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ツーリングの流儀6 肩凝(結)

            (10月18日。11:22AM。喜茂別町。国道から見る羊蹄山。)

間が開きました。<ツーリングの流儀>肩凝り対策最終回は、肩凝り防止の走行技術についてです。

述べてきたように、肩凝りはある意味バイク乗りにとっては宿命ともいえます。
いままで述べてきたように、肩凝りは「冷える」「固まる」「力む」「目が疲れる」ときに激しくなる傾向がありました。そして、それぞれの傾向ごとの対策も申し述べてきました。

さて、それ以外にツーリング中に肩凝りを軽減すつコツのようなものはあるでしょうか。

私の経験からすると、「ある」と言えると思います。
どんな走り方のときに肩が凝るかを振り返り、その要素を排除するようにすればいいのです。

私にとって一番肩が凝りやすいのは、長時間、だらだらと車の列の後ろについて走っている状況です。(理由は今まで述べてきたことと重なりますので省略します)

だから肩凝りを起こさないようにするためには、車列の後ろを延々走らなければならない状況を避けるように、走行時間帯、走行ルートを組むことから対策が始まるのです。
早朝出発、幹線道をなるべく避けたルーティング、観光最盛期に大渋滞する観光スポットに行かないようにすること、など、対策は様々に工夫できます。



(10月18日。12:23。札幌市南区。八剣山を望む。)

ただ、遅い車に遭遇してしまったときはどうするか。
安全を確認し、相手を怖がらせないようにさっさと追い抜くか、思い切って停まってしまい、だらだらしたライディングのペースとリズムをいったん崩し、抜け道がないか、ルートを変えられないか、など、知恵を絞るのがいいです。
仮に、迂回路もなく、渋滞も続き、我慢しかない状態だという結論に至ったとしても、いらいらしながらただ直前の車のブレーキランプを見詰めて「走らされている」状況から一時抜けただけでも、かなり状況は好転したのだと割り切ることができます。

また、意外にも肩が凝らないのは、全力で飛ばしているときや、峠を攻めているときです。
汗をかいたり、喉が乾いたりするほど攻めて走ると、一時間もしないうちに、いや普通はもっと早く休憩したくなります。
血行もよい状態で、休憩して緊張を解く。この集中と休憩の繰り返しが、肩凝り予防に効くのです。

誤解なきように、飛ばす、攻めるといっても、リスクをスリルと勘違いする無謀運転とは違います。
良識の中で、安全マージンをしっかり残すことを厳しく自分に課しつつ、ベストの走りに集中する。その大人の公道スポーツランが肩凝りのない、しかもバイク乗りの充実感を満喫し、ツーリングを豊かにする秘訣なのです。
<絶対スピード>は関係ありません。30㎞/hでも、スポーツライディングは可能ですし、120㎞/h出ていても更にその2倍の速度が出ていても、バイクに乗せられているだけなら、肩は凝ります。



(9月24日。14:02。穂別町穂別。ペップトのカシワ。)

さて、今まで述べてきた対策をすべてやれば、絶対肩凝りはしないでしょうか。
残念ながらそうは行かないこともあります。

肩凝りは、ライダーの宿命。
でも「いかに凝らずに楽しむか」は、トライのしがいがある、とても楽しいテーマです。

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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
東京出張 (nog)
2018-10-25 10:41:49
おつかれさまでした。
私も肩凝りはひどい方なので勉強になりました!
ここ1年くらいvenexというネックウォーマーを着けて就寝していますが多少のプラシーボ効果を考慮しても効き目を感じます^^
風邪もひきにくいです。
1620円と値段も安いのでおすすめです。

私は1人の時は休憩をとらないので帰ってから後悔しますね。今日こそは温泉に寄って、食事もして…と思っても空きっ腹のまま黙々と走り続けてしまいます。
 
 
 
ネックウォーマー (樹生和人)
2018-10-25 21:36:17
ネックウォーマー、いいですね。
私も雑誌『アウトライダー』(休刊になってしまいました。)の付録でついてきた、ネックウォーマーにもなる布の筒のようなものを巻いて寝ています。

私の場合、休憩しないと、走れなくなるので、意識して止まるようにしています。
昔は、延々走っていたんですが、まあ、それもいいかなと思います。
 
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