東京コンサルティンググループ・ロシアブログ

ロシアへの進出をコンサルティングしている駐在員が、ロシアの旬な情報をお届けします。

進出地域

2013年05月27日 | ロシアの投資環境・経済
こんにちは、ロシア駐在員の黒岩です。

現在ロシアへの進出を考えている自動車関係の企業は多くあるのではないでしょうか。

ロシアの自動車市場はここ数年ヨーロッパにおいて最も有望だと言われており、新車の販売台数ではドイツに次いで第2位となっています。

実際、各州としても雇用を生み出す自動車関係企業の誘致には積極的であり、経済特区を造って税務や手続きの面での優遇措置を用いています。

その中でも自動車関係で多くの注目を浴びているのが、モスクワから約1,000km離れたトリヤッチ市を有するサマラ州です。
ロシア国内で生産される自動車本体の60%、また自動車部品の60%以上がこのサマラ州で作られおり、既に30社の外資系自動車部品メーカーが進出しています。
日産が現地で工場を稼働させていることも大きいでしょう。

その一方でロシア政府として今後力を入れていきたい地域は極東です。

昨年9月には、日本車が初めて生産される事となったマツダのフラジオストク工場の開所式にはプーチン大統領自らも参加し、その重要性をアピールしています。

前回もご紹介したように広大な土地を有するロシアでは、東西地域での経済格差は大きな問題です。ロシア全体のGDPの内8割はモスクワに集まっているとも言われています。

石油やガスをはじめとする天然資源で注目を浴びている極東地域ですが、ロシア政府としては、この地で雇用を多く生み出す製造業を誘致したいのが実情です。

西側地域に比べてインフラ面等未整備な部分が多いのも現状ですが、これから進出する企業においては候補地の一つとして考えてもよいのではないでしょうか。
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