日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

誰だっけ

2017年12月09日 | 生活・ニュース

 歩く人もまばらな通りで手を挙げて声を掛けられた。手を上げ合図がなかったらおそらくすれ違っただろうと思う。立ち止まったが、元々の顔は、大型のマスクで目の下からあごのしたまで隠し、防寒用帽子は眉が隠れるくらい深く冠っている。マスクの影響だろう言葉は「もぐもぐ」調で聞きづらい。不審顔が分ったのか、マスクを持ち上げ口にした名前は同級生。

 「風邪が抜けんで困る」「みんなから誰か分からん」と言われるとかすかにのぞく目が笑う。インフルエンザーが流行期に入った。ワクチンの不足は早くから予想されいた。この時期になっても不足は解消していないらしく、知り合いの医者は「不合格品も出ているらしい」と予定通り入荷しない現状を嘆いていた。一刻も早い対策を願いたい。

 今の季節からスギ花粉症がおさまる頃まで困ることがある。予防のためではあるが「大きなマスク、メガネ、目深に冠る帽子」という装いが、知り合いを見分けずらくなる。自分の身体機能の低下もあるが、声を掛けられてもひと息しないと思いだせないことがある。自分には花粉症がないので、風邪の時にマスクを使うことはあるが変装とまでは達していない。

 「風邪でも晩酌は欠かさない」と笑うので「晩酌が出来れば大丈夫、直ぐよくなる」と無責任なことを言いながら別れた。「風邪と侮るな、風邪は万病のもと」と小さいころから聞かされている。それなのに、症状の重さを知らぬとはいえ、気安く「直ぐよくなる」と慰めともつかない言葉を軽く出している。まだまだ修養の至らなさを歩きながら気付く。
コメント
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