東京コンサルティンググループ・ロシアブログ

ロシアへの進出をコンサルティングしている駐在員が、ロシアの旬な情報をお届けします。

言葉の壁

2013年05月07日 | その他
はじめまして、モスクワ駐在員の黒岩です。
これから皆さんに現地からロシアの情報を発信していければと思います。

先月末に日本の首相として10年ぶりにロシアを訪れた安倍首相。同行した企業関係者は140名程と聞いており、日系企業の注目の高さが伺えます。
隣国であるにもかかわらず、「近くて遠い国」としてのイメージが強いロシア。これを機に皆さんにもロシアに興味を持っていただければ幸いです。

BRICsの一国と言われて久しいここロシアですが、今まで他の3か国と比べるとまだまだ注目度が低かったように感じます。

その一つが言葉の壁です。

ご存知かと思いますが、公用語はキリル文字と呼ばれるロシア語です。アルファベット33文字を組み合わせて、英語のように単語が作られています。

日常生活を送るにはこのロシア語を理解する必要がありますが(街中の標識等はほとんどがロシア語のみ)、ビジネスをする上でもロシア語がネックになります。
なぜならば、ほとんどの法律や規定等の公的な情報、また官公庁への提出書類もロシア語のみで行われているからです。

駐在員本人がロシア語を理解する必要はありません。なぜならば、ビジネスにおいて多くの外資系企業は他国と同様にロシア語が理解できる現地の人材を採用しているからです(ただし、日常生活においては多少のロシア語が必要です。主観ですが、日本よりも英語が通じません)。

ロシアの情報は他国と比べ入手しにくいのが現状です。そのような状況で、文化も言葉も違う外国人が現地でビジネスを行うためには、やはりしっかりとした現地の人材を確保できるかどうかが重要になってくるでしょう。
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