バイクライフ・バイクツーリングの魅力を北海道から。
聖地巡礼-バイクライディングin北海道-
さよならGPZ。

2013年 5月24日 金曜日
今日はGPZとの別れの日。
午後、休暇を取り、最後の洗車へ。

洗車機で洗い、よく拭き取って、一度帰宅。
チェーンクリーナーでチェーンを洗浄。
オイルを差して、余分をふき取る。

最後のワックスがけをする。
一体何回目だろう。
18年間、通勤に使い、転倒も何度かし、雨の日も、泥の道も、ガレ場も走った。

18年の間に、GPZはボロボロになった。
外装は満身創痍だ。
でも、さすがカワサキ。エンジンは最後まで、へこたれなかった。
とても力強い、本当に強い力。
本当の強さを、僕に教えてくれた。
無数にある、GPZの傷。
一つ一つの傷痕は、僕の未熟さの証。
GPZが耐えた証。
かけがえのない、GPZと僕との歴史。

広島を拠点に4年間6万キロ。
北海道に渡って、14年間6万キロ。

合わせて12万キロ。
1999年から2005年までは、年間1000キロくらい。
今に似て、休日の少ない日々だった。休日にも仕事が入っていた。
少ない休日には、家族と過ごした。
幼い息子と遊びに行った。
自転車であちこち、徒歩でもあちこち。
レガシイ君で北海道中を駆け巡った。
行った道は、家族で白地図を塗りつぶして。
GPZクンは、出番がなかった。

2007年からはブログを始めて。
それから後は、記事に書いたことも多い。

とても幸せな、18年間だった。
GPZ、君のおかげで。
僕は、僕でいられたから。

すべて思い出すには、多すぎる。GPZとの記憶の断片たち。
忘れてしまった、数多くの、大切な瞬間。

周防大島での疾走。
阿蘇の朝。
台風の熊本。
長崎の昼下がり。
通勤中の涙。
野呂山のアタック。
四万十の夕暮れ。
土砂降りの日高。

君の前でだけは、ただの男でいられた。
君と走っている時だけは、ただのライダーでいられた。
数多くの瞬間を、僕は忘れていく。
あんなに輝いていた瞬間を、僕はなくしていく。

でも、僕の中に、君のリズム、君の咆哮、君のハミング、君の重量感、
君の力、君の癖、すべてが、残っている。
記憶の果てに消え去っても、意識に下に沈んでも。
僕の中に決して消えない、君との日々がある。

GPZ、君のおかげで。
僕は、僕でいられたのだから。

ありがとう、GPZ。
君と出会えて、本当によかった。
さよなら。
樹生 和人 (たっき かずひと)
今日はGPZとの別れの日。
午後、休暇を取り、最後の洗車へ。

洗車機で洗い、よく拭き取って、一度帰宅。
チェーンクリーナーでチェーンを洗浄。
オイルを差して、余分をふき取る。

最後のワックスがけをする。
一体何回目だろう。
18年間、通勤に使い、転倒も何度かし、雨の日も、泥の道も、ガレ場も走った。

18年の間に、GPZはボロボロになった。
外装は満身創痍だ。
でも、さすがカワサキ。エンジンは最後まで、へこたれなかった。
とても力強い、本当に強い力。
本当の強さを、僕に教えてくれた。
無数にある、GPZの傷。
一つ一つの傷痕は、僕の未熟さの証。
GPZが耐えた証。
かけがえのない、GPZと僕との歴史。

広島を拠点に4年間6万キロ。
北海道に渡って、14年間6万キロ。

合わせて12万キロ。
1999年から2005年までは、年間1000キロくらい。
今に似て、休日の少ない日々だった。休日にも仕事が入っていた。
少ない休日には、家族と過ごした。
幼い息子と遊びに行った。
自転車であちこち、徒歩でもあちこち。
レガシイ君で北海道中を駆け巡った。
行った道は、家族で白地図を塗りつぶして。
GPZクンは、出番がなかった。

