慈光の部屋 達人（第25回-4）

【宮：宮嶋さん（FMジャングル・DJ）、慈：久本慈光（寺小屋塾長）】

宮：70代、80代で剣道続けている方もいらっしゃいますけど、やっぱり強いんですよね。若い人が勢いでドーンと行けば
　　勝てそうな気がするんですけど、ホントに勝てないです。
慈：剣道やってた人にしかわからないと思いますけどね。剣道の顧問になって、指導者のための講習会に行くことになっ
　　たんですね。赤穂に兵庫県の有名どころの先生がいらしたんですけど、歩いている姿はおじいちゃんなんですよ。と
　　ころが、防具をつけて構えると、巌のようになるんですね。
宮：ホントに怖いんですよ。
慈：僕は八十ウンkgありますから、あんなおじいちゃんだったら、ぶつかっていたら吹っ飛んじゃうんじゃないかと思いま
　　したよ。若いものから胸を借りてぶつかっていかなきゃいけないんで、ぶつかっていくんですけど、ヒュイッと力をい
　　なして全然倒れないんだよね。何をどうやってるんだろうね。
宮：そうなんですよ。倒れないんですよね。
慈：それで、パカーンと打たれて、「あれ？」って。
宮：これはやったことある人はわかると思いますけど、ホントに不思議なんですよね。そこが面白いところでもあるんで
　　すよね。
慈：ホントに強い年配の先生方の剣道って、自分から動かないんですよね。で、極々簡単な足さばきや体さばきで力を
　　いなして、適当な間合いで打ち込んでくるんですね。これがきれいに決められるんですよ。
宮：そうですよね。どうですか、慈光先生？今後、剣道を続ける予定は？
慈：息子が一人いて、今度小学校に入るんですよ。で、息子がやるって言ったら、一緒に行きたいというのが、僕の夢な
　　んです。
宮：あ、それはいいですね。親子でできますもんね。
慈：ところが、その息子を中学校の部活見学の時に連れて行っちゃったの。そしたら、一言、「臭い」って。
宮：アハハ。それは仕方ないです。お子さんの正直な感想でしょう。
慈：だから、今のところは、「剣道する？」って聞いても、「ううん、臭い。」って。
宮：大丈夫です。やり始めたら、すぐに慣れますからね。
慈：うん。でも、やってくれるかどうかは、僕の今後の課題です。
宮：もちろんやってくれたら嬉しいですけど、他に自分のやりたいことを頑張ってくれるなら、それでもいいですしね。
　　もし、お子さんがやってくれたら、うちの子供たちもよろしくお願いします。友達になって、仲良くやってくれたらいい
　　ですよね。
慈：そうですね。
　　（つづく）

　ブログランキングへ登録しています。ぜひクリックして応援＆投票お願いします！
にほんブログ村