居酒屋黙示録 新章 暖簾を繋ぐ刻

旧き善き銭湯を訪れ、立ち飲みを巡り、居酒屋で思う。

横浜散歩~廃業銭湯情報

2017-07-22 18:37:44 | 日記
実家へ帰り一日ゆっくりする時間があった。
独身の頃であれば、あちこちの友に連絡を入れ夜遅くまで遊び呆けたものだが、流石にこの歳で、更に平日の朝から遊ぶような友もおらんよ。
ま、財布の中身も潤沢ではないし、散歩でも行くのが関の山と行ったところか。

まあ一つ確認しておかねばならない事もあり、朝飯を食って暫くしてから実家から出る。
梅雨入りしたらしいが空は薄曇りで、何とか持ちそうだ。
ゆっくり歩けば然程汗も掻くまい。

久々に通る道と初めて通る道を代る代る、田舎道をのんびりと歩く。
扇子を片手に持っていても丘二つばかり越えればじわりと背中に汗が滲む。
半時ばかりして着いたのは、藤の湯が閉業して以来暫く来ることもあるまいと思っていた小机駅の近くである。
更に10分程歩いて用事をすませ、一度は帰ろうかと家の方に向かう。
コンビニでトイレを借り、流石に何も買わないのは気が引けるので飲み物など見てみるも茶という雰囲気でもなし、甘ったるい炭酸やコーヒーもぱっとしない。
しょうがねえなと 発泡酒を一本手に取ってしまう辺り人間的にかなり駄目な感じ。
まあ二週間程土日も無しに働いてたから、たまには良かろう。
駅の方に歩いて行くと、旧藤の湯跡地の向かい側に昔ながらの肉屋があり、もう店を開けている。
これ幸いと揚げ物コーナーでハムカツをゲット。
いやあ、まだ出勤途中の様な人々が行き交う時間から発泡酒とハムカツですよ。
駄目さ加減もここに極まれりって感じですね。

昼飯は家で食うつもりなのだが、まだまだ時間は十分過ぎる程ある。
折角だからもう一ヶ所、俺は散歩の途中に寄り道する事を選ぶぜ!
小机に向かっていた足を翻し、港北から都筑の方へと向かって行く。
第3京浜の下を通り過ぎ、暫く進んで右手方向に進むと、懐かしや黒字ローカル横浜線。
踏切を越えれば昔と変わらない鶴見川の河川敷。
堤防上の道路が小綺麗になってる感はあるが河川敷は相変わらず自然豊かな横浜のド田舎エリアだ。
その堤防脇の後背湿地に阿部商店がある。
何の店かと言われると少し説明し辛いが、端的にいえば食事も出来る駄菓子屋と言ったところか。
しかし開店時間まで15分程もあるが時間を潰せそうなコンビニ等は見渡す限り無さそうというのも如何なものかと。
携帯でニュースなど見ながら時間を潰し、開店を待つ。
川面を渡る風は涼しく快適だが、少し小雨がパラつき出した。
開店した店に入り出てきたおかあさんと世間話をし、麩菓子とカレーあられの小袋、そして缶チューハイを一本買う。
外に設えられたテーブルでチューハイを飲みながらカレーあられを摘まむ。
おかあさんがサービスと言って、自家製の漬物を出してくれた。
有り難いが、350ミリリットル缶には少々多いかな。
足元をに一匹の猫がじゃれついてくる。
おかあさん曰く店長だそうである。
チューハイをちびちび啜りながら店長の耳の後ろを掻いてやる。
猫に触るのも久々だな。
世間様が全うに働いている時間にのんびりさせていただくのは堪らない物があるね。
漬物とカレーあられとチューハイで大分腹にたまったので阿部商店を辞して家に向かう。

鶴見川に沿って下流に向かう。
何か第3京浜の港北インターが凄い事になってんですけど。
早速携帯で調べると、港北インターは港北ジャンクションとなって、首都高速神奈川7号横浜北線に分岐してるようだ。
知らない間に色々変わったな、横浜も。

