
熟した実は柔らかく、潰すと赤紫色の汁が出ますが、衣服や体に付くとなかなか落ちないので、アメリカではインクベリー(Inkberry)とも呼ばれています。かつては着色料としてワインなどに添加されたそうですが、毒性があるとの理由で現在は使用されていないとのこと。
主な有毒成分は硝酸カリで、若葉をおひたしにして食べたりすると、下痢・嘔吐・蕁麻疹などの軽度の中毒症状が出るそうです。味噌漬けなどにして売られている山菜の「山ごぼう」の材料は、本種やその仲間の「ヤマゴボウ」とは全く別種の、キク科の「モリアザミ(アザミの一種)」や「ゴボウ(野菜)」です(Wikipedia)。という訳で、ヤマゴボウ科の植物を「山ごぼう」と勘違いして食べたりしないように…と警告をしているサイトもあります。