雪組千秋楽の記事を載せた直後の退団発表だった
残念なことに、近頃はトップになってから退団までの期間が短く
「そろそろかな~」と言う気持ちはいつもあるので、発表に驚くと
いうことはあまり無くなってきた!
むしろ若手ホープの退団の方に驚かされることが多い
朝海ひかるもはまり役と言われた続けていた、オスカルを演じ、
今年の「ベルばら」を大成功に終わらせたことも大きな要因の一つ
だったのかもしれない
中性的でいて、まさにオスカルが似合う彼女の退団はとても残念だが
また次の新しい世界で頑張って欲しいと祈るばかりだ
オスカル決まって退団決意
「宝塚への愛着は永遠」朝海ひかる退団会見
5月24日(水) text by 平松澄子 photo by 奥地史佳、彦野公太朗
記者会見した朝海ひかる=ホテル阪急インターナショナル「花風の間」
宝塚歌劇団雪組のトップスター、朝海ひかるが24日午前、
大阪のホテル阪急インターナショナル「花風の間」で記者会見し、
「堕天使の涙」「タランテラ!」の東京宝塚劇場公演千秋楽となる
12月24日に退団することを明らかにした。
朝海は光沢のある白いジャケットと白のパンツ、黒のインナーという
さわやかなスタイルで会見場に現れた。
「白が好きなのと季節がら、それに退団にはやはり白だろうと思って
選びました」
宝塚歌劇団の小林公一理事長が「独特のかもし出す魅力で、朝海ひかるという
男役を確立し、大いなる貢献をしてくれた。最後まで華やかに立派に
舞台をつとめられるようにして送り出したい」と口火を切って会見は始まった。
続いて朝海が「このたび退団させていただくことになりました。
最後まで精いっぱいがんばりたいと思いますので、よろしくお願いします」と
あいさつした。
朝海は仙台市出身。高校の音楽の先生にすすめられて宝塚音楽学校を受験し、
3年「ベルサイユのばら~オスカル編」(月組)で初舞台。
翌年、花組に配属された。きゃしゃで中性的な容ぼうと軽やかなダンスが魅力で、
ショーでは美しい娘役もつとめるほど。
10年1月に宙組の創設にともない異動するが、同年12月には雪組へ
再び異動。このころから人気が急上昇し、14年に退団した絵麻緒ゆうの
後を受けて、雪組トップに就任。
宝塚大劇場のお披露目公演は15年1月の「春麗の淡き光に」「joiful!」だった。
相手役となった舞風りらとのトップ・コンビで、その後、「スサノオ」
「青い鳥を捜して」「霧のミラノ」などに次々と主演し、大きく成長。
ベルばらイヤーとなった今年は、はまり役と言われ続けたオスカル役で、
まず星組の「ベルサイユのばら~フェルゼンとマリー・アントワネット編」に
特別出演した後、雪組の「ベルサイユのばら~オスカル編」に待望の
主演を果たす。
期待以上の美しく、かわいく、はかないオスカル役は絶賛された。
朝海が退団を決意したのは、その「~オスカル編」の主演が決まったころ
だったという。
「初舞台が『ベルばら』でしたし、宝塚を代表する作品に出演できて、
しかもオスカル役をいただいだことがとてもうれしかった。
自然に気持ちがその方向(退団)へ向いていき、今が心身ともに
充実していることもあって、次の人生を踏み出してもいいか、と思いました」
オスカルの魅力については「ビジュアル的な美しさに加えて、中身の強さ、
やさしさ、もろさを併せもった理想像だと思います。それだけに表現するのが
難しく、何度も壁にぶつかりましたが、とても幸せでした」と話した。
雪組のメンバーには、今月21日の「~オスカル編」東京公演千秋楽が
終わったあと、退団することを伝えたそうだ。
「“次の人生”は女優に転身? それとも結婚?」との質問には苦笑しながら、
「まだ決まっていません。私は目の前にあるものをひとつひとつ、
全身全霊をかけてやるタイプ。今はこの退団会見に一生懸命です」。
また、宙組発足時の在籍メンバーからトップになった和央ようか(宙組)、
湖月わたる(星組)、そして朝海と3人が今年そろって退団することに
関して「偶然というのはすごいことだ、と思います」とだけ答えた。
朝海のこんごのスケジュールは次の通り。バウ・スペシャル「アルバトロス、
南ヘ」=7月14-20日、東京・日本青年館。
7月30日-8月5日、宝塚バウホール
「TCAスペシャル2006」=9月1-2日、宝塚大劇場=サヨナラ公演
「堕天使の涙」「タランテラ!」=9月22日-10月30日、
宝塚大劇場。11月17日-12月24日、東京宝塚劇場。
「あまり構えず、いつも通り私らしく、朝海ひかるとしての魅力を出せる舞台を、
最後まで作っていきたい」というのが抱負。
「宝塚にいた年月は私にとって、体の半分ぐらいになっている。
こんごの人生でもホームグラウンドとして愛着をもち続けると思います」と
締めくくった。
なお、雪組の次期トップは同組内からの順当な昇格が有力視されている
産経新聞 ENAK エナック
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