も金融業の先駆けの業務で大富豪にのしあがってきた貴族でした。15世紀には、出世して、
ローマ法王庁の御用銀行となり、ヨーロッパ各地に支店を開設して、今風にいえば、大手貿易商社のネットワークと結びついた国際金融センターの地位にのしあがっていました。ついに、レオ10世、クレメンス7世という、メディチ家出身のローマ法王まで出ましたまた、ヨーロッパの王室とも婚姻関係を結びました。カトリーヌ・ドゥ・メディシス、マリー・ドゥ・メディシスと、2人の令嬢がフランス王家に嫁ぎました

       

サン・ジョヴァンニ洗礼堂の「天国の扉」のコンクールを巡って、ギベルティが勝利をおさめた15世紀、メディチ家では、コジモ・デ・メディチ(祖国の父)とロレンツオ・デ・メディチ(豪華王)が出て、軍事的・経済的に全盛期でした。その裏付けがあって、多くの芸術家がキラ星の如く輩出するのです

       

       

フィレンツェのシンボルとなっている美しい丸屋根(クーポラ)は、ギベルティと争ったブルネレスキが手がけました。絵画の分野でも、この時代、画期的な遠近画法を正確に駆使したマザッチョの絵画が現れ、その後を受けて、フラ・アンジェリコやボッティチェリが活躍し、極めつけは、ルネサンス時代の3大巨匠とされるレオナルド・ダ・ヴィンティ、ミケランジェロ、ラファエロらの登場ですね

       

       

ドゥオモ広場を歩きながら思ったことは、軍事力の強さからくる政治的安定感と経済的豊かさで芸術家のパトロンとなって保護するメディチ家なくして、偉大な芸術家たちがフィレンツェで活躍することはなかったということです。



メディチ家の跡継ぎは18世紀で絶え、断絶します。しかし、最後のメディチ家当主がしたことに歴史的意義がありました。「メディチ家が収集した膨大な絵画・美術品のコレクションを絶対にフィレンツェの外に持ち出さない」という条件で、当時、オーストリア帝国の支配下だったトスカナ公国に寄贈したという話です。その決断がなかったら、先進国イタリアの、芸術的感性では時代の先端を行っていた、フィレンツェの美術品はアルプスを超えて外国へ流出していたかも知れませんし、ウフィツィ美術館のコレクションもあれほど網羅的ではなかったかもしれません。

       

ファサードが印象的なサンタ・クローテェ教会へも行ってみて下さい。ミケランジェロやガリレオ・ガリレイなど、有名人のお墓もあります。

      

ホリデイツアーでぜひともイタリアへ、フィレンツェへ行ってみて下さい。

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アドリア海の花嫁~幻想的ヴェネツィア~

2012-03-04 08:21:05 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんですヴェネツィアは「水の都」であることは、良く知られています。しかし、現地へ行ってみると、車やバイク、自転車ですら禁止された「陸上交通絶無」に唖然とするでしょうそれでは「陸の孤島」になってしまいますが、そうではありません。ヴァポレット(水上バス)、水上タクシー、ゴンドラ、個人用ボートが縦横無尽に通っている、「水上交通の都」だからです

       

ゴンドラは、ツアーで行くと、正味35分くらい楽しむ風物詩ですね。

       

ゴンドリエのユニフォームは伝統的です。今はほとんど観光客しか乗らず、人の送迎でも、物資の運搬でも主役の座からは降りてしまって、一般市民の利用は見られません。

       

      

      

ところでヴェネツィアでは、翼をはやしたライオンの像がみられます。イエスの12使徒の1人、聖マルコの象徴です。

       

マルコは福音書を書いていますから、手には聖書をもっていますね

       

十字軍遠征のとき、エジプトのアレクサンドリアから、まんまと遺体を盗み出してきて以来、ヴェネツィアの守護聖人に祀り上げられてしまったようです
犯罪行為違います!当時の常識として、手段を問わず手に入れた聖遺物のおかげで、聖遺物ゆかりの人がその町の守護聖人になるのは、ごく普通のことでしたですから、聖マルコの遺体を祀った、その上にできているヴェネツィアで最も格式高い寺院がサン・マルコ寺院です。

       

ビザンチン様式ですから、イタリアの一般的なカトリックの寺院(ドウオモ)とは雰囲気が違います。

       

       

黄金の天井画、昇天のクーポラのような貴重な建築もあれば、海軍力にものをいわせて勝ち取った戦利品までみられます

       

2階のテラスからは、サン・マルコ広場がきれいです。この華やかな景観をもたらしたものは、やはり海軍による軍事力と、東西の仲介貿易で潤った潤沢な資金力です。13世紀に「アドリア海の花嫁」とか、「海と結婚した町」と称えられるほど優雅・華麗な町づくりを終えたヴェネツィアは、15世紀には地中海にも進出し、北イタリアの東半分がヴェネツィアの領土に入るほど、スケールの大きい海洋都市国家になりました。名目共和制で、実質独裁の君主制であり、ドージェ(総督)が執務を執るドゥッカーレ宮殿はサン・マルコ寺院と隣り合っています。

       
       

こうした「表の顔」の他に、広場の裏側や袋小路に入ってみると、中世的な面白さがあります。迷路であり、迷いやすいですが、サン・マルコ広場やリヒャルト橋のような大きな方向付けをする看板があるので迷ったら看板に頼れます

       

       

       

上の写真のアーケードは広場に面していますが、広場から奥に進んでみると「袋小路」で面白いです。

       

       

