本文の前に、昨日発生した岩手・宮城内陸地震で亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。
一日も早い復旧を願います。
四川大地震でも山肌が抉り取られ、元の地形が分からない状態でしたが、今回も山一つが消える、そんな地震の恐ろしさを見せ付けられた気がしました。
行方不明の方が早く見つかりますように。助かりますように。
薬師寺です。
奈良旅行へ行く前に、実は色んなテレビ番組で奈良のことをやっていて、この薬師寺もNHKハイビジョンだったかな?特集を見たんです。
たまたま見たその特集がとても良くて、是非行きたいと思い、叶いました
北受付から東僧坊を抜け、東院堂(とういんどう)でお参り。
今回は寺社仏閣に行くことが多いと思い、事前に5円や10円を小銭入れに貯めていたので、いつでも取り出せ安心安心(笑)
ここをお参りしていたら、若いお嬢さん方が何やらお参り方法を云々言っておりました。別に耳を立てていたわけではないんですが、聞こえたその方法が・・・
「二礼二拍手・・・・云々だよ」と別の子に堂々と言っていて・・・・
思わず心の中で(それは神社!!ここお寺だから・・・
)とツッコミを入れてしまいました(笑)
その後、何気に私がお参りをしているのを見たらしく、彼女は「あっ・・・違うみたい」と呟いたのでした・・・・全部聞こえるよぅ~お嬢さん
東院堂から、中門へ。
中門の像。睨みをきかせているけど、どこかユニーク。
中門を抜けると、またそこは別世界なのでした。
昭和42年に復興の発願がされるまで、東塔を残し栄華の影もなく寂れていた薬師寺でした。
この復興は写経勧進。1巻1,000円で完成までに100万人の写経が必要だったそうですが、8年で達成し、まず金堂が甦ったそうです。
その後も運動は続き、西塔、中門などの再建も出来たそうです。
今も写経は続いています。
人間、なかなか捨てたもんじゃないですね。
680年(天武9年)創建当時の東塔。1300年も建っているなんて凄い!“凍れる音楽”とたたえられ、その姿は美しいです。
東塔と西塔。間はこんなに広い!今昔の共演です♪
実はこの塔、まっすぐに建って見えますが、実は若干内側よりに壁を建てているそうです。目の錯覚で、本当に真っ直ぐに建てると膨張して見えるから真っ直ぐに見えないんだとか・・・・古の人ってすごいですよね。
後は、この塔は六重塔に見えますが、実は三重塔です。
各層に裳階(もこし)をつけているそうで、このバランスが美しい景観を見せてくれています。
色々知ると奥が深いです。
昭和56年、453年ぶりに復興された西塔。東塔も当時はこんなに鮮やかだったんだろうな・・・・・
西塔は、享禄元年に兵火で消失して以来、実に453年ぶりに復興されました。
この再建も東塔の建築を忠実に守り、当時の道具を再現して建てられました。
西塔を建てた棟梁さんには、感服致します。
当時の映像を特集の時見ましたが、相当なご苦労があったようです。
そういえば、日本の古い寺社仏閣って木肌だし地味な印象を受けますが、当時はこんなに鮮やかだったんですね~
韓国のお寺の色合いとよく似ています。
青空をバックに♪お気に入りです!
東塔と西塔を何度もしげしげ眺めた後は、今回一番会いたかった薬師如来像様の所へ。
この時、実は左右におられるはずの日光菩薩様と月光菩薩様は不在でした。
そう、東京の薬師寺展へ旅に出られていたのです~
・・・・というのは知っていたのですが、本当は三尊像でお参りしたかったな。
これもテレビでみたのですが、その姿の美しいこと!
普段は背中は見られませんが、本当に滑らかで、頼もしくて・・・・言葉では言い尽くせないほど感動しました。テレビで仏像を見て、泣きそうになったことは今までにありません。
薬師如来像の前でお参り。
本当にお会いできて嬉しかったです。
薬師如来様はその名の通り、医王如来とも言い、私達の身と心の病気をすくって下さる仏様です。
しっかり、お参りしました。
その穏やかな表情に、きっと守ってくださると確信しています。
薬師三尊像がおられる金堂。龍宮造りと呼ばれる美しい堂です。
薬師如来像様に後ろ髪をひかれながら、今度は玄奘三蔵院伽藍へ。
またここが、北門から出て結構歩きます(笑)
玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)。
ここでは、日本画家、平山郁夫画伯の大唐西域壁画殿の壁画を見ることが出来ました。(一般公開:春季、秋季)
平山さんは広島出身の方で、シルクロード等モチーフに描かれる方です。
30年の歳月をかけた貴重なものですから、機会があれば是非行って見て下さいね。
薬師寺はここまで。
お昼になりました。
ここで駅近くまで戻って、道を左に歩く
目的は“本家寿吉屋(ほんけじゅきちや)”の奈良漬!!(笑)
ちょっと住宅街を歩くので、本当にあるのか心配でしたが、本を片手になんとか見つけました。
お店に着くと色んな奈良漬が
試食も出来たので、私はメロンとナスと・・・・諸々を沢山味見しました(笑)
家の土産に薬師味噌と奈良漬を購入。
意気揚々と思っていたら・・・・これが重い!