2007年からはブログを始めて。
それから後は、記事に書いたことも多い。

とても幸せな、18年間だった。
GPZ、君のおかげで。
僕は、僕でいられたから。

すべて思い出すには、多すぎる。GPZとの記憶の断片たち。
忘れてしまった、数多くの、大切な瞬間。

周防大島での疾走。
阿蘇の朝。
台風の熊本。
長崎の昼下がり。
通勤中の涙。
野呂山のアタック。
四万十の夕暮れ。
土砂降りの日高。

君の前でだけは、ただの男でいられた。
君と走っている時だけは、ただのライダーでいられた。
数多くの瞬間を、僕は忘れていく。
あんなに輝いていた瞬間を、僕はなくしていく。

でも、僕の中に、君のリズム、君の咆哮、君のハミング、君の重量感、
君の力、君の癖、すべてが、残っている。
記憶の果てに消え去っても、意識に下に沈んでも。
僕の中に決して消えない、君との日々がある。

GPZ、君のおかげで。
僕は、僕でいられたのだから。

ありがとう、GPZ。
君と出会えて、本当によかった。
さよなら。
樹生 和人 (たっき かずひと)
コメント ( 18 ) | Trackback ( 0 )

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ひと目、逢ってみたかったよ。
お疲れ様。
18年もって、なかなか走り続けられるものではないですが、GPZともついにお別れの時が来たのですね。
GPZは傷だらけになったようですが樹生さんはGPZとは大きなけがはされていないようで何よりです。
樹生さんから少し遅れてブログを書き始めて何台かバイクも変わっていますが、たぶん私は物江お大事にしないし飽きっぽいのでしょうね?
新しいバイクも決まっているようで、記事を楽しみにしています。
お忙しようですが、たまにはバイクに乗って元気をもらいましょう。
今日は暖かくなり、ライダーさんも大勢出かけたこと
でしょう。
GPZくん、洗車してとってもすっきり
きれいで不思議な青ですね。
大きな車体。逞しいエンジン。
おつかれさまでした。
体調を考え、デスクワークもあったので、
暖かい今日は自宅ですごし、夕方すこし歩いて
お散歩しました。
夕方でも暖かく、シーズンになったんだなあと
思いました。
ついにGPZとお別れの時が来てしまいましたね。
でも遅かれ早かれ必ず別れは来るものなので仕方ないです。
時期愛車はもう決まっているようですので、新しいバイクブログが楽しみです。
私も昨年乗り換えをしました。
また時期愛車でお互いお会いできる事を楽しみに!
新しいマシンの紹介、楽しみにしてます!
コメントしたいのに。。
たった一人のオーナーにここまで可愛がられ、信じられ、1台のバイクとして幸せでありましたことでしょう
時とともに、記憶が薄らぐことはあっても、この18年、樹生さんの傍らにGPZクンがいたということは消えません。
べたかも知れませんが
銀河鉄道999・メーテルの「青春の影」というフレーズを思い出したりしています(*^.^*)
お疲れさま。そして、さようなら。樹生さんのGPZクン...
自分も買い換えの度出会いと別れがありました。国内仕様の高速ツアラーとして登場したGPZに憧れました!
通りすがりのものです(^-^;
読んでて何だか切なくなりました(T_T)
いつでも、どこでも、どんな状況であろうとも、黙ってそばにいてくれた姿は健気で有り難かったですね(*^^*)
思い出も沢山残してくれて…
私もバイクのお陰で一緒に楽しむ仲間が出来ました(^∀^)
嫌な事も忘れさせてくれるので有り難い存在です(^ー^)★
GPZクンのことをでっかいワンコと呼んでくれたのはソロさんでした。
言われてみたら、本当にそんな感じだと思いました。
ピレネー犬のような、大きくて力強くて、やさしい、そういう相棒でした。
ソロさん、ありがとうございます。
田亜山さん、ありがとうございます。
GPZでは大けがをせずにすみました。本当にラッキーでした。
田亜山さんの走行距離は尋常でないですね。2009年にご一緒できたときのライダースクラブのTシャツ、ドカティで余裕を持ちながら鮮やかにコーナーを抜けていく姿、今でも鮮烈です。ブルターレになり、883になっても、きっと田亜山さんのライディングは変わらず、今日も走っているのかと考えることもあります。
田亜山さん、ありがとうございます。
kaoriさん、ありがとうございます。
春が来ましたね。と、同時に春は駆け抜けて、もう初夏へと季節を渡したがっているかのようです。
