日々のことを徒然に

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もぶれつく

2015年02月17日 | 生活・ニュース


 散歩の途中で黄色の実が鈴生りになっている。ふと思い出したのは、子どもがお母さんに「もぶれついとる」と言ったら、東京の人から、どういう意味かと聞かれた昔のことを思い出したついでに広辞苑(第五版)で探したが載っていない。「もぶれ、もぶる」など類似するようなことを調べたがやはりダメ。子どものころから使ったり聞いたりしているから、ごく普通の言葉と思い、なんの不思議も感じたことはなかった。

 「暑苦しいけえ もぶれつくな」、この例でなんとなく分かってもらえるような気がする「もぶれつく」。そう思いながらネットで引くと、見たような文章が載っている。2年前の秋、栗や柿のなり具合を書いたときに使っていた。日を変えて似たようなことを思い返していることにあきれながら一人苦笑する。 標準語の「まつわりつく」に該当し、主に瀬戸内地方で使われるとある。

 そういえば「もぶり」というご馳走がある。ニンジン、ゴボウ、あぶらげなどなどを小さく刻んで味付けした具を酢飯に混ぜる。盛り付けると、チラシ寿司に似ているが、アナゴやエビなどの豪華な魚介類はのってはいない。のっているのは山椒の葉や小さく刻んだ青みの野菜、錦糸たまごくらい。具にご飯がもぶれついているから「もぶり」と呼ぶ、そう勝手に思っていう。子どものころには大馳走だった。

 選挙で落選すると扱いがまるで変わる、と苦笑したのは昔、参議院議員だった人。群がっていた人は開票が進むにつれ消えていく、残ったのは親族だけだった。もぶれつき群がった人等の本当の目的は何だったのかハッキリしている。こういうもぶれつきは、気づいても選挙だと切れないだろう。仮に当選しても利害の駆け引きで苦労するだろう。何がもぶれついているかは悩ましい。
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