雑居空間
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 年末から年始にかけて、ファミコンのARPG「ダンジョン&マジック」(ナツメ)をプレイしていました。





ストーリー

 遥か昔、青く輝く星の物語。
この星は不思議なことに厚い水の壁におおわれ、天の大地と地の大地に分かれていた。

 地の大地には、グラーデスという、四方を海に囲まれた美しい国が栄え、人々は平和に暮らしていた。
 しかし、500年前の大戦の生き残りと言われる魔道士ダーセスが復活し、悪しき世界より、召喚した魔物達によって、長く続いた平和も一夜のうちに崩れ去った。

 王国の賢者達は魔物達をもとの世界に葬るには伝説の魔剣「トレス」を探し出し、その大いなる魔力でダーセスを撃ち滅ぼす以外に方法はないと進言した。
 国王は直ちに伝令を放ち、勇気あるもの達を集めたのであった……

 あなたはその中の一人、少年ヤームとなり、グラーデスに平和を取り戻さなくてはならない。

「ダンジョン&マジック」取扱説明書より








 本作は町から城からダンジョンからアウトドアのフィールドまで、全て3Dで表現されたARPGです。私は発売当時には存在を知らず、数年前に購入したときに初めて知りました。
 最初は「Might and Magic っぽいな」と思ってプレイし始めました。ただ実際にプレイしてみると、3Dでありながらリアルタイムでゲームが進行したり、独特な魔法システムだったり、「Might and Magic」というよりは、「ダンジョンマスター」の影響を多分に受けているゲームだと思います。



 ゲームはグラーデスの街からスタート。まずはこの町から探索していきます。



 人があちこち歩いているので、聞き込みをして情報収集。Might & Magic と違い、街中では敵は出ないようです。



 この町には、武器防具の店、道具屋、体力回復とセーブができる宿屋の他に、5つの寺院があります。
 ファリスは地の宗教で回復系の呪文、スーラは水の宗教で防御系の呪文、バーンは火の宗教で攻撃系の呪文、ウィムは風の宗教で移動系の呪文、ゼムサは空の宗教で情報収集の呪文がそれぞれ使用できます。
 最初は5つの中から一つを選んで信徒となることで、魔法を使えるようになります。どの宗教を選ぶべきかという指針が無いので迷ってしまいますが、「Might & Magic」の伝で言えば、欲しいのは移動系の呪文ですかね。とりあえず、ウィムの寺院の信徒になることにしました。



 魔法のシステムはちょっと独特です。宗教ごとに魔法の記号があり、事前に記号の組み合わせをセットしておくと、その魔法を発動することができます。セット済みの魔法なら連続して使用することもできますが、別の魔法を使うときには、改めて記号をセットし直す必要があります。
 ただ、どのように記号を組み合わせればどんな魔法が発動するのかは不明です。マニュアルに記載されているのは攻撃魔法(記号1個だけで発動する)と、回復系魔法のみ。回復系魔法は水の魔法なのでまだ使えないし、そもそも魔法はHPを消費して使用するので、低レベルの内はあまりポンポン使えません。

 町の探索が終わったので、すぐ隣にあるグラーデス城へ。





 まるでダンジョンのようなグラーデス上の中には、王と王妃だけが玉座に座っていました。
 旅立つにあたり、100Goldと短剣をもらいます。これをケチくさいと言うなかれ。ストーリー上、主人公のヤームは数多い『勇気ある者』の中の一人なのですから。別に勇者の血を引いているとかいう設定もありませんので、そうそう大盤振る舞いするわけにもいかないのです。

 かくして、魔道士ダーセス打倒のため、ヤームは冒険の旅に出発するのでありました。





 で、一応クリアしました。ただこのゲームやたら難しくて、いろいろと攻略情報のお世話になりました。特に後半はかなりの部分、以下の攻略動画をトレースさせていただきました。

ダンジョン&マジック攻略

 難しい要素の一つは、戦闘のバランスがキツイところですね。何しろリアルタイムで動いてくるので、慣れるまでは外をうろついている一番弱い敵でも、いつの間にか倒されるくらいでした。
 攻撃したり、魔法を使ったり、アイテムを使ったり。コマンドを細かく切り替えながらのプレイは、少し慣れが必要でしょう。



 HP がゼロになるとゲームオーバー。セーブ地点からやり直しです。

 で、単に強いだけならまだなんとかなったんですけど、特殊な戦い方をしないと勝負にならないような敵もいたりするんですよね。たとえば、正面から殴り合ったら数発殴られただけで負けちゃうような敵がいて、攻撃魔法は通じるから魔法でHPを減らしていくのですが、なぜか魔法攻撃だとHPは一定値以下にはならないので、ギリギリまでHPを減らした後はバフをかけまくって結局殴り合いをするとか。
 その辺の戦闘TIPSなんかも、前記の攻略動画を参考にさせていただきました。



 あと、ネタバレまで行かないけど憶えておいた方が良いTIPSとしては、倒した敵は宿屋に泊まると復活する、という点でしょうか。フィールド上の敵も、ダンジョン内の敵も、宿に泊まるまでは復活しないので、ダンジョン攻略している間は宿に泊まらずにプレイするのがおすすめです。
 ただ、宿でのHP回復は2G と格安なのに対して、それ以外のアイテムによるHP回復は、回復薬にしても、食料と水を購入してのキャンプにしても、やたら値段が高くついてしまいます。特に終盤では、本格的にダンジョン攻略に挑む前に、ある程度資金をためておくことが必要になってきます。



 本作では金稼ぎ、経験値稼ぎは必須になってくると思います。ただ、その作業はちと面倒です。なにしろ敵は宿に泊まらないと復活しないので、経験値稼ぎに適当なモンスターと戦うためにダンジョンに潜っても、ある程度戦ったら全滅しちゃうので、また街に戻って寝てこないといけないんですよね。経験値も金も、一度に入手できる数値は少なめですし、経験値はともかく金は必ず落とすとも限らないので、その辺りの作業感はちょっと面倒でした。



 地図を見る魔法もありました。
 ただこの魔法、数秒で表示が消えてしまうので、マッピングいらずというわけにはいきません。私は現在地の確認によく使用しましたが、マッピング自体は自分の足で歩いて行いました。
 また、これとは別に、マップ上に自分だけでなく敵モンスターやアイテムの位置を表示する魔法もあるのですが、そちらはさらに短く1、2秒で表示が切れてしまいます。不便ではありますが、3DRPG における地図を見る魔法のバランスとしては適当だったかもしれません。



 ファミコンでリアルタイム3Dを実現する意欲作。剣も魔法もアイテムも、忙しく立ち回らないとなかなか攻略していくことはできません。あと、マッピングもがっつり楽しめます。

 難易度は高いですし、クセが強くてあまり万人向けのゲームではありません。私も攻略情報のお世話にはなりましたが、それが無ければ自力では突破できなかったでしょう。なかなかおススメとまでは言えませんが、興味のある方はちょっと触れてみるのも面白いのではないかと思います。



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