光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国立近代美術館 工芸館(2013.3.23) 人形 野口光彦

2013年03月30日 | アート 人形

花とは関係がないと思うのですが、御所人形師の野口光彦の作品を紹介します。

 

女の子のかわいらしさだけでなく、しっかりとした現実的な生活感を持った表情・・・がうかがえます。  作家の力量でしょう。

 

公達・・・やはり、御所人形として、宮中と関係が深いので、この名称を使ったのでしょうか。  でも何となく違和感を感じる。

 

 

 

この作品は、普通の御所人形と違って、表情に内面的な深さを感じます。  次に紹介する雛人形にも共通するのですが、表面的な可愛さや美しさを通り越した、情念のようなものを表現したかったのでしょうか。

 

女性の春巻きのような衣装もさることながら、表情に迫力を感じます。

 

 

美男、美女の雛人形が多いなか、少し異色です。  昔からの貴族の描き方に配慮したのでしょうか。   

 

 この存在感がいい。

 

衣装のデザインと色が素晴らしい。  頬が膨らんだ表情は、微妙なところで美しさとバランスがとれている。   ただ、経年劣化でしょうか顔面にヒビ割れが見えます。 


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4 コメント

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御礼 (野口熾郎)
2014-01-30 14:58:13
私は、光彦の四男です。
父親の創作哲学そのままが滲み出て、素敵な写真にしていただき、誠に有り難うございます。一連の作品が、レプリカで安価に手に入ると光彦も幸せです。
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コメントへの御礼 (te-reo)
2014-01-31 00:23:32
野口光彦氏のご家族の方からのコメント、誠に恐縮の至りです。
私も今、この人形の写真を見て、我ながらよく撮れていると思うのですが、やはり作品力と美術館の照明などの工夫のたまものだと思います。   どうも有難うございました。 
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八紘雛 (室賀雄規子)
2018-03-03 13:07:41
亡き母が所蔵していた野口光彦先生の「八紘雛」昭和16年の作を、2020年にできる埼玉県立人形美術館に寄贈させていただくことにいたしました。母は25年近く野口光彦の下に通い御所人形造りを楽しませていただいておりました。このお雛様は野口光彦写真集にも載せられているものです。
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八紘雛のコメントの御礼 (te-reo)
2018-03-04 00:59:41
室賀様、八紘雛のコメントありがとうございま
した。
八紘雛を知らなかったので、Webサイトで見て
みました。霊峰富士の雄姿に見立てた雛人形な
のですね。
本ブログに掲載した富士雛もそうだったのを、今、知りました。人形美術館が新たにできるこ
とも、知ることができて、また楽しみが増えま
した。美術館ができた折には、必ず訪れて、寄
贈された八紘雛も見させていただきたいと思い
ます。 雛祭りの日に、御母堂様の思い出と貴
重な情報、誠にありがとうございました。
また、今日は外出していて、返信が遅くなり、
申し訳ありませんでした。
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