父の戒名は 私共九人の兄妹が考えて作りました。
先日、父の23回忌の集まりが札幌であり兄妹全員出席しました。
この時目にした「戒名」は私共兄妹がつけたものです。
お墓には、実名を書くのがベストと云っていましたが、お墓を守っている84歳の長兄から戒名が有った方が良いと言うような事で、みんなの意見を集めて作った戒名です。(次兄が調べましたら、誰がつけても良いと言う事なのだそうです)
祖父は札幌で何代目かの 東本願寺檀家総代でしたので、札幌市を俯瞰できるこの墓地も、祖父が率先して開拓している写真がお寺には沢山飾ってありました。
母が小さい頃、造り酒屋だった自宅に、ご門跡様がお泊りになった事があり、その時家族中の戒名を下さったのですが、紛失してしまったそうです。
それで、母のも私共で作りました。
大正時代の当時は ご門跡様の入られたお風呂のお湯も、近所の方が大切に持ち帰られたと聞きました。
申し訳ないのですが、祖父に比べて、両親も私共兄妹も余り良い仏教徒ではありません。でも父を偲んで皆の意見で戒名を作りました。
父は、北大の農芸化学を卒業して、アメリカの高峰譲吉の研究所に入った事からか、後に醸造学の研究をしましたので、「醸」「研」の字が入いった戒名です。
私共兄妹は九人の兄妹が仲良く、健康に育った事を 両親に感謝しています。