都立高校研究

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慶応義塾高校 2017年度入試日変更の影響は?

2016-10-19 02:06:00 | 日記

難関高校志望者が多く集まる駿台模試の志望者分布分析などによって、大方の2017年度の難関高校入試予想が固まってきた。駿台模試の分析によって、Z会進学教室、早稲田アカデミー、SAPIX、市進学院、駿台中学部といった主要大手塾に加えて、その他進学塾からの精鋭たちが、どういった高校を志望しているのかが俯瞰できる。

2017年度の高校受験生のために、6つのトピックスを紹介したい。

予想通り日比谷高校が大人気。過去最高学力レベルの生徒が大勢集結しそうで大激戦必至

学芸大学附属高校は完全に凋落傾向、筑波大学附属高校も下げ止まらず、国立離れが進行

開成高校は志望者数こそ多いが第二志望者の比率が年々高まる。日比谷にかなり蹴られそう

埼玉は進学実績好調の栄東高校が併願校として難関校志望者の人気を集めそう

渋谷幕張高校は、後期廃止で5科必須受験となり、受験者のレベルは高いが数は絞られそう

慶應義塾高校の入試日程変更の影響は大。早稲田実業は志望者減少で易化確実

東京に限れば、進学校志向の生徒は、完全に難関都立高校志向となった。開成と日比谷の合格者数首位の大手進学塾の先生が「選抜クラスは進学校系の第一志望は年々、都立トップ校が多くなり、第二志望に開成や国立を書く傾向にある。」と話していたので、どこも同じ状況だろう。

そういえば、あのSAPIXが、従来の難関国私立高校向けのイメージを払拭して、都立トップ校対策に相当力を入れているという記事を見た。中高一貫校ではない環境というだけでも人気が出るのに、あれだけの大学進学実績を出せば(しかも驚くべきは、全員が高校入試で入学した生徒の実績!)、進学校志向の受験生が集中するのも無理はない。

主役は東大53、国公立医学部36と無双の実績を残した日比谷高校。駿台模試の志望者偏差値分布を見るに、共学校としては別格的存在になってきた。端的にいえば、共学志向の傾向がある中3生は、開成や国立に合格十分な学力レベル(駿台模試でいうと偏差値65以上)だと、第一志望がことごとく日比谷か都立西。そして、第二志望とか第三志望の欄に、開成や国立を書いている。

この世代が大学入試を迎えるのは2019年度になるわけだが、その年には日比谷高校の進学実績が間違いなく全国を驚かせることになるだろう。開成高校は、中学入試では堅調なのだが……、やはり高校入試とでは受験生の志向が異なる。中学入試は親主導、高校入試は子供主導だ。

都立トップ校の台頭を直撃しているのが学芸大学附属高校で、巷を騒がすさまざまな学校のゴタゴタ(行事縮小や土曜授業強制への生徒の反発、いじめ問題への対処問題)もあってか、志望者が激減している。10月発売の『週刊東洋経済』の記事で「苦悩する東京学芸大学附属高」と特集記事が組まれてしまい、ますます負のイメージが強まってしまった。ここから抜け出すのは容易ではない。だが、独立行政法人化以降、とにかく学校運営資金が足りない。学校の運営は厳しさを増している。正念場だろう。

埼玉では、私学の中で頭一つ抜けた実績を出す栄東高校が、難関高校志望者の滑り止め校として選ばれて人気のようだ。駿台模試でも、上位志望は少ないが、抑えとして希望する生徒が多いことが数字に出ている。もっとも、東大や医学部はほとんどが中高一貫生で、高校入試組の実績は厳しい。この実績格差を見ると、高校入試者のみで構成される都立トップ校の実績がいかに異様であるか理解できよう。

千葉の注目校は、躍進著しい渋谷幕張高校だろう。こちらも中学入試主体の学校で、高校入試では、県内公立トップ校の県立千葉高校にかなり蹴られるが、募集人数は少ないので難易度はかなり高い。さて、2017年度入試では、3科の後期入試を廃止して、5科の前期入試に一本化。やはり高難易度のイメージが強まって、駿台模試の志望者数は減少。ただ難易度は変わらずにハイレベルだろう。

日比谷と共に、2017年度入試の台風の目となりそうな慶應義塾高校の入試日程変更。2月10日への変更によって、この日に実施する多くの難関私立高校入試に影響を与えそうだ。一番は多摩地区の早稲田実業。入試日程のバッティングによって併願は不可に。早慶附属志望の受験者は分散して、確実に難易度は下がりチャンスだ。早慶附属志望の家にとっては、併願作戦は頭を抱えることになりそう。ただ、チャンスと受け止めて、少しでも有利な入試日程を組んでほしいと思う。

早慶附属がダメだった場合、MARCHの附属校を第二志望群にする生徒は減った。MARCHは都立3番手校といわれる進学校でも、200も300も合格が出る。それなら、大学受験でMARCHを抑えに早慶上智や国公立大を狙った方が得だということが周知されたから。早慶附属がダメなら、戸山、青山、新宿、両国、立川、国分寺、八王子東といった学校でリベンジすればよいと考える受験生が増加傾向であることは、良いことだと思う。 

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