てる子の『限りあるいのち』俳句の道標。96歳になりました。

今まで詠んできた俳句を『蕗の薹』『葉さくら』『青ふくべ』『紫陽花』と集めてみました。93歳になってもう一つ新しい句集に!

『紫陽花』の句集から(38)

2014-07-29 06:53:20 | 俳句

  
 白蓮の 開ききつたる うす濁り



私のマンションの近くに小さなため池があるのです。
あぜ道を抜けて私だけのと思っていたら先客がいました。
「今年も来れれましたな」
「来年も待っていますよ」と聞こえました。

『紫陽花』の句集から(37)

2014-07-29 06:52:59 | 俳句

  
遠蛙 何か呼ばれて いるここち



今日は雨の中畑には出れず、句集の整理です。
90歳になった時もう句集は辞めようと思ったのですが、やはりこれで最後だぞと新しい句集を始めました。
100歳に向かっての足跡なのですね。

『紫陽花』の句集から(34)

2014-07-19 07:02:30 | 俳句

   
地震のあと まだ家建たず 河南瓜



久しぶりに句会の古い友達を訪ねます。
地震があってもうずいぶんになりますが、隣の家は壊れたままです。
その空き地に向かって河南瓜が気持ちよさそうに伸びています。

『紫陽花』の句集から(31)

2014-07-12 06:58:36 | 俳句

   
うつむきて 雨の飽きしや 濃紫陽花



梅雨の中バスを乗り継いて主人の墓参りです。
ここは祖父祖母も入っているのですが、周りは田んぼであぜ道を歩きます。
今はぎっしり家が迫っています。
でも昔ながら入口に昔ながらの濃紫陽花が咲いてきます。

『青ふくべ』の句集から(58)

2014-07-12 06:58:23 | 俳句

   
渦潮の ごと月明の 蟻地獄



子供のころは何時間も蟻地獄を探し出しては眺めていました。
家の周りに地図を作って名前を付けていました。
時々妹を無理やり連れて見せますが、彼女は可愛い洋服しか興味ありません。