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file.090 Roy CAMPANELLA【ロイ・キャンパネラ】

2006-10-25 | ABC
【笑顔のキャンピー】
Roy CAMPANELLA

1921年、フィラデルフィアで生まれたキャンパネラ、
8年間、メキシコ・リーグやニグロ・リーグで活躍した後、
45年にドジャースと契約、マイナーで2度のMVPを獲得するなど
大活躍し、48年、メジャーに昇格すると
49年にはドジャーズのレギュラー捕手となる。
強打・好守の捕手として、同時代に活躍した
ヤンキースのヨギ・ベラと双んでメジャー最高の捕手の座を確立。
1949年から56年まで8年間、オールスター戦に出場している。

51年、.325、33HR、108打点
53年、.312、41HR、142打点
55年、.318、32HR、107打点....と
文句のつけようの無い成績を残し
MVPに輝き、55年には
ワールド・シリーズでも2試合連続本塁打を放つなど
大活躍。ドジャース初の世界一に大いに貢献した。

1958年、不幸が起こる。
キャンパネラは運転していた車が横転、
首などの骨を折る重傷を負い
車椅子での生活を余儀なくされる。
胸から下がほとんど動かない状態であったが
それでも物理療法により、腕・手はかなり回復した。
しかし選手生活を続ける事は出来ず、
現役を引退した。

1959年、ドジャースは、
キャンパネラの引退試合を行った。
この試合には9万3千人もの観衆がつめかけ
キャンパネラを感激させた。

その後もキャンパネラはアドバイザーとして
ドジャーズ組織に残り、1993年
カリオルニアの自宅で息を引き取った。

現役時代、僚友のジャッキー・ロビンソンとは
決して仲が良かったわけではない。
白人に対し、闘志を剥き出しにしたジャッキーに対し
キャンパネラは誰に対しても、いつも笑顔を絶やさなかった。
ジャッキーは、それが理解できなかった.....といわれている。

キャンピーの社交性を、へつらっている..と言ってしまうのは簡単だが
感情に任せてしまうより、逆に難しいとも言える事である。
そして、キャンピーは敢えてそうしていた訳ではない。
それがロイ・キャンパネラという人間だった....
ただそれだけの事なのである。




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