てまりーにゃ

にゃーにゃー

三井の晩鐘

2009-08-16 23:52:15 | Weblog
民話「三井の晩鐘」
むかし、子供にいじめられていた蛇を助けた若い漁師に、その夜、若く美しい女が訪ねてきた。実は恩返しにと、人間に姿を変えた湖に住む龍王の娘だった。やがて二人は夫婦になり、赤ん坊も生まれた。ところが、龍王の娘であることの秘密が知られ、湖に帰った女は、泣くひもじい赤ん坊に自分の目玉をくりぬいてなめさせた。赤ん坊はすぐに泣きやんだが、そのうち目玉は無くなり、更にもう一つの目玉をくりぬいて渡す。盲になった龍女は、子供と夫の無事を知るために、毎夕、三井寺の鐘をついてくれと頼んだという。なぜ三井寺は夜、鐘をつくか(晩鐘のいわれ)。


またのちに、
長等山のふもとに三橋節子という女がいた。小さな子どもふたりの母だったが、間もなく世を去らねばならない運命と悟った。画家であったその人は、苦しみの中、渾身の力をふりしぼって数枚の絵を描き残し昇天したという。そのうちの一枚。


三橋節子「三井の晩鐘」1973(昭和48)年9月 縦162.1×横130.3cm 三橋節子美術館所蔵



三井寺に参ってきました。金堂の裏手から「こぷこぷこぷ」という音が聞こえて来ます。龍神の奉られたお社の中を覗くと泉が湧いていました。沢ガニもいました。天智・天武・持統天皇の三帝ご誕生の際に、この泉を御産湯に用いたので「御井(みい)」と呼ばれ、それが寺の名の由来となったそうです。



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