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 第91回全国高校野球選手権大会、準決勝第1試合。新潟県代表の日本文理高校は、岐阜県代表の県立岐阜商業と対戦し、2-1で接戦を制し、新潟県勢としては初の決勝進出を果たしました。うわー! すげー! 野球不毛の地と呼ばれてきた新潟に、まさかこんな日がやってくるとは! すげー! すげー!


チーム 123456789
県岐阜商
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日本文理
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1
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x
2




 日本文理先発の伊藤君は9回129球を投げ、6安打3四球11奪三振で1失点。初回から落ち着いた丁寧なピッチングで、とにかく甘いところには絶対に投げないという意識が見て取れました。ランナーを出してからの投球が課題だと何度も書いてきたわけですが、初回の2死無走者からの3ベースも、崩れること無く後続をきっちりとセカンドゴロ。随所に好守を見せたバックのフォローを受けながら、最後までコントロールを重視し、安定した投球を見せてくれました。
 前の試合まではスライダーを多投していましたけど、今日はカーブを多用していましたね。カウントを稼ぐのにも勝負に行くのにも、有効に機能していました。スライダーよりもスピードが遅い分、より緩急がつけられて良かったのではないでしょうか。もしかしたら、スライダーが良いという情報があって、そのイメージと違って戸惑わせたという面もあったかもしれません。
 これまでのピッチングを見る限り、正直なところもっと点を取られるんじゃないかと思っていたのですが、そんな外野の予想を覆す好投でしたね。大変失礼いたしました。絶対的な球がある訳ではありませんが、いろんな球種を丁寧に厳しいコースに投げ込んでいく。それができれば、決勝戦でもそうそう大崩れすることはないでしょう。ここまで4試合を一人で投げきって疲れは当然あるでしょうが、残り1試合、悔いの無いよう全力を尽くしてもらいたいと思います。

 打線は10安打2四死球で2得点。県岐阜商先発の山田君はコントロールが良く、勝負球が厳しいところによく決まり、2回から6回まで先頭打者を出すなどチャンスはそこそこありましたが、なかなか決定打を許してくれませんでした。
 2回、3回と送りバントでランナーを進めながら無得点。4回はバントせずに強行してやはり無得点。そんな中、5回は先頭の切手君の3ベースから得点し、6回はやはり先頭の伊藤君の2ベースをきっかけに得点。結論としては、一足飛びに長打でチャンスメイクするというのが正解でした。2得点とロースコアに終わりましたけど、結局10安打で8番若林君以外は先発全員ヒットを打っていますし、文理打線らしさは充分出せたと思います。
 好投手を相手にしたら、いくら打線が強力とは言っても、そうそう連打は期待できません。文理打線は球の見極めはかなりできていると思いますので、後はどれだけ集中して失投を待てるか、失投が来ないなら難しい球にどれだけ喰いついていけるか、その辺りの粘り強さですね。2死からでも、ランナー無しからでも必死に喰らいついていくことで、それが相手投手へのボディーブローとなり、攻略の糸口に繋がっていくことでしょう。

 明日はいよいよ決勝戦。過去の新潟県勢を考えれば、もう未知の領域もいいところですね。対戦相手は準決勝で岩手県代表の花巻東に11-1で大勝した愛知県代表の中京大中京で、攻守共に文句の付けようの無い強豪なのですが、もう相手がどうのこうのなんて関係ありません。ここまできたら是が非でも勝利を収め、新潟県勢初の優勝を勝ち取ってもらいたいですね。うおー!


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