きもの雑記帳

大好きなきものについて、日々想うことを綴ります

6月30日のコーディネート

2007-06-30 22:42:04 | コーディネート
今日は蒸し暑い1日でした。
(夜になったら大分涼しくなりましたが。)
特に出掛ける予定もなかったので、着物の整理をすることにしました。

片付けで1日終わってしまうのもつまらないので、着物を着てみました。
暑いし、着物をあちこち運んだりするので、リサイクルショップで2千円だった正体不明の単着物を浴衣風に着て、帯板無しで半幅帯を締めました。
紐も腰紐1本のみです。
かなりの手抜き着付けですが、家にいるときはこれで充分だなと思います。





6月23日のコーディネート

2007-06-25 21:32:52 | コーディネート
         
和裁教室内の1コマです。
こんなふうに、畳の部屋に裁ち台を並べて座ります。
この日の着物は6月16日にも着た絞り染めの単ですが、帯を替えてみました。

         
この帯は、ラグマットのように見えますが、平安朝ごろからの歴史を持つ「科布」(しなふ)という古代織物の帯です。
かなり昔、おそらく戦前に織られた布で、蚊帳のほかに、蓑、馬の腹掛け(?)等として使われていたそうです。(この帯は多分、蚊帳だったもの)
この布を織った人は21世紀になるまで、この布が命を永らえ続け、女の人の身を飾る帯にことになろうとは想像だにしなかったのでしょうね。


もうすぐ骨董ジャンボリー

2007-06-21 21:31:12 | その他きもの関係
間もなく骨董ジャンボリーです。

今年はアーリーバイヤーデーの7月14日(金)から16日(日)までが会期です。
数年前から必ず行っていますが、以前にくらべてアンティーク着物は本当に少なくなりました。
それでも、丹念に探せばそこそこ良いものとの出会いがあります。

前回のジャンボリーは珍しいタイプの琉球紬を買いました。
お店の人に身幅を直してから着ると言ったら、大分値引きしてもらったうえ、宇野千代デザインの大判風呂敷もタダでもらいました。

骨董市に行く時の注意は、私の場合
①着物や帯の寸法をチェックするために、必ずメジャーを持っていく。
②骨董市はカードが使えないので、必要な現金のみを財布に入れ、なるべくカード類は持っていかない。
③荷物は極力少なくし、出来れば両手があくような鞄やリュックにする。
くらいでしょうか。

初日のアーリーバイヤーデーで真剣に掘り出し物を狙うか、散歩がてらに立ち寄るか、はたまた最終日の値引き交渉を楽しむか、楽しみ方も人それぞれのようですね。

骨董ジャンボリーのURLはコチラ↓
http://home.att.ne.jp/sun/jambokun/antique/

白い夏小物

2007-06-17 21:48:23 | その他きもの関係
夏用の着物小物を購入しました。
絽の生地の赤い紅葉を絞り染めした帯揚げと、房だけが赤い白いレースの帯締めです。
ちょっと京都っぽい小物です。
特い白地に赤い絞りの帯揚げは京都の芸者さんの定番です。

麻の白い半襟も買いました。
この半襟、1枚で何と2,800円!こんなに高かったっけ?
この麻の半襟、毎年1枚くらいづつ買い足していますが、どんどん値上がりしているような気がします。
おそらく、需要が少ないんでしょうね。

ちょっとした和装小物は、いつも新宿マイシティ4回の「津田屋」さんで買うことが多いです。

6月16日のコーディネート

2007-06-16 23:31:36 | コーディネート
梅雨の晴れ間、折角なので着物を着ました。
本日は、絞り染めの単に絽のアンティーク帯です。
前帯の柄は波飛沫、お太鼓には帆船が描かれ、所々に刺繍が施されています。
着物はアンティークモール銀座の「あおき」さん、帯は去年の骨董ジャンボリーで買いました。
小物は、白地に赤い絞りに、オフ白の三分紐に黄水晶の帯止めです。

和裁の道

2007-06-14 17:29:01 | 針仕事
和裁教室に通い始めてそろそろ丸4年、時の流れに改めてビックリです。
月に2回しか通えないので、1枚縫い上げるのに恐ろしく時間がかかるのですが、それでも3年目には袷を縫えるところまで漕ぎつけました。
袷の仕立ては、裏と表の釣り合いをとるために、緩みを入れたり、縫い目をずらしたりします。
どの程度緩みを入れるかは、生地の厚みによって微妙な調整が必要になるのですが、感の鈍い私には、どうもその感覚を掴むことが出来ません。
どうもそのあたりは、枚数をこなさないと駄目なようなのですが、何しろ月2回のスローペース、果たしていつになったらその感覚とやらが身につくのでしょうか・・・・。
和裁の道はなかなかに厳しいぞ。

