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鯵ヶ沢の産廃

2007年03月20日 | Weblog
岩木山の周り自治体問題ということで、ご容赦を
地元でもようやく知られてきた鯵ヶ沢町の低レベル放射性廃棄物最終処分場について調べてみました。
鯵ヶ沢町の超有名な釣り堀「七里長浜港」のすぐ近く、川尻地区が最有力と言われています。
うちの自宅からは半径5km未満、おおー、こわ。

低レベルというと安心感を抱きがちですが、こういう点が問題のようです(以下引用)
■はんげんぱつ新聞の西尾漠さんは、反核燃集会で「低レベル廃棄物というが、再処理で発生する高レベル以外のもの全てで、放射能は低くない。ふげんの廃炉廃棄物や放射能レベルが高く長寿命のTRU廃棄物も含まれる。実際、鯵ヶ沢町の議会議事録を見ると、TRU廃棄物用に300m以深の施設が検討されている。この深さであれば、高レベル廃棄物処分場の呼び水にもなりうる。」と指摘
引用元
http://homepage3.nifty.com/ksueda/waste0205.html

参考記事
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070313112636.asp

TRU廃棄物とは「「超ウラン核種を含む放射性廃棄物、長半減期低発熱放射性廃棄物」と読み替えられ、低いとは言えども半減期(経年で半分に減るまでの期間)が超ベラボーに長いもの。当然保守管理もなく、地下300 mに埋められたら最後、あとは誰もが責任を放棄するようなものと読める。
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2006EnergyHTML/html/i1230000.html
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g60510a03j.pdf
町の誘致理由が財政難というのが悲しい。この業界、ホントにどういう利権構造なのか想像デキナーイ!
 国策として脱原発・脱再処理工場を進め、太陽光・風力と燃料電池を組み合わせた開発をがんばって、夏冬のピーク消費を下げる施策をしてほしいもの。そういう国策を求め、自然エネ導入を勧める地方自治体であってほしいものです。

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2 コメント

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情報ありがとう。アクセスまもなく42、000超! (三浦章男)
2007-03-24 15:52:30
 低レベル放射性廃棄物最終処分場に関する情報ありがとうございました。あれを読んで一気に「頭にある思い」を書きつづりました。
 ところで、この問題に対するつがる市の動きを報告して下さい。「動き」はないのですか。まさか?
 また、鰺ヶ沢スキー場の今後の情報も地元では何かあると思うのですが、それもあれば載せて下さい。

 アクセス、まもなく42、000超です。本会の総会時あたりで41、000超ぐらいかなと「総会議案」にはそのような数値を書いてありますが、予想以上に多くなっています。
 まあ、ブログが始まってから、私のアクセスがこれまで以上に多くなりました。とはいっても「ブログ」を書くこととそれを確認することで、これまでより1回程度増えたかなあというところです。   
 ですから、アクセスが増えていることに私が物理的に関与・寄与しているわけではありません。
 いずれにしても、アクセスが多いことは嬉しいですね。
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研究用廃棄物処分の狙い (永田文夫)
2007-04-21 23:03:28
ご参考までに地元紙に掲載されたものをお知らせします。
岩手日報 07/3/14論壇掲載

 放射性廃棄物の処分
         三陸の海を放射能から守る岩手の会 永田文夫
  昨年暮れから、岩手県久慈市や野田村そして宮城県の大郷町に低レベル放射性廃棄物処分場の計画が出てきています。また岩手県遠野市で高レベル廃棄物の最終処分場に関わるボーリング計画が明るみに出て市長や知事の反対で2月23日中止宣言が出されました。これら廃棄物は数百年、数万年と人間環境から隔離しなければならない物であり、六ヶ所村から近く、火山がない古い地層を持つ北上山地が狙われているのです。
 60年代から運転されてきた原発や研究用原子炉の寿命が尽き、廃炉、解体の時代を迎えています。解体により大量の放射性廃棄物が発生します。また英仏から返還された高レベル固化体が六ヶ所村の貯蔵施設にたまり続けており、さらに六ヶ所村再処理工場の本格稼働が始まれば高レベル固化体や大量の放射性廃棄物が発生してきます。
 側に立つと数秒で死亡するという高レベルガラス固化体、これ以外の廃棄物は全て低レベルと分類していますが、国はこれを危険度により更に6分類しています。①処分法が未定の超ウラン廃棄物 ②50m以深に埋め数百年間管理する高β・γ廃棄物 ③地下10mほど掘りコンクリートピットにドラム缶のまま埋め3~400年間管理する廃棄物 ④産廃管理型処分により50年間管理する廃棄物 ⑤地面に直接埋め50年間管理する素堀処分廃棄物 ⑥放射能がないものとしてリサイクルもしくは産廃処分するクリアランス廃棄物。
 久慈市や大郷町の低レベル放射性廃棄物処分計画は、医療や研究所からの廃棄物と記載されていますが、実は研究用の原子炉や核燃料廃棄物が約8割を占めているのです。これらの機関から発生する300年以上の管理が必要とされる③レベル以上の廃棄物は2050年頃までに約18万本と国は予想しています。ところが大郷町では60万本の処分計画で40万本のゆとりが出ます。このことから、最初は医療や研究用廃棄物の③レベルのコンクリート処分とし、やがて頃合いを見て②レベル50m以深の処分場を建設し処分し、法改正を待ち再処理工場等から発生する高β・γ廃棄物をも処分しようとする意図が伺えます。岩手県滝沢村にある医療用放射性廃棄物処理工場の建設時点に日本アイソトープ協会の常務理事は「最初は医療用、やがて研究用そして原子炉廃棄物を処理したい」と展望を述べていました。事実、研究用廃棄物の持ち込み計画が再三出され止めてきたのです。加えて事業主体の原子力研究バックエンドセンターは母体が日本アイソトープ協会と核燃サイクルを推進する日本原子力研究開発機構なのです。現に再処理から発生し捨て場がない高β・γ廃棄物はたちまち持ち込まれ処分されるでしょう。
 電力や国が金にものを言わせて、弱小自治体や地元利権集団を取り込み廃棄物の捨て場を地方に求めることはもう止めるべきです。国の審議委員
は真に人々の幸せを考える委員を選任し英知を集め、子孫への配慮を十分に行いこの問題の解決を図るべきではないでしょうか。
                 

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