テクノマエストロに憧れて

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サイドにピニンファリーナと書かれていた

2005-11-09 19:59:28 | レース・乗り物
信号待ちで横の車線に見慣れぬボディラインの外車が止まった。

サイドにピニンファリーナと書かれた文字が読める。位置が真横すぎてすぐには
車種を判別できなかったが、ありきたりのクルマじゃないことは明らか。

余裕を持って発進したそのクルマを斜め後ろから眺めてみる。身のこなしから腕
の良さとクルマの仕立ての良さが伝わってくる。あぁ、そうか、その雄大なボディは
マセラティのクアトロポルテ・・・V8で400馬力のモンスター。

すごくそそられたので次の立体交差の信号待ちで再度横に付ける。ドライバーは
ロマンスグレー風味な年配の男性。こんな車を選んで乗るんだから腕におぼえが
あるに違いない。

多摩ナンバーであることからすぐ先の高速道路の入口までの付き合いだと推測。
直線を後に控える次の信号で地の利を生かし車線選択でトラップを仕掛けてみる。

自然な感じで出し抜き200mほど先行。バックミラーを眺めて彼を待つと思惑通り
ひょいと車線変更してオイラを追い始めてくれた。ちょっとやられた感があるかも
しれない場面なのに全身から余裕が溢れてる。あと200mで高速入口、逃げきれ
ないことも無かったがその時点でもう踏んで見せてくれた事へ感謝していたので
ここは敬意を表して花道をつくろうとタイミングを調整。すると、実に綺麗に右から
オーバーテイク、そして目の前を左、左へと高速入り口に滑りこんで行ってくれた。

お膳立てをきっちりものにして一番かっこよく走り去る。見事だったよ、おじさん。
近年見かけた中で最高の雰囲気を持ってたな。そうとうの手練れって感じ。(^-^;)

北方謙三のペンはまだまだ止まらなそうにTB。