べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

【教育ニュース】2011年からの新指導要領と家庭学習のポイント(2)

2010年04月21日 | 私から保護者へ
 前回はこちら。今回は、2011年以降の新学習指導要領の変更点とそれを踏まえた家庭学習のポイントを提案します。

 文部科学省は今回の全面改訂で今後の社会の変化に対応できる「生きる力」をはぐくむことを方針に、その土台として以下のことも挙げています。
※基礎的・基本的な知識・技能の習得
※思考力・判断力・表現力等の育成
※確かな学力を確立するために必要な時間の確保
※学習意欲の向上や学習習慣の確立
※豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実

 学習内容はほぼ2002年度(平成14年度)の全面改訂以前に戻ります。英語・国語などの「表現力」や数学・理科などの「論理的思考」だけでなく、電卓の廃止や桁数の多い小数の筆算などの「計算力」や社会の47都道府県の名称と位置を覚えることなども「暗記」も重視されます。基礎学力の定着のための反復と継続できる学習習慣が必要になります。

 算数・数学は、複数の学年で同じ内容を反復して指導するため取り組みの違いによる個人差が出やすいかもしれません。理科は、単純な暗記ではない思考力・表現力を養うため実験・観察で考察を促します。 しかし、学習内容の増加が時間数増加を上回るため実験・観察が手薄になる可能性が高いと思われます。

 「伝統と文化の尊重」は各教科に反映、国語は小学校でことわざや故事成語、中学では古文・漢文の音読など古典に力を入れます。音読や教科書の本文を書き写して慣れることが有効です。

 知的活動やコミュニケーションの基盤となる言語活動は、国語だけでなく各教科で重視。英語の時間数と必修英単語の大幅増がみられます。

 1年間(35週)での学習時間は1週あたり29時間、週5日のうち4日は6時間授業、1日だけ5時間授業になります。現行は28時間ですから、実際は週に1時間増えるだけです。

 ここで家庭学習のポイントについて私見です。自転車に乗ることを考えてください。乗れなくとも生きていくことはできますが、乗れれば行動範囲は大きく広がり、レジャーや健康づくりなど一生続ける価値もあります。この自転車は「学力」です。

 自転車に乗ることも最初はとても難しい。簡単にできないことは、誰しも後回しにしがちです。しかし、乗れるようになるためには現在の自分の力量と技術をすり合わせていく「試行錯誤」の時間が必要です。また、試行錯誤での失敗であきらめず継続するには、自転車でみんなと出かけようなど「具体的な将来像」が必要です。この二つがあれば最初の難関を乗り越え自ら問題を解決する力が身につくと思います。子供たちにこの二つの経験をさせてみませんか?

 そこで、以下の家庭学習の提案をいたします。より具体的な方法は、当ブログで引き続き記事にしていきたいと思います。

※自分の将来像を描けるよう働きかけ試行錯誤させる
※目的と方法のしっかりした学習習慣を身につける
※計算・公式と使い方を反復し正確に出来る
※漢字・ことわざ・慣用句など語彙力を増やす
※英単語・基本英文を繰り返し書くこと
※理科・社会の基本用語を書き出して理解していく

 続きます。(塾長)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。