医大生・たきいです。

医大生的独言。

医者になりたい気持ちが強いかどうかと3.11に言われて

2017-03-11 23:56:57 | 医大生的生活

あれから6年が経ちました。宮城県出身の私からこれから1年間の決意表明を述べさせてください。医大生・たきいです。



震災の直後から毎日途切れなくブログを更新しています。「浪人生・たきいです。」と名乗り始めて。当たり前だと思っていた日常は決して「当たり前」ではないのだと、過ぎ去る毎日を過ごすのが怖くなりました。その日生きた証を刻みたくて、どうしても書かねばならなかったのです。

「将来は人の役に立つ仕事がしたい」と医師を志し、青春も謳歌しつつ自分なりに高校3年間勉強しましたが、目標に届かなかった2011年3月。「不合格発表」の数日後に東日本大震災は起きました。浪人生なんて、街の中の煌めきとは極力距離を置かねばならないほど、狭い肩身です。予備校通いの朝に観た、「これからの東北の復興を支える医学生」と特集されていたニュースに感じたもどかしさを今でも覚えています。それでも、どうしても医者になりたかったから、2011年は受験勉強を頑張りました。そして、2012年。努力が報われ、「医大生・たきいです。」を名乗る目まぐるしい毎日が始まりました。

時は2017年。医者になるまであともうひと踏ん張り、もうふた踏ん張りのところまで来ました。「知識が不足しているなら頑張るんだよ」と発破をかけられ、先生は、「どうして知識が足りていないんだと思う?」と皆に問うてきました。メジャーな疾患は特に、かなり細かいところまで問われる近年の国家試験です。「5回やって覚えるんだ」とは先生の教え。覚えるられるか、られないか。それを左右するのは、


――医者になりたい気持ちが強いかどうか――


であるとのお言葉が、強く心に響きました。「どうしても医者になりたい」という気持ちの強かった2011年の自分が頑張れたのだから、2017年の自分も頑張れるに決まっています。待ってくれているはずの故郷に恩返しするためにも、正念場の1年間の始まりです。これが、向こう1年間の抱負。さあ。




(昼寝しないと生きていけない人(笑))
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