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犯罪が大幅減 知立団地、外国人とのコミュニケーション成果

2010-09-28 11:44:55 | 多文化共生
(以下、読売新聞【愛知】から転載)
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犯罪が大幅減
知立団地、外国人とのコミュニケーション成果
防犯パトロールをする知立団地の住民

 ブラジル人などの外国人世帯が多い知立市昭和の知立団地で、昨年9月から県警と団地住民がコミュニケーションを図りながら、防犯対策に取り組んだところ、車上狙いなどの犯罪が大幅に減るなどの成果を上げていることが分かった。当初は1年間の予定だったが、住民からの要望もあり、来年8月末まで継続する。外国人の多い団地を対象にこうした取り組みは全国でも初めてで、県警では県内のほかの団地にも広げていきたい考えだ。(沢村宜樹)

 知立団地は、住民約4900人のうち、半数以上を日系ブラジル人ら外国人世帯が占める。取り組みが始まるまでは、路上駐車が多く、経済的理由で学校に行けない子どもらが、集団で路上にたむろしていたほか、ごみの出し方や騒音でも問題になっていた。2008年9月~09年8月の車上狙いなど刑法犯罪件数は1983件で、団地周辺の住民から「怖いから近づきたくない」という声も出るほどだった。

 県警教養課国際警察センターによると、団地内で警察官が防犯啓発活動や交通安全指導をほとんど行っていなかったほか、団地住民らとの連携がうまく取れていなかったという。

 そこで、県警と団地自治会などが協力して、昨年9月1日から、「知立団地安全安心プロジェクト」と銘打ち、交通安全指導や合同の防犯パトロールに乗り出した。外国人の住民の中には、警察官が団地内に入るのを警戒する人もいたが、ポルトガル語を話せる警察官が何度も足を運び、コミュニケーションを深めながら、交通法規や防犯対策の重要性を説明した。また、ポルトガル語の防犯チラシを配布するとともに、団地内に新たに約100台分の有料駐車場も確保した。

 この結果、今年9月には、130台以上もあった路上駐車がほとんどなくなったほか、09年9月~今年8月の刑法犯罪件数も1341件で、前年同期より約3分の1も減った。

 パトロールに参加する住民らは「違法駐車や犯罪がさらに少なくなるように、活動を続けていきたい」と意気込んでいる。
(2010年9月28日 読売新聞)

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