武谷敏子の自分史ノート

埼玉県比企郡嵐山町女性史アーカイブ

茶話会を行って 菅谷七区・内田さよ子 1989年

2010-07-03 16:59:00 | 『しらうめ』10号(1989)

 “いつごろやるのかしら”といつものように中村会長から声をかけられ、三月二十八日、南会館で七区在住のお年寄りを迎えての茶話会がささやかながら開かれました。限りある予算の中で馬場さんと買物をし、それぞれ作る物を分担しどうにか会を開くことが出来ました。それに会員の皆様の手作りがかなりあり、テーブルの上はけっこうにぎやかになりました。
 まだまだお年寄りと呼んでは失礼な元気な方もいらっしゃれば足が痛くて歩くのも大変な方もおられる。それぞれ長い年月を生きてこられた私たちの先輩であります。
 最近は時代の流れとでもいいましょうか、一人暮らしの老人やさびしく余生を送っている方とか実にさまざまです。それぞれの悩みや今まで生きてきた体験、現状の毎日の生活等話したいこともたくさんあることと思います。しかし身近なためかえって胸を開いて話せないことも多々あることと思います。
 おしゃべりしたり、歌ったりひとときは楽しく過ごしても現実はけっして甘いものではないのでしょう。その後、近所の方から、“とても喜んでましたよ”とお言葉をいただき、今回で六回目のようでしたが、やるのは大変なことかもしれませんが少しでもお年寄りの笑顔がみられることはうれしいことです。
 地域の婦人が地域のお年寄りとの世代を超えた交流が生まれ、それによって地域への愛情も増すのではないのでしょうか。
 お蔭様で七区には大黒柱的な会長がおられます。婦人会のバックボーンとなって今後の御活躍を期待しています。

   菅谷婦人会『しらうめ』第10号 1989年4月