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富良野・美瑛『夏の丘』4 白金温泉 不動の滝

(2008年8月11日 7時46分 道道966号線から美瑛岳を見返す)

「天空の回廊ロード」から下界へ、道道966号線を白金温泉に下る。
ここの温泉もすごくいいらしいのだが、やはり通過。
森の中の直線道路を下っていく。真後ろには美瑛岳(2052m)が美しい姿を見せる。

少し美瑛方向に下ると2㎞も行かないうちに不動の滝がある。
不動の滝のバス停があり、道道から100mもいかないうちに不動の滝に着くことができる。


(2008年8月11日 7時51分 白金温泉付近、不動の滝)

滝への入り口から滝までの歩道に大小たくさんの不動明王像が祀られていた。
森の中で日陰であり、とても涼しい。
水は手を切るほど冷たい。

ここで一口飲みたくなるが、北海道では湧きたての泉以外は生水を飲んではいけない。
キタキツネの寄生虫エキノコックスの卵がキタキツネのフンなどに混じり、きれいな川の水でも紛れ込む可能性を否定できない。
エキノコックスはキタキツネの体内では宿主と共存する寄生虫だが、人の場合は長い(10年とも言われる)潜伏期間を経て発病し、死に至ることも少なくない。

キタキツネは道内各地で道端でもよく見かけ、観光客が餌付けをしたりするものだから人を恐れないことも多い。その姿は愛らしく、思わず近寄ったり食べ物を投げたり、場合によっては触ろうとする観光客もいると聞くが、決してかまってはいけない。
野生動物は人間とは違う病気を持っていると思って間違いない。
また、野生動物に干渉することは極力さけなければならない。
離れてそっと見守るのが一番だ。

さて、白金温泉にはもう一つ、白髭の滝という、美しく珍しい滝があるのだが、不覚にも近くまで行きながらその姿を拝むことができなかった。
温泉街の中にあるアーチ橋を渡れば、その橋から見られるというのに。
「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」である。


(2008年8月11日 8時18分 白金温泉から美瑛自然の村に向かう道で)

さてさて、ここから一度美瑛も街に下りて、再び今度は天人峡温泉方面へ向かうのだが、メインルートの966号線を外れて、美瑛自然の村や白金模範牧場のある山手側の道を通ってみることにした。

ああ、ここもまた、名もなき道だというのに、快走ロードなのである。
この道からさっきまで上にいた十勝岳連峰を見たのが、上と下の写真だ。


(同刻 同地点 )

こんな気持ちのいい空気と風景と、快走ロードを独り占めしていいのだろうか。
陽射しは強く、すでに防寒のレインウエアはバッグの中にしまった。

高いところには少し高地系の雲がかかり始めているが、下界は今日一日晴れるだろう。
ホントにいい日に走りに来れたものだ。


(2008年8月11日 8時22分 白金模範牧場)

朝見下ろしていた白金模範牧場の脇を通る。やはりでかい。
山が美しい。

ここから僕は置杵牛広域農道を通って美瑛市街地に抜けたが、このブログをお読みの本州以南の皆さんには、美瑛インフォーメーションセンターに向けて下り、道道966号線を行くルートをお薦めする。まっすぐに美瑛に下っていく、とても景色のいい道だ。


(2008年8月11日 9時02分通過 道道213号線、1160号線共通区間 忠別ダム*撮影は帰り道、9時56分)

美瑛の街まで出たら道道213号線にスイッチ。あとは道沿いに天人峡温泉を目指す。
この道も快走ロードだ。富良野に入ってからここまで、全て快走ロードだけでつないで走れるという、ライダーパラダイスのようなエリアがこの美瑛・富良野エリアなのである。

天人峡への途中、忠別ダムを通過。開けた高原に大きな人造湖。
向こうの山は今度は大雪山系。正面の一番高いのは旭岳(2290m)だと思う。
この時は天人峡羽衣の滝、そして「森の神様」と呼ばれるカツラの巨木、両方に会うつもりでいたのだ。  (つづく)
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コメント
 
 
 
十勝岳連峰 (ikuni)
2008-08-24 22:54:36
滝のつぎの写真。一番左がオプタテシケ山です。
一番右が美瑛岳、その次が美瑛富士。その美瑛富士の登山口から入山して、オプタテの鋭い山頂に行ってきました。
23日のことです。
登山口に折れる林道がわからずに行き過ぎてしまい、樹生さんの撮影した場所と、ほぼ同じところで、これから登るであろう山の雄姿に見とれてしまいました。この場所は気持ちよかったですね。
 
 
 
名前ありがとうございます。 (樹生和人)
2008-08-25 06:04:55
ikuniさん、こんにちは。

山の名前、ありがとうございます。
名前を知っている、ということは、ただの「山」ではなく、「この」山として、認識できることで、やはり愛情が違ってくると思います。
ありがとうございます。
それにしても、本当に気持ちのいい場所でした。

23日に登られたんですね。
登山は大変だったでしょうか。
山の上はもうすっかり秋だったでしょうか。
またikuniさんのブログにお邪魔します。
 
 
 
Unknown (チャー)
2012-09-11 15:18:19
こんにちは
先週兵庫県から行って旭岳に登りましたが
ネットでここを下調べしていたので
山の名前も良く分かり、
又天候にも恵まれて山登りを満喫できました。

その後レンタカーだったので
十勝岳の望岳台も行き同じ景色を見れました。

私は家内と景色を二人占めしましたが
その瞬間、瞬間は独り占めしてもokでしょう。

途中エゾシマリスを2回見れましたし、
今度は又別の山ですが、
登ろうと計画しています。

御蔭様で楽しい旅を過ごしました。
有難う。
 
 
 
素敵な旅ですね。 (樹生和人)
2012-09-11 20:01:31
チャーさん、こんにちは。

兵庫県からご夫婦で北海道にいらっしゃったのですね。
旭岳の山登り、天候に恵まれてですと、素晴らしい景観が得られたのではないかと思います。

富良野、美瑛、大雪山系の山々は、やはり世界中で北海道でなければ出会えない風景に出会わせてくれると思います。

エゾシマリス、とってもかわいいですよね。
私も大好きです。
昔、十勝に住んでいた時は、庭先によく遊びに来てくれました。

チャーさんご夫妻の旅に、私のブログが少しでも役に立てたのであれば、それは本当にうれしいことです。
こちらこそ、ありがとうございます。
そして、また、北海道においでください。
 
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