袷着物を制作中

2007-06-11 22:24:57 | 針仕事
和裁教室で制作中の袷着物です。
何年か前にリサイクルショップで購入した着物を、仕立て直しています。
値段は1万円でした。

八掛が緑色だったのですが、あまり好みでは無かったので、グレーに替え、10センチ以上短かかった身丈も、縫いこみが十分にあったので、自分の寸法にすることが出来ました。
また、上前に目立つシミがあったのですが、洗い張りをしたら殆ど解らなくなりました。

やっと身頃が出来たところで、今は袖を縫っています。
この着物が完成したら次は骨董市で4千5百円で購入したお召しの反物に挑戦する予定です。

越後上布を洗う

2007-06-09 22:34:13 | きもののお手入れ
         
リサイクルショップの催事で古い反物を見つけました。
少し広げてみると、「越後上布」のラベルが縫いつけてあります。

越後上布は麻の織物の中では「南の宮古、北の越後」と言われる高級上布の代表格です。
新品で重要無形文化財のラベルのあるものだったら軽く100万は超える高級品です。
この越後上布はもちろん重要無形ではありませんし、絣も簡単な横絣なのでそれほど高価なものではありません。

         
越後上布の特徴は、細い苧麻糸による薄さと透け感、雪晒しによる眩しい白さですが、この反物は購入した時は経年くすみでベージュ色になっていううえに、茶色いシミだらけでした。
「洗えば落ちるかも・・・・、でも落ちなかったらお金が勿体ないし・・・・・」
1時間の逡巡の末、殆どギャンブルの気分で反物を購入しました。

購入後も、悉皆屋さんに頼むか、自分で洗うか悩むこと1週間、結局「自分で洗う」というギャンブルに再び挑むことに。

屏風畳にしながら少しづつ水につけていきます。
全部が水に浸かったところで少し押し洗いをしてみると、びっくりするくらい水が黒くなっていきます。
何度か水を換えてその日は1晩水につけておきました。
翌朝、反物の状態を確認すると、くすみはやや落ちているものの、シミは殆ど落ちていません。
がっかりしつつも、今更引っ込みもつかないので、思い切って粉石鹸を水に溶いて投入し、押し洗いすると、あっというまに石鹸水が黒くなります。
再び水を換えて綺麗な石鹸水に半日ほど浸けておきましたが、くすみはほとんど無くなったものの、シミはやはり落ちません。
こうなったら、もうやけくそ、「エイッ!」と、酸素系漂白剤「ブライト」をぶち込みました。

待つこと2時間・・・・
バンザーイ!!!シミが殆ど消えるじゃありませんか!!
おまけに真っ白な仕上がり!
すごいぞ「ブライト」!

早く、仕立てを頼みに行こっと。

実は難しい「色無地」

2007-06-07 17:52:45 | その他きもの関係
着物本の中によく「着物の揃え方」みたいな記事がよく載っているのですが、その中で最初に揃える1枚として柔らか物の「色無地」を薦めることが多いようです。
その理由として、
① 無地なので帯あわせがしやすい。
② 背中に1つ紋を入れれば略礼装になる。(お茶会もOK)
③ 帯や小物次第でカジュアルダウンも可能。
といったところが上げられています。

20代前半の頃、母の持っていた紋綸子の色無地を仕立て直してもらったことがありました。
色も大好きな芥子色、手持ちの帯とも良く合いそうです。
喜んで着てみると、あれれ!!何か変!格好悪い!
そう、色無地は模様が全くない分、着付けのアラや皺がすごく目立つのです。
母には申し訳ないのですが、それ以来、この色無地には1度も袖を通していません。
その後、色無地アレルギーは長く続いたのですが、ある時、リサイクルショップで紬の色無地を衝動買いしてしまいました。
恐る恐る着てみると不思議なことに紬だと着付けのアラや皺もさほど気になりませんでした。柔らか物と違い、体に沿いすぎないことや、紬糸の風合いが色の単調さを補うためでしょうか。

着付けの技が問われる難しい色無地、何故初心者向けの最初の1枚なのか?謎です。
ただ、最近は最初の1枚として、紬やカジュアル小紋を薦めている本も多くなったように感じます。
ちなみに私のファースト着物は格子のウールでした。
もちろん今でも着ています。