さて1200番までオービタルサンダーでサンディングしたソールの微細に立っているだろう毛羽を取っていきます。
カッターの刃です。
これの保護油分をパーツクリーナーで完全に取りきってしまいます。
滑走面に油分は厳禁です。
それは皮脂も同じですからワーキンググローブを着けているんですね。
滑走面に当ててカンナがけします。
よく研いだスクレーパーでも良いのでしょうが、毛羽を毟るような気がしなくもないのでまずはカットするつもりでカッターの刃で。
同じようにカッターの刃でスクレーピングする感じ。
こんなに毛羽が取れます。
薄く汚れているのは最終仕上げの粒度の砂でしょう。
試しに左半分をスクレーピングしてみました。
マットな状態から見事にスパッと艶が出ています。
3枚ほどカッターの刃でスクレーピングし、毛羽が歯につかなくなってきたらブロンズブラシでブラッシングします。
リムーバーを垂らしながらブラッシングして毛羽についているであろう砂を掻き出すイメージで。
ブラッシング終了です。
よく研いだスクレーパーで空スクレーピングします。
こんな感じで取りこぼした毛羽を取り除きます。
ブラッシングで毛羽に付いた砂も落ちたのでしょう。
真っ白な毛羽になりました。
オービタルサンダーでサンディングしたということは微細な毛羽はテールからトップ方向にも立っているかもしれません。って言うか全方向に立っているはずです。
さすがにサイド方向にブラッシングやスクレーピングしてキズを入れたくはないのでそれは諦めるとしてテールからトップ方向に寝ている毛羽を取り除くためにテールからトップに向けてもスクレーピングしました。
スクレーピング完了。
すぐにエッジに取りかかりたいのですが、完全にワックス分が無い剥き出しのソールですから、酸化防止のためにホットワクシングしてとりあえず保護します。
高温用の柔らかいワックスを生塗りして。
ペーパーにワックスを垂らしアイロンで延ばして掛けていきます。
全面にワックスがかかったら温かいうちにスクレーピングして「ワックスによるクリーニング」を行います。
スクレーピングはワックスの7-8割落とせば良いです。
後はブラッシングで剥がすイメージで。
ボアブラシで荒削りして。
仕上げはナイロンのロールブラシで。
これ、超絶オススメです。
めっちゃ楽チン。
とりあえず保護完了。
後は後日エッジを研ぎます。
業界のタブー?に敢えて挑戦したソールサンディング。
手でサンディングするのが嫌だったってのが大いにあるのは否めませんw。
が、これで何の問題もなく滑る板になったのならそれはそれでいいじゃありませんか。
あ、大事な事を書いてなかった。
私の住む北海道のオホーツク海側は低温で乾雪です。
ですからストラクチャーがない状態でもほぼ問題なく滑走することができますが湿雪だと最低でもストレート、できればクロスのストラクチャーが必要です。
今回オービタルサンダーを使うことによってフラットなソールを作ることはできますがストラクチャーを入れることができません。
この辺が大きな問題ではあります。
レースまたは超絶滑走性にこだわる方は素直にチューニングショップに出した方が無難ではありますw
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