べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

【教育ニュース】2011年以降の新指導要領と家庭学習のポイント(1)

2010年04月20日 | 私から保護者へ
 およそ10年ごとに全面改訂される学習指導要領の完全実施が近づいています。この指導要領の改訂により学習時間や学習内容が変更され検定教科書も変わり、高校や大学の入試も大幅に変わるとみられます。

 また今回の全面改訂の公示から施行のあいだに政権交代があったため予算や社会情勢の変化に合わせ細かい変更はあると思われますが、変更が少ないと思われるその目的と家庭学習のポイントをまとめます。

 今回の全面改訂は、2011年度(平成23年度)小学校で、2012年度(平成24年度)中学校で、2013年度(平成25年度)高校で施行されます。

 現在、教材研究や指導研修などを行い学校現場の混乱を最小限にする目的で新指導要領への段階的な移行期間に入り、2009年度(平成21年度)小学校・中学校で、2012年度(平成24年度)高校でも実施されています。

 今回の全面改訂の主な変更点は、主要教科(特に英語・算数・数学・理科・国語・体育)の授業時間数を増やし、中学の選択科目の廃止および総合的な学習を削減。小学5年生から英語を開始などです。

 文部科学省は改訂の目的のひとつに『我々はこれからの子供たちに必要となるのは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性であると考えた。たくましく生きるための健康や体力が不可欠であることは言うまでもない。我々は、こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を「生きる力」と称することとし、これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要であると考えた』と述べています。

 その土台として、まず基礎的・基本的な知識・技能のを確実に定着させる。

 周りの大人でも示してあげられない問題解決の能力を自らの発揮できるように、思考力・判断力・表現力の育成する。

 そういった基礎・基本の定着や思考力・判断力・表現力の育成のために、必要な学習時間を確保する。

 学校だけに留まらず自ら継続して学習が進められるよう、学習意欲の向上や学習の習慣の確立する。

 詰め込み教育の反省から減らしてきた学習時間を戻すにあたり単純な学習量増をさけ、バランスを重視し豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実させる。

 前回の2002年以降実施の学習指導要領でも「生きる力」をはぐくむという方針はおなじでしたが、学習時間数を減らした「ゆとり」のなかで実行しようとしたためにさまざまな問題点が指摘されていました。

 今回の2011年以降実施の学習指導要領では、ゆとりでも詰め込みでもなくバランスを重視し、「生きる力」をよりいっそうはぐくむという方針になりそうです。

 新指導要領になって学習内容は変りますが、家庭学習のポイントはそれほど変わらないのだと思います。自分で学び、継続する習慣をつけ、社会の変化に対応する力を身につけることです。実際はたくさんの失敗や経験の積み重ねが必要で、言うほど簡単ではないかもしれません。当塾では学習内容の変更に対応し「生きる力」を身につけるサポートをします。

 家庭でも試行錯誤させる時間を持つことと将来像を描けるよう働きかけることをお勧めします。

 続きます。(塾長)


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