光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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趣味の原点を振り返る・「テツドウモケイがデパートで買えた頃」

2015-02-12 15:45:07 | 趣味の原点をふり返る
 先述の「鉄道模型のセット」に関連して思い出した事を。

 今住んでいる所や故郷が田舎という事もあるのですが、うちの近所で鉄道模型を買える店というのは未だに個人経営の小売店が中心です。
 それぞれの店にご店主の個性や知識が反映した良い意味での「市井の店」という感じが残っていて懐かしい感じすらします。
 実際、他の業種ではこういう感じは急速に希薄になりました。特に郊外型のショッピングセンターやコンビニが普及してからはそうです。

 模型やホビー系の店では売る側に要求される知識も半端ではありませんし、それらの教育にかかる人件コストも照らし合わせると量販店がなかなか普及しないのも少しわかる気もします。

 ですが私がこの趣味に入った前後数年間の期間ですが鉄道模型はそうした店とは別に買う事ができる所がありました。

 それは地元の老舗デパートです。

 あの頃は鉄道模型も切手やコインと同様の「高級ホビー」のひとつと看做されていましたし、実際古切手やコインなどのコーナーが存在していましたからそれらの延長で鉄道模型、それも扱いがしやすいNゲージがデパートに並ぶという事が今ほど不自然ではなかったと言えます。
 今思い出しましたが(汗)最初の頃のナインスケール=BACHMANNのストラクチャーやアクセサリは殆どデパートで買った記憶があります。
 (それらの大半が今になってうちのレイアウトで街並みの一部になっているのですから何事も続けてみる物ですねw)

 そういえば折に触れて取り上げている「エンドウのNゲージのEF58」も購入したのは名古屋の三越でした。
 あるいはファーラーのカタログが高崎の高島屋で買えたり、GMの80年版カタログが山形の酒田の駅前デパートで買えたというのもこの頃の特徴だったと思います。

 その後、東京近辺では例えば西武池袋店の「しぐなるはうす」なんかの様に昭和60年代になっても鉄道模型のコーナーが存続していた(ここ10年位池袋にご無沙汰していますが今でもありますか?)所もありますし今でも私鉄系のデパートでは自社のモデルを中心に鉄道模型を扱う所もあると思います。
 ですが地方の百貨店ではそれ以前に殆どの店が鉄道模型の扱いをやめてしまいました。
 ほぼ同じタイミングで切手やコインのコーナーもなくなった筈なので一人鉄道模型に留まらず「高級ホビーをデパートで買う」という習慣自体がこの頃に消滅した気がします。
 それは同時に、地方に於いてデパートとスーパーの境目が曖昧になり、結果として「見た目だけが華やかでその実全ての商品が画一化した郊外型のショッピングモール」に客の大半が流れ込み古くからの商店街が壊滅するという現象と表裏一体をなしている気がします。

 因みに今の私の生活圏では未だにホビー系の量販店と言う物がありません。
 ヤマダ電機はあってもそこらの模型屋より品揃えが薄かったりしますしトイザラスも先頃撤退してしまいましたので現住地は鉄道模型を別とすればホビーの不毛地帯となりつつあります。
 まあ、こんな田舎で量販店がペイできるとは(この地域の県民性と併せて考えると)思えないのも確かですが。


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