2月にヴェネツィアに行くと、中旬にカーニヴァルをやっています。ちょうど、南米のブラジルでも、季節は反対ですが、リオのカーニヴァルをやっています。同時進行ですね。しかし、ヴェネツィアでは、一年通して、仮面舞踏会や仮装パーティで身につける仮面やアクセサリーなどを売っています。

       

       

       

中々奇抜で面白いですが「良いお土産」になるかどうかは別ですねその点、ヴェネチアン・グラスはお土産にふさわしいでしょう。ツアーで行くと、「工房」で創り方のデモンストレーションを見せてくれます。

       

       

世界で最も美しい広場のひとつ、サン・マルコ広場はいつも人で賑わっていますが、意外と座ってくつろぐ場所がありません。足も疲れたし、トイレも広場にないから借りたいし、とそんなときおすすめなのが、創業年度のいちばん古いカフェ、「フローリアン」です

       

映画「旅情」の世界にひたれます。

       

この素晴らしいヴェネツィア(英語では、ヴェニス)をあなた自身の足で歩いてみて下さい。ホリデイツアーでは、貸し切りのチャーター・ボートでサン・マルコ広場までお連れして、観光もゴンドラもしっかりやって、自由時間もといれるツアーがたくさんあります。もちろん、旅のアドバイザー、添乗員もいっしょです

       

       

       

       

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イタリア料理のエッセンスは郷土料理

2012-03-02 19:42:18 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんですイタリア各州とも個性があるように、その地域の郷土料理もまた、特徴があって楽しみです。イタリア人の頭の中には、イタリア料理」の概念はなく、自分の生まれ育った「郷土の料理」、今、現在生活している地域の特徴ある料理あるのみですミラノ周辺の人は、ロンバルディア料理、ローマっ子はラツィオ料理のイメージがすべてですグルメもうなる超高級レストランや高価な食材でなくても、ごく普通の大衆的なレストランでも、嬉しいことに味の質が高いのがイタリアのレストランなのですツアーでも出てくるようなごく一般的な食事の中にも、郷土料理の特徴が現れていることがわかります。

       

ミラノは、お米の産地、ロンバルディア平原を背後にもっていますので、リゾット、特にバターとサフランをたっぷり使ったミラノ風リゾットという黄金色のリゾットが美味しいです

       

メインで良く食べるミラノ風カツレツ(コトレト・ア・ラ・ミラネーゼ)もポピュラーで、とんかつソースのようなものはかけず、レモンを絞ってかけて食べます。なお、洋食には、いわゆるガス入りのミネラルウォーターがとても良く合います。

       

日本にも「イタ飯屋さん」すなわち、イタリア料理店は★の数ほどあります
例えば、イカスミのスパゲティのように、日本人の口に合った、また、話題性のある食材や料理は、全国どこでも食べられるのが日本の常識ですねでも、イカスミのスパゲティ(スパゲティ・ネッロ)は、イタリアでは、ヴェネツィア及びヴェネト州の料理ですから、他地域では、ヴェネト料理専門店を探さないと食べられません

       

実際、ナポリやソレントのような南イタリアの料理は、ミラノやフィレンツェのような北イタリアでは食べられないのが普通です。

       

イカスミのスパゲティとともに、イカや小エビをフライにしたものも良く食べますが、こちらは例外的に、イタリアどこでも食べられます。アルプスから北では忌み嫌われているイカやタコといった食材はイタリアの国民食に近い、ということでしょう

       

ついでに言うと、デザートで良く出るティラミスやジェラート(アイスクリーム)も全国区ですね

       

フィレンツェへ行きますと、トスカナの丘陵地帯で、トスカナ州では、放牧・酪農が盛んでステーキがとても美味しいわけです

       

イタリア語では、ビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風ステーキ)という料理で大人気です。表面は固そうでも、中味は柔らかくジューシーです

ホリちゃんが食べたレストランは、いつも美味しく、デザートのパンナコッタ(バヴァロア)と合わせて楽しめました

       

本題とは、関係ありませんが、ネコ好きなホリちゃんが添乗していると、マチルダも添乗先で出会った可愛いネコの写真を「癒し」のために送ってくれます。例えば、こちらは、スペイン産(?)のトレドの鉢植えにいたネコです。

       

そして、こちらは、イタリア、カプリ島にいたネコです。

       

       

ローマから南では、トマトソース味がぐっと増えます。

       

上の写真は、ペンネ・アラビアータといって、トマトソース味にピリ辛風味のパスタです。トマトとナポリとの幸運な出会いの話しがあって、ピッツァの発祥の地はナポリですね。それも、トマトとモッツァレラ・チーズだけのシンプルなピッツァが当時のナポリ王国の女王に好まれ、その名をとって「マルゲリータ」です。トマトは、パスタだけでなく、魚介類にも、煮込み等で使われます。ナポリ&カンパーニャ地方の料理で印象に残ったのは、「タコのトマトソース煮込み」料理です。

       

さて、最後にローマです。ホリちゃんが行った、カンツォーネを聞くレストランでは、日本人にもよく知られたスパゲティ・カルボナーラがでました。

       

メインも、比較的ローマから南一帯でポピュラーなスカンピ・アラ・グリグリーア(芝エビの鉄板焼き)が美味しかったです

       

日本人が「匂い」を気にする子羊のグリルも美味しかったです

       

しかし、ローマを代表とするラツィオ州、つまりラツィオ料理としては、サルティンボッカ(生ハムとチーズを子牛肉にのせ、オーブンで焼いた料理)なんかもおすすめで、ツアーでも良く出ます。

これを機会にホリデイツアーでイタリアへ出かけ、郷土料理を堪能しませんか?ホリデイでは、地域ごとの名物料理を意識しながら商品づくりを行っています。

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