雨は殆ど降っていないも同じだが、湿度が高いのには閉口だ。
道沿いに白詰草や赤詰草が生えていて、先日四つ葉を探したが見つけられなかったという娘のために時折探してみたがそう見つかるものでもない。
携帯でどれ程のものか確認するとおよそ1万分の1だそうで、宝くじよりは在りそうだが俺の気力は持ちそうにない。

亀の甲橋を渡り、日産スタジアムの脇を抜けて小机駅前に舞い戻り後は家に向かうだけと言ったところで少々雨が強くなり、普通の人は傘を差すくらいとなった。
まあ、持って来てないけどな。
おかけで家に着く頃には雨で濡れたのか、汗なのか判らないくらいにはなったけどな。

横浜の話はこれで終わりなのだが、銭湯の話もしておこう。

事あるごとに廃業銭湯について触れて来たが、神奈川県益々ヤバイ。
神奈川県公共浴場組合のホームページから、廃業したと思われる銭湯と別口で情報を得た銭湯を整理してみた。

携帯内に2年半程前のスクリーンショットが残っているので、比較してみると、横浜市で12軒、川崎市で9軒、その他県央や湘南で8軒の銭湯が廃業し、神奈川県の銭湯は160軒まで減少しているようだ。
たった2年半で29軒の銭湯が消えていることに改めて衝撃を受けた。

先ず横浜市、鶴見区の千代の湯、西区の太平館、中区は山下館と山元湯、港北で藤の湯と一の湯と綱島東京園、南区は福徳湯と住吉湯、緑区の泉湯、磯子の梅の湯、金沢区の能見堂赤井温泉の12軒。
残念ながら全て未訪で終わってしまった。
特に山元湯や太平館あたりは周辺商店街の探索も併せて楽しめそうだったので誠に惜しい。

川崎はまだ一軒も手を出していないので当然全て未訪だが、川崎区の緑湯、大島湯、御幸湯、亀の湯、喜美の湯と5軒。
幸区でまんてんの湯、みよしゆ、寿湯、中原区で祇園湯が廃業したようだ。

横須賀では先のブログでも触れた本町の大黒湯や佐野の斗の湯に加えて佐野の松の湯や小矢部の菊の湯、新世館が廃業。
更に何回か前にブログに書いた吉倉の新湯が廃業したらしい。
県央は座間の相模台浴場、海老名のひばりの湯がリストから消えた。

一通りスクリーンショットで確認すると半分以上番台やペンキ絵の残るレトロ銭湯で、様々な廃業理由が在るのだろうが、寂しくもあり残念でもある。

神奈川だけでなく他に得た情報もこの際整理しておこう。
特に訪れた事のある銭湯に関しての情報である。

北海道釧路の白山湯は前回も触れた。
呉市仁方の一の湯は現在休業中との話で、今度見に行ってみなければならない。
尾道の寿湯は昨年暮れにご主人が亡くなられたので休業していますと、息子さんがこのブログにコメントを下さいました。
取るに足らぬブログにわざわざご連絡を頂き、誠に恐縮です。
慎んでご主人の御冥福をお祈り致します。

岡山は今のところ情報無し。
佐世保は木場田湯が無くなった。
相当昔に鹿児島行った時に寄ったみょうばん温泉はまだ在るようだが、薩摩温泉は影も形も残ってないらしく、ネットで古い情報を得て確かに訪れていたことを確認した。
沖縄では那覇の国際通りからすぐ近い所に、沖縄ならではの脱衣場と浴室の一体化した銭湯に行った覚えがあるのだが、ネット上にも情報が無く名前すら判らない。

何とも寂しい限りではないか。
人と云うものは何かを失ってから嘆いても遅いということにいつか気が付く日がくるものなのだろうか。

この日記をアップしたすぐ後に、六角橋の千代田湯閉業の情報を得た。
誠に残念でならない。
このブログの切っ掛けともいえる一軒であり、その造りが心の琴線を掻き鳴らさなければこのブログを始めていなかった。
閉業の理由はまだ知らないが、その歴史の幕が降りた事を惜しみ、またその一幕を垣間見れた事を感謝して此処に記す。


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