水徒然

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「エアロゾル」に係る記載を調べました。(その1:エアロゾルとは)

2011-01-20 | 日記

先に、投稿しました「異常気象の要因に係る記載を調べました。」に記載した大気中の「水」と共存して、異常気象の要因のひとつと考えられている「エアロゾル」に係る記載を調べました。
 先ず、「エアロゾル」とはどのようなものか調べました。
日本エアロゾル学会 エアロゾルの話によれば、
http://www.jaast.jp/hanashi/

「-エアロゾルとは- 
 気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子をエアロゾル(aerosol)といいます。エアロゾルは,その生成過程の違いから粉じん(dust)とかフューム(fume),ミスト(mist),ばいじん (smokedust) などと呼ばれ,また気象学的には,視程や色の違いなどから,霧(fog),もや(mist),煙霧 (haze),スモッグ(smog)などと呼ばれることもあります。*1
 エアロゾル粒子の性状は,粒径や化学組成,形状,光学的・電気的特性など多くの因子によって表され,きわめて複雑です。
 その上,例えば粒径についていえば,分子やイオンとほぼ等しい0.001μm=1nm程度から花粉のような100μm程度まで約5桁にわたる広い範囲が対象となり,また個数濃度についても,清浄空気の10個/cm3程度から発生源近傍の106~1010個/cm3程度まで 7~8 桁にもわたり,さらに最近の超クリーンルームにおいては10-5個/cm3程度まで要求されるようになっています。*2
 このように,エアロゾル粒子は微小・微量である上に,多数の因子によって表され,しかも個々の因子の対象範囲がきわめて広いことから,エアロゾル研究の基本となるエアロゾル粒子の粒径測定一つをとっても,単一の方法はもとより同一の原理に基づく方法により全域を測定することは容易でなく,このような性状特性がエアロゾル研究の難しさの原因となっています。 エアロゾル粒子は,重金属粒子やディーゼル黒煙,たばこ煙,アスベスト粒子,放射性粒子など,以前には環境汚染や健康影響など,主として悪玉としてのエアロゾル粒子が議論されてきましたが,最近ではnmオーダーの超微細粒子がもつ特性を生かした高機能性材料の開発,より効果的な作用をもつ薬剤や農薬の開発など,善玉としてのエアロゾル技術も大きな関心を集めています。また最近では,地球温暖化や酸性雨,オゾン層破壊など,地球環境問題におけるエアロゾルの役割などが注目されています。よりよい地球環境を子孫に残すためにも,エアロゾル粒子の大気環境に及ぼす影響の解明が急がれています。 エアロゾルは,医学,薬学,農学,工学,理学など広い分野に関連しています。各分野における,あるいは分野間にわたる各種問題を解明し解決するためには,研究の基礎となる粒子計測法や標準粒子発生法の確立,粒子の物理・化学的性状や挙動・動態の解明などが不可欠です。日本エアロゾル学会では,自然科学を中心とした広い分野から研究者,技術者が参加し,エアロゾルの基礎的研究はもとより,身近な環境,地球規模の環境中で起こるエアロゾルに関連する種々様々な問題の解明・対策,エアロゾル粒子の材料や医薬,先端産業など実用面への応用など各分野での課題と取り組み,またエアロゾルを通じての研究交流,情報の交換を行っています。」

⇒オーストラリアで一昨年発生した「砂嵐」、気象庁で報告される黄砂情報で有名な「黄砂」の粒度分布および副作用、後遺症などが気になるところです。順次調べたいと思います。

*1 エアロゾルの種類  (google画像検索から引用)


*2 クリーンルームのグレイド (google画像検索から引用)


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1 コメント

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毎日 (masa)
2011-01-20 15:39:33
等比についてのコラムですが
とても興味があります。
専攻とは関係ですが、
面白味がありよさそうです。
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