武谷敏子の自分史ノート

埼玉県比企郡嵐山町女性史アーカイブ

自然を守ろう 嶋田文代 1990年

2010-07-22 07:02:21 | 『しらうめ』11号(1990)

 近頃、自然破壊が深刻な問題になっています。フロンガスによりオゾン層が破壊されたり、地球上の緑が、酸性雨や伐採によりどんどん減ってきています。美しい自然を守るために、私たち一人一人ができることはどんなことでしょうか。まず資源を無駄にしないよう努力することだと思います。割りばしを使わないとか牛乳パックのリサイクルをするとか、そういった身近なことから始めれば最初は小さな力でもいずれは大きな力となって一本でも多くの木が守れるのではないかと思います。
 川も今では生活排水のためにずい分汚染されています。私が幼い頃遊んだ川には、シジミや魚がたくさんいましたが、今ではほとんど生き物が見当たりません。土手いっぱいに春を告げた土筆やネコヤナギの木も、すっかり無くなってしまい、代わりに冷たいブロックが積み重なっているばかりです。
 経済効率のために、どんどん自然が破壊されていくのは残念でたまりません。“ふるさと”の歌にある山や川はいつまえも現実に残しておきたいものです。自分の子供たちへ豊かな自然を残してあげることが親としての義務だと思いますが、今ではそれも困難な時代になっています。
 食品添加物や農薬による食品汚染、合成洗剤による水の汚染、排気ガスによる空気汚染、放射能や原発の問題等、数えたらきりがない程、今は危険がいっぱいです。どうしたらその危険から身を守れるか、それを少しずつ学んでいこうと思っています。

   菅谷婦人会『しらうめ』第11号 1990年4月