268話)モッコウバラ

 昨晩の飛行機で帰国しました。関空に着いて最初に感じたのは、空気に湿りけがあることです。大同は毎日、湿度が20%を切っていましたからね。やっぱり気持ちがいい。  わが家で最初に迎えてくれるのはモッコウバラです。門柱のうえに大きくかぶさっています。奥にもう1本。となりの家に大きくはみだしていますが、「私たちにも楽しませてください」といって、私が切ろうとするのを止められました。  近所の家から枝を . . . 本文を読む
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267話)三嶺村

 以前のツアー参加者には印象の深いところだと思います。渾源県の三嶺村で、以前は峠道のすぐ下にありました。ここから望む風景がいかにも典型的な黄土高原なので、私たちにかぎらず国外からの旅行者は、この村でバスを停め、風景を楽しんでいました。    山には木がなく、草もまばらです。山腹や丘陵の高いところまで、畑が耕されています。そしてあちこちにみられる浸食谷。村もたくさんありますが、畑も山も黄土色、家も土 . . . 本文を読む
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266話)緑の北京

 昨晩11時まえの夜汽車に乗って、北京にでてきました。到着は5時10分というとんでもない時刻。さいわいすぐにホテルの部屋にはいることができ、シャワーをあびたところです。  窓から外をみてびっくり。すっかり緑なんですね。目にしみるようです。北京と大同はほぼ同じ緯度です。ただし高さがちがいます。北京の天安門のあたりは50mを切ってますけど、大同の市街地はだいたい1040mほどで、1000mのちがいが . . . 本文を読む
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265話)殺虎口

 右玉県は緑化の先進地として以前から有名なところです。もとは大同市周辺の農村地域・雁北地区に属し、私たちの活動地域でもありましたが、1993年の行政区域変更で、隣の朔州市にいってしまいました。その後の変化をみたくて、4月25日に足を延ばしました。  そのついでにいったのが、この殺虎口。明代・清代には西口と呼ばれました。そのころの山西省はたいへんに貧しく、食べるのに困った人が、この関所を越えて、内 . . . 本文を読む
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264話)遺跡の修復

 大同でも、その周辺でも、遺跡の修復や復元がさかんです。とくに目立つのが城壁や城門。多くは明代に修建されたもので、大きな灰色のレンガが張られていたようです。しかし長い年月のあいだに付近の住民がそのレンガを持ち帰り、家屋や塀をつくってしまいました。残ったのは黄土の壁だけ。だんだんと風化がすすみます。  観光開発にどこも力をいれているんですね。古城や堡塁は重要な資源ですから、見逃すことはありません。 . . . 本文を読む
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263話)嘆きの桑干河

 この春も桑干河を数回、往復しました。大同市のほぼまん中を西から東に流れています。河北省にはいってから、壷流河、洋河などと合流し、永定河と名前を変えます。そのすぐ下流につくられているのが官庁ダム。密雲ダムとならび、2つしかない北京の水ガメがこの官庁ダムですから、桑干河は北京の貴重な水源、のはずです。  それが、ごらんのような状態。数年前までは一滴も水がないことが多かったのですが、最近はわずかに水 . . . 本文を読む
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262話)風砂

 大同ではここ数年、「風砂がほんとに少なくなったねえ。たくさん木を植えてきたおかげかしら」なんてことが、よく話題になります。2000年前後は、ほんとにひどかったんですけど、最近は少ない。  北京の友人ともこのあいだ電話で話したんですけど、そのことが話題になりました。北京でも少ないんですね。  ところが日本では「黄砂がひどい」といって、大騒ぎです。なかには、黄砂というのは最近はじまったことだと思 . . . 本文を読む
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261話)天気予報に祈る

