敬老の日スペシャルのツアーに、母と。
旧古河庭園
旧岩崎邸庭園
浜離宮恩賜庭園
向島百花園
浅草散策
8/18(月)
朝、目覚めて大浴場に向かうと、風呂に入りに来た人が3~4人いた。浴場は朝日が眩しかった。
それから朝食の会場に向かい、また煮魚や刺身など、最後の最後まで海の幸を堪能した。
9時過ぎにチェックアウトをして、この日は下田に向かうことにした。下田に着くと観光案内所で地図をもらい、散策コースを歩いた。途中、下田条約が締結された了仙寺でペリーや唐人お吉についての展示を見たり、ペリーロードという細い通りを通ってペリー艦隊上陸の碑などに行った。住宅街を流れる小さな川には雑魚や沢蟹が驚くほどたくさんいた。特に沢蟹なんかは近所の了仙寺宝物館内にまで入ってきてしまうほどだった。そのほかにも倉のような古い家を見たりしながらスタート&ゴール地点の下田駅へと戻ってきた。
私達は駅近くの喫茶店で遅めの昼食を摂り、観光案内所でもらったクーポンをみせたら、デザートをサービスしてもらえた。下田もなかなか良い街だ。しかし、たった一つだけ残念なのは、まいまい通りにあるアンパン屋。私は無類のあんこ好きなので、店の前を通りかかると気になって入ってみた。この店はテレビでも紹介されたことがあるらしく、店頭には美○憲一と桜○やっくんが番組で来た時の写真が貼ってあった。なるほど、とても美味しそうなアンパンだ。が、店のオバチャンの態度が悪い。中国で店員の態度の悪さには慣れていたはずの私なのに、無類のあんこ好きの私なのに、買う気になれなかった。本当に残念なことだ。
最後に駅でお土産などを見て、3時頃、帰りの電車に乗った。帰りの踊り子号に乗ると、二人とも死んだように寝てしまった。
ああ、夏が終わる……あと10日で私はまた中国に渡らなければならない。
夏の終わりが名残惜しい私達は、東京に着くと有楽町のガード下へ。来年の再会を約束して乾杯したのであった。
8/17(日)
東京から踊り子に乗って、友人と伊豆稲取へ。朝早く家を出たがテンションは高い。10時半の電車に乗って午後1時頃に稲取に着いた。去年は二人で熱海に日帰り旅行に行ったが、ここ稲取は更に寂れた温泉町だ。今回、なぜこの地を選んだかというと寂れた温泉町の哀愁が好き、ということの他に、パンフレットを見たら宿の料理(刺身やアワビ料理)が美味しそうだったから!
駅の近くに漁港があって白猫がゆったりとくつろいでいた。漁業組合の人にもかわいがられているようで、ちょっとしたマスコット組合員といった感じか。私達は海鮮料理屋で昼食を摂ると、街をブラブラ歩いた。
この時は台風が来ていて、午前中は雨が降った。その影響で風がやや強かったが、稲取に着いてからは幸い雨に降られることはなかった。
私達は海沿いを歩いた。風が心地よかった。小さな山道を入って行くと、毎年奇祭が行われているという「どんつく神社」に到着。こじんまりした社の中に御神体がニョッキリと鎮座ましましていた。その手前には鳥羽一郎の歌碑があり、なんとも不思議な空間であった。
それから散歩を続け、途中カキ氷屋を見つけたので休憩した。その店には変り種のシロップがたくさんあって興味をそそられた。定番のイチゴ・メロン・抹茶アズキなどの他にマンゴー・ピーチ・バナナ・ヨーグルト、ムーンライトという謎の味のものもあった。私達は迷いに迷った挙句バナナとヨーグルトを注文。どちらも美味であった。シロップたっぷり山盛りで200円というのもスバラシイ。八幡神社の入り口にあるので、ぜひ立ち寄られたし。カキ氷以外にソフトクリームも美味しそうだった。
晩御飯の時間が近づいたので宿に帰り、テレビで北京オリンピックなどを見ていると30分ぐらいウトウト眠ってしまった。「晩御飯の用意ができましたので、これからお運びいたします!」との電話で飛び起きると、部屋に次から次へたくさんの料理が運ばれて来た。海の幸いっぱい!私は肉より海産物が好きなので大興奮、片っ端から平らげた。毎度の事ながら、温泉宿に泊まると食べ過ぎてしまう。本当に苦しくなったけど、シ・ア・ワ・セ!