芭蕉の奥の細道の旅立ちの段にこんな句もありました。
行く春や鳥なき魚の目は涙
kaoriさん、ありがとうございます。
義太夫さんもZから乗り換えられていたのですね。
自在なライン、自在なリーン、ブレーキングプラン。
義太夫さんの走りは、みんなが飛ばしている時でも、いつでも余裕がありましたね。
また、互いに新しい相棒で、会えるといいですね。
義太夫さん、ありがとうございます。
某Yさん、ありがとうございます。
ズームさんにいらしたんですね。
ズームさんから聞きました。
「goobikeブログの方がみえたんだよ」と。
IPONEオイル、とても性能がいいので、少しずつでも広まってくれたらと思います。
新マシンの紹介は、新ブログで。
某Yさん、ありがとうございます。
tkjさん、tkjさん、tkjさん。
ありがとうございます。
お気持ちは十分伝わります。
GPZクンと僕を見守ってくださって、ありがとうございました。
また、新しい相棒と走ります。でも、GPZは忘れません。
tkjさん、ありがとうございます。
京都から新潟まで、走って来てくれたこと、あの晩の語らい、忘れられません。
GPZクンを見てもらっていて、よかったです。
またいつかお会いしたいと思います。
roshi-mさん、ありがとうございます。
南風さん、ありがとうございます。
GPZは国内仕様750㏄以上解禁の初期の方のモデルでした。
137馬力を100馬力以下にディチューンしたとはいえ、その削られた上のパワーは低回転に振り分けられ、口の悪い人は耕運機に例えるほどに、低速トルクの太い、微速からリミッターが利くまで全速度域で安定し、運動性も高い、非常に優れたバランスを手に入れました。
素晴らしい相棒だったと思います。
南風さん、ありがとうございます。
wild-mamaさん、ありがとうございます。
私はいいバイクと出会えて、そして素敵なバイク仲間と出会えて、本当に幸せ者だと思います。
GPZクンは、本当にけなげっていう感じでした。
素敵な出会いは、努力だけで得られるものではなく、そこには運も必要でしょう。そんな幸運に、心から感謝しています。
wild-mamaさん、ありがとうございます。
よいマシンとの日々は永遠ですね。
昨年春に乗り換えた新型インプは絶好調です。
1年で1.4万キロ乗りました。
妻の通勤と、子供たちの保育所への送り迎えを毎日安全にがんばってくれています。
思った以上にGPZクンに長く乗ることになりました。
決めていた別れとはいえ、感傷的になります。
我が家のインプレッサは1,5リッターエンジンで、上り坂ではキックダウンします。少し元気な子だなあと思いつつ、3年目に入っています。
先日うちに戻ってきた役目を終えたバイクを見て、そう感じました。
GPZくんは、どんな表情だったのでしょうか。
樹生さんが跨ったGPZくんのイメージは僕にとって、とても印象的でした。
昨年GPZくんをこの目で見れたことを嬉しく思います。
GPZクン、洗車されて、少し小ざっぱりした感じでしたが、いつもと変わらず、実直な、そんな感じでした。
オーナーだけが感傷的だったように思います。
自分の走る姿は自分ではわかりませんよね。GPZクンと僕のコンビが印象的だったというのは、とてもうれしいことです。
かねしんさん、ありがとうございます。
同じGPZ乗りとして、このブログを読ませていただいておりました。
おかげさまで、勉強させていただく事がおおく助かりました。
お会いした事は無いのですが、GPZとの関係性がとても爽やかで、憧れのライダーでも有りました。
同じ広島にいらした事も親近感を覚える所でも有ります。
kittyさんは我が家からバイクで5分位です。
バイクは変わっても、憧れのライダーである事はかわりません。
これからのバイクライフと、バイクの記事を楽しみにしています。
新しいページにペンを入れるような、ちょっとした清々しさと期待感でお待ちしております。
お読みいただき、ありがとうございます。
GPZクンはkittyさんで購入しました。kittyさんは、私のバイクライフを支えてくれた恩人です。誠実でどこまでもユーザーを大切に思うその姿勢は今でも尊敬しています。
私のブログがスガさんのバイクライフに少しでもお役に立てたとしたら、本当にうれしいことです。
新しいバイクは既に手元に来ています。新ブログでそのことは書いていく予定です。もうしばらくお待ちください。
スガさん、ありがとうございます。