水徒然

水に関する記事・記録・感想を紹介します。水が流れるままに自然科学的な眼で
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土砂崩れに係る研究の紹介

2010-11-11 | 日記

 土砂崩れに係る要因の推定をするために、インターネットによる調査に基づいて、今までの投稿で記載してきた要因に係る実験資料を紹介します。

 「土砂崩れのメカニズムを追い求めて」によれば、
(福島市蓬莱中学校 高橋康太朗さん)
http://www.sony-ef.or.jp/spring/activity/data/pdf/01-takahashi1.pdf
 貴重な実験ですが、詳細内容については割愛いたしました。
「 Ⅰ.研究の動機 去年梅雨前線の影響で会津と新潟を中心に大雨が降り、各地で土砂崩れが起き尊い命や家屋が失われました。・・・・・付近でも斜面が多く土砂崩れが何度か起こっていることから、・・・・・ 
  Ⅱ.研究の概要
実験1  土の特徴を調査
実験2 地すべりの発生を観測 ①土の違い②斜度の違い③斜面の長さ④降水の違い・・・・・

結果のまとめと考察  
  1.土について
地すべり、土砂崩れが起こりやすい土
  ①水を含みやすい土②粘りけがない土   
■地すべり、土砂崩れが起こりにくい土
  ①粘りけが強い土②粘土状の土
■地すべりは発生するが、土砂崩れが起こりにくい土
  ①水はけが良い土 
   2.斜度について
■40度:地すべり量が少なく土砂崩れは起きなかった。
■50度:地すべりが起きた後に下部で土砂崩れを起こした。
■60度:全体的な地すべりの量が多く、降水5分後に下部が崩れ、
  12分後に全体が崩れ土砂崩れが発生した。 
 3.斜面の長さについて
■斜面の長さが長いほうが地すべり量が多い。
■斜面が長いほどその重みが下部に伝わって土砂崩れを起こしやすい。
 4.降水量について
■10分あたりの降水量が5mmのときは、水が表面から流れ始めた後、少しずつ斜面の下のほうから崩れ始めた。
■台風並みの1分あたり降水量5mmのときは、降水2分後に大きな地すべりが発生し、その後斜面全体で土砂崩れを起こした。  

  土砂崩れを防止するために
■粘りけが強い土、又は雨水を含みにくい土を斜面に使うこと。
■雨水がしみこまない材料で斜面を覆うこと。

■できるだけ緩やかな斜面にすると。
■斜面を階段状に区切り、連続する斜面の長さを短くすること。・・・・・」

土の組成および凝集度、水質(温度、pH)は定かではないが、
①水を含みやすい土②粘りけがない土は地すべり、土砂崩れが起こりやすいことがわかりました。 


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