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≪ついつい「仕事も家庭も全力」 働く女性よ、力を抜こう≫

2017-01-14 18:45:32 | 現場から
アベノミクスにより、女性活躍が当たり前になった日本ですが、待機児童の問題や介護離職など、次への課題がまだまだ沢山あります。



そんな中、女性に家事負担が大きく依存されてしまっている世の中において、新たに家事代行などのサービスが登場しました。



で、それらの新たなサービスについて、現実的に、実際に女性達は上手に活用し、負担の軽減が出来ているでしょうか?。。



そのことについて、早速ですが、確認してみましょう。



日経です。



ついつい「仕事も家庭も全力」 働く女性よ、力を抜こう



職場で女性の活躍が広がる一方で、先進国の中で日本女性は家事・育児に費やす時間が長い。男性が頼りにならないのが主因だが、何でも自分でこなそうとする女性側の意識も見過ごせない。職場と家庭の両方に全力投球では体が持たない。女性の家事負担軽減について、共働き世帯の消費やキャリア女性の実態に詳しい野村総合研究所の主任コンサルタント、武田佳奈さんに聞いた。



――働く女性の家事時間はここ20年減っていません。便利なサービスや商品が普及しているのになぜでしょうか。



「共働き世帯や高齢世帯の増加に伴い、家事代行サービス市場が広がると予測し、2010年から市場動向に注目している。利用は徐々に広がっているが、働く女性の増加ほど拡大していない。予測に比べれば市場の伸びは緩やかだ」



「家事代行サービスを使わない理由を15年に調査した。約5割の人が『価格が高い』ことを理由に挙げた。その後、低価格なサービスも出てきているが、サービス利用が普及しているとは言い難い。最近、本当の理由は、就労の有無を問わず、女性の中に『家事や育児はできるだけ自分でやりたい、やるべきだ』という意識が根強いことなのではないかと考えている」



――男は仕事、女は家庭といった伝統的価値観の呪縛から逃れられないのでしょうか。



「伝統的価値観とは少し意味合いが違うようだ。これまで大半の日本人は、自分の母親が自力で家庭を切り盛りする状況を見慣れている。いざ自分が仕事と家庭を両立する困難に直面しても、第三者に任せることに心理的な抵抗を持つのではないか。家事を外注するという選択肢を持ちにくいのだと思う」



――政府が女性活躍推進の旗を振り、職場での役割は増している。家庭でも従来通りの役割を負っていて女性はつらくないのですか。



「私は今の働く女性の多くは『フルキャリ』だと思っている。これはキャリア女性の意識調査を通じて独自に定義したもの。仕事と家庭のどちらか一方を選ぶのではなく、どちらも可能な限りフル(FULL)に頑張りたいという志向を持っている女性である。家庭生活を最も重視してそれが許す範囲で仕事をする『ゆるキャリ』でもなく、自身のキャリアを最も重視する『バリキャリ』でもない」



「『フルキャリ』的な志向を持つ層は以前から存在したが、これまでは結婚や出産後も仕事を続けるのであれば『バリキャリ』か、『ゆるキャリ』かを選択せざるを得なかった。昨今の企業内では、制度だけでなく雰囲気も、結婚や出産後も就労し続けられる環境が整い、仕事か家庭のどちらかを選択しなくてもよくなった。とはいえ社会構造の変化は不十分。『フルキャリ』は、家事・育児生活に手間をかけたい思いと、仕事で多忙なので家事・育児を省力化したい気持ちとの間で日々葛藤している」



――家事代行サービスを活用するなど手抜きを推奨すれば楽になれるのでは。



「『家事・育児をこうやりたい』といった女性自身の考え方が女性自身の負担につながっている面は確かにある。ただ『やりたいこと』を『やらないでよい』と言ってもすんなり納得してもらえない。とはいえ仕事も家庭も共にパーフェクトにこなすのは無理がある。『やりたいこと』の優先順位を付け、『自分でやること』と『外部に頼ること』の整理を、自分自身で納得しながら行っていくことが大切だ」



