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ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)

2007-09-04 | 平成草木図説
「ヨウシュヤマゴボウ」はヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草で、別名をアメリカヤマゴボウと言います。呼び名の通り北米原産の帰化植物で、明治の初期から雑草化して各地に分布が広がり、今では道端や空き地などでよく見られます。太くて長い根から無毛で赤い茎が伸び、葉は秋になると紅葉します。ブドウのような花柄に付く薄紅色の小さい花が、夏には超ミニサイズのトマトのような形の実を結び、秋の初めには黒く熟して垂れ下がります。
熟した実は柔らかく、潰すと赤紫色の汁が出ますが、衣服や体に付くとなかなか落ちないので、アメリカではインクベリー(Inkberry)とも呼ばれています。かつては着色料としてワインなどに添加されたそうですが、毒性があるとの理由で現在は使用されていないとのこと。
主な有毒成分は硝酸カリで、若葉をおひたしにして食べたりすると、下痢・嘔吐・蕁麻疹などの軽度の中毒症状が出るそうです。味噌漬けなどにして売られている山菜の「山ごぼう」の材料は、本種やその仲間の「ヤマゴボウ」とは全く別種の、キク科の「モリアザミ(アザミの一種)」や「ゴボウ(野菜)」です(Wikipedia)。という訳で、ヤマゴボウ科の植物を「山ごぼう」と勘違いして食べたりしないように…と警告をしているサイトもあります。
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