しまシマの企画で陶磁器を紹介します。
まず松井康成の作品を4点。
松井康成は、陶芸技法の練上げで人間国宝になった方です。
練上げは、違った種類の粘土をくっ付け合わせ、成形する技法で手間がかかります。
表面の細かい裂け目が面白い。 焼成で土の持つ収縮を利用しての技術(可塑性不足を逆用)だそうです。 作者は「嘯裂」という言葉に、荒涼として風の鳴り響く無機的な風景を思い描いていた。
この壺の絞り込まれるラインがいいですね。
この練上げでは、西遊記と題したように西域を意識した配色。 しかし、まとまっていないように思えます。
少し眠たいような色柄で撮影を止めようかと迷ったのですが、なぜか味があるので掲載。
アメリカの陶芸家ロゼリン・デリールの作品。 陶芸家ルシー・リーとも友達のようです。
人体をイメージさせるデザインですね。
ゴマを並べたような柄が面白い茶碗と香合
青白磁の美しい色と柔かく揺れるラインが絶妙。
志野の表面の細かいひび割れ模様に味があります。
深く湛えたブルーがいいムード。