「外部サービスにいきなり頼らなくても、家事・育児に費やす時間を減らす工夫から始めてもよい。例えば衣類の整理。多くの家庭では家族ごとに分類してそれぞれのタンスにしまっているだろう。タンスではなく棚を使うようにすれば引き出しを開け閉めする手間が省ける」



「外部サービスを利用するにしろ、最初は自身に余裕のあるときに単発でサービスを使ってみるといい。家事代行サービスで提供される家事の内容やレベルを実際に見ることで、外部サービスによる家事と自分で行う家事を組み合わせて日々の生活を回すイメージを具体化する。日ごろ、自分のやり方やペースで行っている家事を第三者と分担するのは案外難しい作業だ。こうした工夫や試行を通じて、こだわって自分でやりたいことと、外部に頼ってもストレスのないこととの境界線が見えてくる」



「ただ、女性の家事・育児の負担を軽くする最大の鍵は男性であることは忘れないでほしい。諸外国と比べて長く働く日本男性に、現状の働き方のままで、家事・育児の負担を強いるのは非現実的だ。中長期的に日本全体で長時間労働を減らしていくべきだろう」









如何ですか?



僕も、家事代行サービスには関心があるのですが、正直、日本において、まだ利用の実情がわかりません。



ただ、この主任コンサルの女性の言うように、家事代行サービスの活用よりも、女性自身が、仕事も家事も完璧にこないしたい、こなそうとしてしまっている。。と言われると、



ああ、なるほど、そういうことかもしれない・・と思ってしまいました。。



といいますのも、このことで、ちょうど参考になるものがございましたので見てみましょう。



今度は、読売です。



[人生案内]育児での職歴中断怖い



30代の薬剤師の女性。(埼玉・H子)



育児のために仕事を辞める決心がつきません。



子どもと夫との3人暮らしです。夫は勤務時間が長く、両親も遠方に住んでいるため、私が時短で働きながら、家事や育児を担っています。



子どもは保育園を今年度で出なければなりません。悩んだ末、来年度は幼稚園に通わせることにしました。子どもと向き合う時間が欲しいとも考え、教育方針にもひかれたからです。



退職を考えていますが、積み上げたキャリアが途絶えることが怖いのです。若い頃、がむしゃらに働いたことが無駄になるのではないかと不安です。幼稚園の後にベビーシッターなどのサービスを利用すれば、仕事を続けるのはかろうじて可能で、後ろ髪を引かれる思いです。



仕事も家事育児も完璧を目指したいというのはおこがましいとは思います。どうすれば決心がつくでしょう。





◇大日向 雅美(大学教授)



お子さんが来年度、保育園を出なくてはならないというのは、今の保育園が2歳までの保育で、いわゆる「3歳の壁」にぶつかられてのことでしょうか。いずれにしても幼稚園入園を選んだのですから、お子さんのことは決着としましょう。そのうえであなたの仕事の問題ですが、迷っている時は結論を出さず、検討を続けるのが無難です。



その際、仕事も家事育児も完璧にしようと思いつめないことです。働いている、いないにかかわらず、母親がこの二つを一人で完璧にこなそうとするのはしょせん無理です。疲弊してしまいます。また子どもは、親はもちろんですが、いろいろな方に見守られ、愛されて育つ経験が必要です。



まずは幼稚園の後の保育にベビーシッターさんや地域の子育て支援を活用してみてはいかがでしょうか。いろいろと試みるうちに、ご自分に一番ふさわしい策が見つかると思います。どうしても無理と感じたら、その時に仕事の中断を考えても遅くはないでしょう。



なお、お連れ合いが仕事で直接、育児に協力できないとしても、あなたの迷いに無関心でいいはずがありません。共に悩み、解決策を探してもらいましょう。



どうです?



このように、完璧を求めてしまう女性達が多いのかもしれません。。



しかし、日本人の勤勉な良い面である一方、これからは、サービスを上手く使い分けていく、という時代になって行くことが良いのではないかと考えます。



しかしそれ以上に、上記コンサル、教授の両名が言っているように、もっともっと男性が育児、家事に参加していかねばならず、そして、もっともっと社会がインフラ整備、柔軟な働き方ができるように制度を拡充していく、ということが何よりも大事なことです。



僕ら男性諸君、頼むよ。






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