食事が済んでから屋上の露天風呂に行った。このツアーには40分間貸切風呂無料という特典がついていたのである。しかしながらこの日の露天風呂は非常に風が強かった。夜なので景色も何も見えない。でも他の客を気にせず寛げたのは良かったと思う。
結局露天風呂では風が寒くて体をよく洗えなかったため、もう一度大浴場に行った。ちょうどその時間は他の客がいなくて、ここでも貸切り状態。なんか得した気分。
そうして一日を終え、布団に入るとすぐに眠ってしまったのであった。
7/22(日)
友人と熱海に行った。品川で待ち合わせ、東海道線で1時間半。電車内にはこれから温泉旅行に出掛けるのであろう年配の方々も多かった。私達の向かいに座ったオバサン達の話を盗み聞きするつもりはなかったが、つい、もらい笑いしてしまった。オバサンは人生経験豊富だからなのか、話す内容が本当に面白い。私達の前に座っていたオバサマ方は3人で、真ん中の一番大きなオバサンがしきりに武勇伝(?)を披露していた。そして右側のオバサンがイイ感じに合いの手を入れ、左側のオバサンはひたすら笑い袋に徹している。その隣で左オバサンのご主人がボンヤリうわの空……まるでコントを見ているようだ!
そうしているうちに昼ごろ熱海に到着したので、先ず駅前の通りで昼食にした。ここには土産物店や食事処が集まっているが、その随所に昭和が感じられる。私達が入ったのも、いかにも昭和な寿司+そば店だった。
それから駅前でバスに乗り、ロープウェイに向かった。それにしてもここ熱海の時間は昭和50年代までで止まってしまったかのようだ。ロープウェイの車体もしかり、車内アナウンスもしかり。頂上にある秘宝館もそうだし、商店街もそう。その上、5年ほど前に訪れた時と比べ、かなりの勢いで寂れていっている。商店街は、日曜日しかも夏休み中だというのに、閉まっている店ばかりだった。なんとも景気が悪~い感じ。
その他、気付いた事ととして挙げられるのは、喫煙所の多さ!近年、各地で禁煙・分煙が当たり前となっているにもかかわらず、熱海には到る所に喫煙箇所があった。最近本当に街中の灰皿が減った感があるが、熱海ではベンチの横にバス停の横に……レストランや喫茶店も分煙ではない。(←注:私が見た範囲で。)喫煙パラダイス!!
ロープウェイ頂上からの眺めは確かに素晴しかった。しかし周りの雰囲気に影響されてか、何となく断崖から人が落ちてきそうな、片平なぎさが出てきそうな、そんなサスペンスな雰囲気が漂っていた。
ロープウェイの復路を下り、帰りは駅まで歩いた。浜辺ではハワイアン祭りのようなイベントが行われていたようで、それに参加したのであろうフラダンスの衣装を着た老婦人の集団を見かけた。
秘宝館でグッタリしてしまった私達は途中、懐かしい雰囲気の喫茶店で休憩。現在のヘルシー志向にそぐわない、どぎつい色のクリームソーダを飲んだ。相方は、これまた平成が微塵も感じられないプリンアラモードを注文。しかも器の中からドライアイスの煙がモクモク出ている!今ドキこんな演出考えらるー?!後ろから聖子が出てきて『青いサンゴ礁』を歌ってくれるのではないかと錯覚してしまったくらいだ。なんてステキなのだろう。店内を見回せば、インベーダーゲームのテーブル、メニューや食器、調度品の数々も私が幼稚園児の頃に見たような物ばかりではないか!?
街の風景を見ながらブラブラ歩いて、再び熱海の駅に到着。まだ5時頃だというのに、もうシャッターを閉めてしまった店も少なくなかった。私は、かわいいミカンの容器に入った飴を買おうと思っていたのだが、お目当ての店は既に閉店!仕方ないので、他の店で家族に「まぐろチャーシュー」と「ホタテの塩辛」を買った。
そして夕方6時過ぎの電車で熱海にバイバイ。今日は懐かしの昭和を満喫できて、本当に有意義だった。やっぱり熱海はイイ!いち熱海ファンとして、この気だるい昭和ノスタルズィーの衰退を惜しく思っているものである。がんばれ熱海!!
7/19(木)
昨日まで雨ふりだったが、今日は晴れて良いハイキング日和になった。
若かりし頃、尾瀬に来たことのある父母の話に寄れば、この時期はニッコウキズゲの花が満開だそうである。あたり一面オレンジ色を敷き詰めたようなその景色を見て、二人はいたく感動したらしい。それを私にもどうしても見せたい!と言って今回、母になかば無理やり連れてこられたようなもんである。
しかし残念ながら、実際ニッコウキズゲは少ししか咲いていなくて、父母は予想外だと嘆いていた。地球温暖化やその他の環境破壊の影響だかなんだか、近年はあまり咲かなくなってしまったようだ。
その一方で私は、尾瀬に来たのが初めてだったこともあり、何の先入観も無くそれなりに楽しむことができた。湿原を歩くのは新鮮だったし、緑がきれい、空気がきれい、自然に囲まれて清々しい!と思った。
それにしても、周りを見ると皆、熟年~老年層の方たちばかり。途中、林間学校で来ていた中学生の集団に会ったが、若者はごくごく少なかった。
朝、5時半から、午後2時までずっと歩きっぱなしだったので疲れたけれど、悪くはなかった。たまにはこうやって気持ちの良い汗をかくのも、なかなかイイもんだ。