 4月22日の午後、渾源県呉城村を訪れました。あのアンズの里です。満開のアンズの花を期待したのですが、すでに盛りをすぎていました。ザンネン! このザンネンにはもう1つの意味があります。  開花の時期がだんだん早まっています。去年にくらべてもことしは数日は早い。心配なんですね。ツボミのあいだは、しょうしょうの寒波にあっても、平気です。開花したあと、凍ってしまうと、落ちてしまうのです。去年は、大部分 . . . 本文を読む
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260話)苗を育てる

 霊丘県の、南天門自然植物園の建設は、いま新しい段階にはいっています。この地方で入手できる一般的な樹木の植栽はすでに終わりました。これからの課題はこの一帯や隣接地から種子などを集めて、これまでになかった新しい樹種をふやすことです。  そのために一昨年の秋から、ここのスタッフは、山西省、河北省、北京市といった隣接地の植物園や森林公園などにでかけ、たくさんの種子を集めてきています。ということは、経験 . . . 本文を読む
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259話)10年の変化を追う

 4月20日と21日、南天門自然植物園で写真を撮っています。ここのスタートは1999年4月でしたから、ちょうど10年。最初から大きな期待をかけていましたので、そのころからけっこう写真を撮りためています。といっても、リバーサルフィルムをつかってましたから、いまのデジカメのように、パシャパシャ撮るわけにはいきません。なにせ、貧乏世帯ですからね。  以前の写真と、同じ場所、同じアングルの写真を撮りたい . . . 本文を読む
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258話)すごいなかまの歌

 イオンリテール労組とサントリー労組の合同ツアーが4月18日の夜行列車で大同を発ち、19日の夜行列車で東北電力総連のツアーが発ちました。  4月18日の夜、大同市総工会主催の歓送会がもたれたんですけど、異様な盛り上がりでした。私もはじめて。  作業が多かったんですね。そしてものすごい勢いで働いた。とくに18日は、環境林センターでニレの苗の植え替え作業。あそこの育苗部の小楊が2日はかかると考えて . . . 本文を読む
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257話)太陽熱温水器

 ホテルの窓から外をみたら、近くの住宅の屋上で数人の男が作業中です。太陽熱温水器の設置作業のよう。その周囲をみても、たくさん並んでいますね。環境への関心なのか、経済的な関心なのか、おそらくその両方でしょう。  大同は冬は寒いですからね。零下30度になる冬季は使いものにならないでしょうけど、夏は十分に有効に働くでしょう。  大同は中国最大の石炭の街です。従来は、煮炊きも暖房も、石炭中心でした。そ . . . 本文を読む
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256話)アンズを植える

 イオンリテール労働組合、サントリー労働組合、東北電力総連という3つのツアーが重なって、全部で60人近く。手配その他、たいへんだったと思うのですが、緑色地球網絡大同事務所の武春珍所長は、「多いほど、おもしろくていいです」と言い放ちます。  4月17日は天鎮県南高崖村でアンズを植えました。植え穴はすでに掘ってありますので、ほんとに植えるだけ。ずっと以前は河川敷のようなところだったのでしょう。黄土も . . . 本文を読む
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255話)長城とアンズ

 イオンリテール労働組合、サントリー労働組合、東北電力総連のツアーがいっしょになり、総勢60人近くがいっしょに活動しています。昨日は陽高県、今日は天鎮県。どこにいっても、アンズの花とカササギです。    陽高県守口堡村の長城は、比較的保存がよく、また稜線から山裾へと駆け下っていることから、なかなかきれいなのです。三脚つきのカメラをもって、大同から撮影にきているグループもいました。そのふもとに、当時 . . . 本文を読む
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254話)接ぎ木

 環境林センターの土は粒子が小さく、富栄養化しているため、広葉樹の苗はよく育ちますが、針葉樹には適しません。ここの苗の代表的なものは、ポプラ、ヤナギ、トネリコ、アンズといったところ。数はすくないのですが、花木の苗も育てています。  経営を考えると、苗に付加価値をつけることが必要です。この土地に適した、価値のあるもので、ほかの苗圃にないものなら、高く売ることができます。  いま最大の稼ぎ頭は、接 . . . 本文を読む
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