高校研究

高校入試に関わってから早20年の月日が過ぎました。ブログ執筆も10年目。様々な角度から、入試の今を見つめていきます。

南多摩高校から都立翔陽高校へ 八王子市内の偏差値60以上の進学校 

2010-10-07 00:41:33 | 日記

八王子市内では八王子東高校に次ぐ進学校の都立南多摩高校が、中高一貫校化によって高校募集を停止する予定です。南多摩高校の偏差値は63ですが、南多摩高校の募集停止によって、このレベルの偏差値の高校受験生は、同じ市内の都立翔陽高校に向かっています。

都立翔陽高校の偏差値はちょうど60。創立してからまだ数年しか経っていない新しい学校ですが、卒業生から早くも東京大学合格者が出るなど、難関大学への進学実績の高さから注目が集まっています。

南多摩高校は国際理解教育に特徴がありましたが、都立翔陽高校も、国際教育に大変力を入れている学校です。学校行事として、イングリッシュキャンプや英語スピーチコンテストといったユニークな行事があります。

都立翔陽高校の最大の特長は、「セメスター制」と呼ばれる制度の導入です。セメスター制は半年ごとに授業が完結するため、1年間のうち、前期は講義型授業、後期は大学入試演習型授業のように、よりきめ細かな進路に応じた授業選択が可能です。一言で言えば、難関大学進学に有利な制度といえます。

都立翔陽高校の授業方針は「苦手科目は基礎を徹底して克服、得意科目は発展演習で応用力を養成」という、個々の生徒の学力に合った授業を受けるというものです。最も差のつきやすい、国語、数学、英語の3教科は学力別授業で、定期テストの点数によってクラスが入れ替わります。自分の学力に応じた授業が受けられますし、適度な緊張感もあります。

また、予備校の衛星授業を学校内で受講できるという画期的な試みもしています。わざわざ学校外の予備校へ行かなくても、学校内で大手予備校の有名講師の授業が受けられちゃうとはお得ですね。もちろん、学校の先生による補習や講習はとても充実しています。

部活動も活発です。水泳部、弓道部、サッカー部、演劇部、吹奏楽部などが活躍しているようです。のんびりとした校風も魅力的。南多摩高校を考えていた皆さんは、都立翔陽高校も候補としてぜひ入れてみてくださいね。


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