べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

天の虫、おカイコさま(2)|産業を技術が支える

2014年06月29日 | 山鹿をさるく
 ボクが小学生のころ1970年代、山鹿市にも製糸工場(鹿本製糸)がありました。田んぼがつくりにくい土地に桑(くわ)の木が植えられ、農家の納屋(なや・倉庫)の二階には「おカイコさん」の部屋がありました。

 社会科見学で卵をもらってきて教室で飼ってみました。カイコは桑の葉を食べ脱皮(だっぴ)をくり返し、糸をはき繭(まゆ)をつくります。意外とカワイイ。

天の虫、おカイコさま(1)|山鹿市と養蚕業

 写真は、木の枠(わく)のなかで繭玉をつくるカイコたち。繭玉がかたよらず品質の高い絹(きぬ)糸をとるために「回転まぶし」とよばれる道具が使われています。

 現在、熊本県での養蚕(ようさん)農家は5軒、製糸工場も全国で2軒だけだそうです。海外からの輸入品や石油からつくられる「化学せんい★」が増えたためです。

 養蚕農家の労力を減らすために、共同飼育場で最終脱皮まで育てられた幼虫が農家にくばられます。農家の飼育期間は半分の約10日になりました。

 土地や気候に合った桑の木を育てること、良質な糸をはいたり生産管理がしやすいよう一斉に脱皮や羽化(うか)をするカイコの品種改良も永い永い時間をかけて積み重ねられきました。

 ひとつの産業をたくさんの技術が支えているのです。(塾長)


群馬県・富岡製糸場のあらまし(パソコンむけ)

>富岡製糸場は明治5年(1872年)、明治政府(めいじせいふ)が日本の近代化のために最初に設置(せっち) した模範器械製糸場(もはん・きかいせいしじょう)です。

1.富岡付近は養蚕(ようさん)が盛んで、生糸の原料の繭(まゆ)が確保(かくほ)できる。
工場建設(けんせつ)に必要な広い土地が用意できる。

2.製糸(せいし)に必要な水が既存(きそん ) の用水を使って確保できる。

3.燃料(ねんりょう)の石炭が近くの高崎・吉井で採(と)れる。

4.外国人指導の工場建設に地元(じもと)の人たちの同意(どうい)が得(え)られた。

以上のような 理由 により、富岡に建設が始まりました。(ここまで引用)


はじめてシルクを作る人のほん(パソコンむけ)


[追記]

ネットで調べていて驚きましたが鹿本製糸株式会社も熊本製糸株式会社も現存します。よくよく考えれば工場は閉鎖しても土地や従業員の残務整理がありますし、残った土地や人脈で業態を変えて続ける道もあるわけです。多くが土地を利用したマンションや貸店舗経営を営(いとな)んでいるようです。熊本市カッパのまるぶん書店裏に昔からある蚕糸会館もいまは不動産業が中心です


くまの素(繭糸からつくる現代小物・パソコンむけ

山鹿探訪なび(まゆ灯籠人形製作体験・携帯パソコン共通


ゆのはた公園、むらさきの華

傘の下に

教室を見上げてみよう


養蚕、回転まぶし(写真引用元)


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