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GPZ1100 樹生流操作術1


一昨日の記事でえらそうに「GPZ乗り」などと言ってみたものの、私は特別うまい訳でも速い訳でもなく、ただのツーリングライダーなのでした。
しかし、ライダーの性(さが)でしょうか、あるいはGPZがそんなバイクなのか、長く乗っていると、いろいろ乗り方に工夫をしたくなるのです。

GPZは重いバイクなので、力まかせに扱っていると、そのうち疲れて来ます。
なるべくバイクに逆らわない乗り方。それでいて自分の意志を反映した乗り方。
安全で、効率よく、運転の喜びが味わえる乗り方…。
そんな乗り方を目指すようになりました。(といってもへたくそですけど。)

12年間のGPZとの付き合いの中でいろいろやってうるちに身に付いた、
「樹生和人流、GPZ操作術」
なんて言っても、ただの悪癖かもしれませんが。


GPZは、長い車体、高い重心、寝たFフォークを持っています。つまり、最近のFタイヤで曲がっていく乗り方にあまり向いていません。
考え方としては車体を傾け、自然に付くFタイヤの舵角を邪魔せず、押し舵や引き舵など、ハンドルでの補正を必要としないバランスに、バンク角や、自分の体の荷重の預け方を持って行くようにします。
4つのタイヤで踏ん張って曲がれない二輪車はバランスで曲がります。
速度、曲率に合わせた車体の傾け方が大事で、特に大事なのは曲がり始めです。


(サーキットなのにツーリング走りの私、樹生。)

力んで倒し込むのではなく、ブレーキングで直進性が高まっているうちに、少し内側に体重を移動しておいて、ブレーキの開放とともに、体重を内側に預け、カーブの内側に凭れかかるようにすると、GPZは浅いバンク角でもクーン!ときれいな弧を描いて曲がってくれます。
ちょうどいいバンクまで倒れたらアクセルを開け、駆動力を掛けて車体を安定させます。
アクセルの開け方と体重の預け方を合わせると、そのままぐいぐいと旋回力を高めることも可能。
旋回G(遠心力)でしっかり路面に押し付けられたバイクは、実は直進時よりはるかに安定しています。

アクセルを開ける、ブレーキを掛ける、体重を預ける、荷重を抜く…。
一つ一つの操作が、バイクの走行バランスをつくり、崩し、次のバランスに移行させ、そうしてバイクと対話しながら、路面と対話しながら、風景と対話しながら、初めてのワインディングを颯爽と駆け抜けていく…。……と、言うのが私の理想のGPZ乗りです。

バイクライディングってスキーに似たところがあるかもしれませんね。
 (続きはまたいつか。)

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