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慈光の部屋 日本の大学(第26回-7)

2016年05月25日 | 受験・学校
【宮:宮嶋さん(FMジャングル・DJ)、慈:久本慈光(寺小屋塾長)】

宮:僕が個人的に疑問に思うことなんですけど、ニュースとかでも、大学というのは外国と日本で違うというのを目にし
  ますよね。
慈:はい。
宮:外国の大学というのは入るのは簡単だけども、卒業するのが難しい。で、日本の大学は入るのは難しいけども、卒
  業するのは簡単だと言われてますけど、慈光先生から見て、どう思われますか?
慈:うーん、いちばん答えにくい質問ですね。自分が非常に緩やかな大学生活を送ってきたので、僕の立場から言うの
  は非常におこがましいんですけど、大学の教育のいうのは、かなり多額の税金を使って行われる訳ですよね。
宮:まあ、そうですよね。
慈:東大になると、下手すると学生1人につき年間1千万円ですよ。だから、「それだけ出して、どうするの?」って話をす
  るときに、…日本をどういう方向に進めたいのかという、皆さんの意志の問題もあるんでしょうが、今、国が進めてい
  るようにグローバル化して、世界の中で伍していける日本を目指すのであれば、大学でしかるべき教育がなされて、
  優秀な人材を出していかなければならないんです。
  そうなると、卒業するのが難しい、そう簡単には学位がもらえないというのがグローバルスタンダードですから、それ
  に合せざるを得ないですね。これは当り前の話ですよね。
宮:なるほど。そうなりますよね。
慈:ただ、逆に、僕自身のことを考えると、大学時代にしっかり遊ばせてもらったことが人間の幅をつくったというのは否
  めない事実なんです。あ、見た目の話じゃないですよ。
宮:わかりますよ。中身のことですね。
慈:どっちが良くて、どっちが悪いっていう話ではないと思いますね。日本の大学の緩やかさの良さっていうのはあった
  かと思いますね。でも、それがこれから先はドンドン失われていくのもやむを得ないという話だと思いますね。
宮:なるほど。そうなると、外国の大学と同じように入るのは簡単だけども、卒業するのが難しいという時代が来るかも
  しれないんですか?
慈:時代が来るかもしれないんじゃなくて、間違いなく来ますね。要するに大学はレジャーランドじゃないんですよね。
  就職する前の何年間、モラトリアムの時期を楽しむために大学があると言ってる余裕が日本にはなくなったという
  ことです。
宮:そうなんですね。自分の好きなことは勉強できると言いますし、これから得意分野を活かして、将来に役立ててい
  ただきたいですよね。
慈:そうですね。
  (つづく)

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