べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

2009年をニュースでふりかえる(4)|いまの日本はデフレーション

2010年02月21日 | 社会
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 2009年の重大ニュース、今回は「デフレーション」です。政府(せいふ=内閣)は、「日本がデフレの状態(じょうたい)にある」と言いました。デフレとは、ものの値段(ねだん)がどんどん下がっていくことです。ものが安くなるとトクな気がします。なにか問題があるのでしょうか?
 
 ものが安いということは、ものが売れていないということです。

デフレでものが安くなる→ものを売る会社がもうからない→働(はたら)いている人の給料(きゅうりょう)が下がる→ものを買わなくなる→さらにデフレがすすむ→くりかえし
 
 デフレが続けば、会社の倒産(とうさん)がふえ、失業(しつぎょう・仕事をうしなう)がふえます。これが、デフレの問題です。今の日本は、この問題をかかえているのです。

 では、デフレになるのはなぜでしょう?

 世界全体が不景気(ふけいき)になり、海外で日本の製品(せいひん)が売れなくなったことが原因(げんいん)のひとつです。日本で一番大きな会社は「トヨタ」です。自動車をはじめとした機械(きかい)製品が売れなくなっているのです。

 また、「円高」(えんだか)も原因のひとつです。「円高」とは、日本のおカネの価値(かち)があがること。

[問題]
1ドル=120円 → 1ドル=100円
これは「円高」?「円安」?

 ニュースで耳にする「1ドル=いくら」は為替相場(かわせそうば)で、貿易(ぼうえき)など海外との取引(とりひき)で決まります。

 海外との取引なので、あなたが海外旅行へ出かけたとします。1ドル=120円 のときには、120円持っていくと1ドルのものが買えました。1ドル=100円 になると、100円でおなじ1ドルのものが買えますね。

 日本のおカネの価値があがっているので、これは「円高」です。「円高」になると、海外の品物を買う輸入(ゆにゅう)がトクになるということです。百円ショップなどの激安商品は、「円高」を利用して輸入商品をあつかっています。

 反対に考えれば、「円高」では輸出(ゆしゅつ)は損(そん)をします。日本の製品が海外で売れないわけです。


 どうすればこのデフレからぬけだせるのでしょう?

 対比(たいひ)してを考えてみましょう。"海外"と対(つい)になる言葉は"国内"ですね。海外で売れないなら…?


 海外で売れなきゃ国内で売ろう!海外からの投資(とうし・産業におカネをだすこと)をよびこむ産業(さんぎょう)をくふうしよう。みんなの知恵(ちえ)が必要(ひつよう)になるのだと思いますよ。

 続きます。(ZR)


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