光山鉄道管理局・アーカイブス

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カーブの質感向上へのアプローチを考える7・「緩和曲線とシーナリィその2」

2015-04-08 09:32:06 | 思いつくままに・考察
 緩和曲線のはなし、シーナリィ編です。
 

 前回レールを固定したベースに建物類や山などを配置して比較してみたいと思います。
 建物類は手持ちの中から、山はメインのレイアウトのシーナリィ差し替え用の物を使いました。

 これらをまず組線路(317-243R、90°の直角+直線線路)のベースに配置してみます。
 今回は遠景としてコーナーの最も奥に山とトンネルを配置しました。
 建物は市販の規格品なので敷地も四角形。道路のカーブに合わせて配置するのは苦手です。

 真上から見た配列では直線部では破綻ありませんがカーブに掛かると扇状に開いた配列になりやすくなります。

 視点を下げた場合はカーブ内側の有効面積は増えますがコーナー外側の三角スペースへの建物の配置に苦しさが出るようです。
 とはいえ、特に指摘されなければ見られる事は見られる風景です。

 次に前回製作した緩和曲線との組み合わせで。建物の配置は基本的に変えていません。
 組線路に比べて線路の曲線に沿った建物配置がしやすい事がまず目を引きます。
 又組線路特有の直線からいきなり直角に曲がる形を取らないために線路の奥行が出やすい感じがします。

 効果としては僅かに見えますが街並みと線路とのつながりは自然になってきました。
 特にコーナー部のビルの配列の唐突さが幾分薄められているのが解ります。

 おそらく線路柵や架線柱、ガードレールなどが配列されるともっと効果が出ると思われます。
 
 さてここまでは組線路との比較の関係上建物の配列をいじっていないので緩和曲線の方ではカーブ外側の空きスペースがかなり広がっています。
 そこで今度は比較を考えずに外側のスペースを生かす方向で建物を再配列してみました。
 ここでは「線路と道路が交わる(踏切など)」ポイントを想定し「通りの向こうに線路が見える」感じで通りを配置してみます。

 手前側には意識的に「低くて敷地の広い建物」や「マッスの大きい建物」を配置します。最近のジオコレの建物類にはこの手の物が多いです。
 その結果、手前の建物と奥の建物、遠景の山とのつながりがごく自然になりそれなりに遠近感のある風景になります。
 その中ほどを横切る形で線路が緩やかに曲がってゆくのですが手前の建物を見え隠れしながら通過する線路は風景としてもかなりいいアクセントに見えました。
 もちろん列車を走らせた時のリアル感もあります。

 線路の手前にわざと街並みや道路を配列して列車を風景に溶け込ませるというのはリアル志向のレイアウトではよくあるテクニックですが直線部よりもコーナー部の方が効果は高そうです。


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