令和2年1月19日 今年初めての凧作りを始めようと竹骨を出してみると、割った竹が湾曲していました。
(湾曲した柾割り竹)
婦くら雀凧の骨組みの竹は昨年1.6~2ミリくらいの柾割りにしていましたが、柾割りにした竹を長期間置いておくと、竹が元に戻るために湾曲してしてしまいます。
湾曲した竹を使って組み立てても、節の部分に無理な力がかかり納得のいく骨組みとなりません。
凧はやはり骨組みが重要なものなので、納得のいかない凧は作りたくないのです。
凧の湾曲を矯正するのには節の部分を暖めて曲がった部分と反対方向に力をかけて矯正し、冷たい水を含んだ布で冷やし矯正していきます。
節間の部分の湾曲は手で曲がりを矯正していきます。
反射型のストーブを使い竹の節の部分を暖めるため、冬の仕事としています。
(ストーブで暖めて)
(矯正が終わった竹)
約40本くらいの竹を矯正し後は骨組みを組み立てる作業へと移ります。
令和元年11月16日 干支凧が完成したので、お正月の文字を凧に書きたいと思い作ってみました。
正月、賀正、迎春、賀春、慶春、寿春、新春、慶福、頌春、とお正月の言葉は沢山ありましたが、「頌春」の文字を凧に書くことにしました。
最初は「こうしゅん」と読んでいましたが読み方が間違っていて、調べてると「ショウシュン」と読むことがわかりました。新年を讃えるという意味だそうです。
「頌」の文字を旺文社の漢和辞典で調べてみました。
この漢字の部首は「頁」(おおがい)となります。
「頌」の読みは「ショウ」「シュ」で意味は「ほめる」となっていました。
パソコンのWordで「頌春」の文字を江戸勘亭流の書体とし、拡大しました。
その文字をフェルトペンで写し取りました。
凧の大きさは横42.5cm、縦57.5cmです。
(文字入れ)
骨組みを組み立てます。
(組立完了 表面)
(組立完了 裏面)
組みあがった凧に赤色の染料で彩色していきます。
(赤色の染料で彩色)
染料が乾いたら反り糸と糸目糸を付けていきます。
(反り糸と糸目糸の取り付け)
(完成した凧の裏面)
今度、天候を見ながら、試し揚げを行いたいと思っています。
令和元年11月15日 和紙を貼り翌日には大入りの文字の周りを染料で彩色しました。
(赤色の染料で彩色)
ひと回り小さめの凧も作りました。
(絵を描く)
裏面に竹を張り付けて乾いてから赤色の染料で彩色しました。
(面面)
(裏面の骨組)