痛い足に追い討ちをかけるこの重さ(笑)
これから戻って、奈良町にも行く予定にしていたので、苦笑いです
・・・さあ、頑張って戻るぞ。
この後、荷物の重さにやられたか、足が痛くて他が何も考えられず、大和西大寺から乗り換えの時、電車を間違えてしまいました(苦笑)
奈良へ戻るはずが、何故か大阪行きに乗ってしまい、乗ってすぐ風景が違うことに気付いた私は次の駅で下車。
駅員さんに事情を話すと切符そのままで通してくれました。
有難う~駅員さん!
ただね、窓口から奥の部屋に入っているから大声で呼ぶのは恥ずかしかったよ~
しかも近づかないと聞こえないし、近づいたら通過バーが反応してリンゴーン、リンゴーンと鳴る始末だし・・・・私、何も悪さしませんって
人が少ない駅で良かった・・・・・・
何とか近鉄奈良駅まで戻ることが出来ました~疲れがドッと・・・
駅へ戻って、そこから再び奈良タウンへ直行!
目指すは、これまた絶対外せないと睨んだカフェ
前日、奈良タウンの中谷堂から、もちいどの通を歩いてその途中に目的のカフェがあると本に有ったので、探してみたのですが見つからず。
やっと見つけた時は既に閉まっていたので、次の日絶対行くぞと心に誓ったのでした(笑)
前日に目印の店や、脇道を数えていたので、今回はすんなり到着。
その名は“cafe茶香庵”。
座敷や掘り炬燵もあるお店で、外観が私好みでした。
“cafe茶香庵(カフェちゃこうあん)”の外観。ただいま~って言えそうな雰囲気です♪
お茶の時間にはちょっと早かったのか、またまた私が一番乗り(笑)
そ~っと戸口を開けて、「良いですか?」と聞く小心者の私。
するとお店にいらしたのは、人柄の良い柔和な印象の女性でした。
土曜日は二階席にいけるので、二階を勧めて下さいまして、素直に従いました。
階段を上るとホッとくつろげるソファ席と、隣りには畳のお部屋が。
窓に近いソファ席(足も痛かったので)で落ち着くことにしました。
食べたかった寧楽パフェと歩いて暑かったので、抹茶ドリンクを注文。
パフェは器も可愛いし、しかもドッシリ満腹感があります。
アッサリしていてとても美味しかったです。
しかも奈良づくし♪
お店のその女性の方と色々話しが出来て、得した気分でした。
その名も“寧楽パフェ(ならパフェ)”。大和茶ゼリー、吟醸酒のババロア、蕨餅に白玉団子に胡麻アイスなど・・・・・奈良づくしです♪♪
もう一人居る様な演出になっていますが(笑)これも私が注文した抹茶ドリンクです
オススメのカフェです。
この方の人柄の良さに、とても気持ち良く過ごせて、大ファンになりました
次に行っても、是非寄りたい所です。
本当はもっと長居したかったんですが、(すっかり寛いで・・・)奈良町まで頑張ってラストスパートしました。
時間は14時半。15時半過ぎには奈良駅に戻って電車に乗らないといけません。
なのでゆっくり散策は出来ませんでしたが、古い町並みを写真に収めました。
奈良町は通称名で、その一帯のことを指し、正式に地図には載っていない町です。
今度ゆっくり散策したいな~
ちなみに奈良町は別名“にゃらまち”でもあり、猫さんが多い町でもあるのですが、この日は何故か一匹も見つけることが出来ず残念
古い町並みと猫さん、写真に撮りたかったなぁ・・・・・・
奈良町資料館の“身代わり猿”。病気や災害が入らないように魔除けのお猿さんです。お店などで吊るされていました。
“庚申堂(こうしんどう)”。庚申信仰のお堂。中には「庚申さん」こと、青面金剛の像や吉祥天女、千体地蔵が祀られています。
庚申さんのお使いのお猿さん。何ともユニークで頼もしいです。
“奈良町豆腐庵こんどう”にも身代わり猿が!豆腐料理食べたい!
ならまち格子の家。町屋造りを再現しています。
中はこんな感じ。雰囲気良いです♪ゆっくり見たかったな~
うろうろ結構複雑な路地を行って、最後の目的地、吉田蚊帳へ。
“吉田蚊帳(よしだかや)”。色鮮やかな蚊帳や暖簾など有名です。
蚊帳で出来た丈夫な“ならまちふきん”を購入。
購入したら、急いで奈良駅へ!
一キロちょっとをもの凄い速さで歩いて、息も切れ切れ奈良駅へ(笑)
ロッカーから荷物を出して、物凄い重さに耐えながら、電車に乗って一安心。
奈良駅から京都駅まで戻り、1時間後に新幹線に乗り、帰途に着いたのでした。
これで、やっと奈良旅行が完成です(笑)
最後まで有難うございました。
おまけ。やっぱりこれは買わなくては!“青丹よし(あをによし)”(笑)。落雁みたいで、上品な甘さ。美味しかったです。