高木ますおブログ

日々の出来事や感じたことなどを綴っています

いい年にします

2008-12-31 23:57:54 | Weblog
いい年にします。
 
 野口みずきのマラソン連覇。・北島康介の平泳ぎ連覇。星野ジャパンの金メダル。
多くの期待と希望を持って迎えた平成20年。
残りわずかになりました。厳しい年末であります。

 以前にも言って、またかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「厳しい時ほど、顔を上げ、仲間を信じて、大きな声出して、挑戦してきました。
今回の世界的な不況がどんなもんかはある程度、分かっているつもりです。
 しかし、「大変だ。大変だ」では前に進みません。
干し椎茸は需要に供給が追いつかないのが現状です。
食の安全で中国産が見放され、国産椎茸に消費者が戻ってきているからです。

かつて日本一だった宮崎県の椎茸。今はホタギの立て込み等、重労働で後継者になり手がいなく、この好機が生かせないという。

はたしてそうだろうか。違います。
椎茸生産者は消費者の一時的な国産志向だと思っているのです。
本当に国民が、消費者が、「安全」にお金を負担する、「少し高くても安全安心な食べ物を」をこの先も続けてくれるだろうか。

「中国が「安全な椎茸」と言って売り込んできたら、また、商売にならない仕事に逆戻りになるのでは」と本気で、生業として取組めないのです。
60のおじさんが日銭を稼ぐにはいいかもしれませんが、子育て世代が就く職業としては、いかにも不安定極まりない。

「今こそ、農業・林業への就業を。後継者育成を」と大声で唱える人がいます。

その前に、安全にはコストがかかる、ある程度のコストは「食の安心安全」には、「食料防衛」には仕方が無い。

国民的合意が必要。具体的に言うとEUのような最低の価格保障が絶対に必要だと思う。

他にかける銭ではない。
生きる為の「食」にかける「品質の安全」そして「量の安全」なのである。

後数分で来る平成21年が皆様にとって、延岡市・宮崎県・日本、そして私にとってもいい1年でありますように。

子供達のためだったら泥水すすってでもがんばれる

2008-12-26 20:58:43 | Weblog
 今年も残り1週間。大変な年の瀬となりました。まさか、アメリカの住宅ローンの焦げ付きがこんな事態を引き起こすとは。少なくとも夏には、8月頃は軽く考えていた。

 ビッグ3の騒動も「公的支援をもらうのに自家用ジェットで公聴会に来るなんて」「バカじゃねーか」とのんきによそ事だった。

 それから3ヶ月あまり。世界中がおかしくなってしまった。弱い立場の者ほど大変な、厳しい時代がやってきた。


国の2次補正予算

 なんと言っても目玉は 「定額給付金」

 4人家族で6~7万円の給付となるが、果たしてどれだけの国民が望んでいるのだろうか。はなはだ疑問である。

 この金があれば、太田龍議員も言ったように「全国の小中学校の耐震化」に取り組める。

 建築業は建物建築のほか、電気・水道・内装外装・建具・電気器具まで、多くの専門業者の出番があり、下請けがあり、購買があるのです。
 1兆円で全部終わると言う。そんなら全部終わらせたらいいと私も思う。

 「期待をしている家庭も、8万円で助かる家庭も全国にはたくさんあるだろう」と考えると、一概に反対とは言えない。
 また、「景気対策「学校の耐震化に1兆円」と花火を打ち上げれば、それはそれで、「従来通りの公共工事依存型」とのお叱り、批判の集中砲火が待っているだろう。
 しかし、それでも私はこの給付金には双手を上げては賛同できない。


社会保障分野

   ① 介護従事者の処遇改善と人材確保(1475億円)
   ② 出産・子育て支援拡充(2441億円)
   ③ 地方自治体による一時的な雇用創出事業など雇用対策費(1600億円)
 ①②については今後もっと必要になる分野で、たとえ「ばら撒き予算」と言われようと、説得力のある対策だと思う。もっと欲しかった。

 ③については昔、県も市も「失対事業」としてやった事がある。
当時と違い「シルバー人材センター」があり、何かと大変だとは思うが、知恵出してやるしかない。市や県の一部の職員には話もした。

 いずれにしても大変な自体だ。とにかくみんなで頑張るしかない。
 市内の企業も「先が見えない」と年明けからを大変心配している。正規社員のリストラの話も耳にする。

 「何がしたいのか」分からないとこちらも困る・・・」とハローワークで言ったKYONもいた。
 選り好みは出来ない。「何でもいいから仕事下さい」と言う状況なのに。


100年に一度の、世界的大不況。

 ここを乗り切るにはみんなで知恵出し、汗だし、血を出して我慢するしかない。歯を食いしばって、泥水すすってでも乗り切るしかない。

「ワークシュアリング」も乗り切る大きな方策だと思う。

 私達団塊の世代は、戦後の今より、もっともっと10倍位、大変な時代に生まれ育った。

 食う物が無く「センダンやエノミの実」や「サド」「ツバナ」「ツンビ」「イゲドラの芽」など「草の芽」「木の葉」をばけあって食った。

 「といも」や「唐きび」「野いちご」は最高のおやつ。そういう時代でも大人も子供もみんな明るく元気があり何より「夢」があった。

 兄弟4人。ばーちゃんと両親の7人家族。絵に描いたような焼酎くれのおやじの貧しい家庭で、辛気な思いもしたが、いい家庭だった。
テレビは小学校5年生の時、うちにもやってきた。

 中学校に入学してしばらくしたら、貧しい家庭だったが、何となく、延岡高校から大学へ行くぞと思った。

 60歳の、老後への不安も勿論切実である。

 しかし、10代20代30代の若者の先行き不安、将来への不安、夢の欠如は、もっともっと切実で、国の存亡にも係わる重大事です。

 少なくとも私は、「みんな平等に冷や飯を食う」が前提ではあるが、「子供達・孫達の為に」だったら、泥水をすすってでもがんばれる。


第2回北川流域防災会議

2008-12-26 01:05:00 | Weblog
第2回北川流域防災会議

 午後1時30分。まだロビーでみんなイスに座って団らんしている。
 北川町からの傍聴者だ。「入らんとですか?」「まだ先生が来ちょらんとよ」
 強風で宮崎からの列車が遅れているらしい。会議の前途を想像させる様な風が窓ガラスを揺らし、電線を泣かせている。「本当に強いな」

 第1回は大変いい展開で80点の評価をした。はたして今日は?
杉尾先生到着。20分遅れで会議が始まる。

(要望に対する大分県の回答)

(要望1)
 ダムの水利権。現行は50年だが昨今の異常気象を考えれば10年程度に。
(答)30年から短縮で検討中

(再質)(小谷謹一委員)30年以内とは20年か?
(答)以内できりのいい数字です。
(感想)ニュアンスは20年。ほぼ目的達成 80点


(要望2)
 ダムの濁水対策として選択取水を。
(答)北川ダム上流域の森林整備、濁水フェンスの設置、発電機の運転方法の工夫、希釈水放流を行い効果を検証したい。
(再質)(長瀬一己委員)そんな事は既にやってきてだめだった。フェンスの効果も100%ではないと言う。効果が無い場合は?
(答)フェンスの効果が無ければ選択取水も検討の内の1つとなります。
(感想)全体で4セット設置。20年度は時間橋に1セット。毎年1ヵ所で検証まで5年も10年もかけるのか。そんなには待てない。 20点


(要望3)
 現在試行中の予備放流水位をダム捜査規定に明記を。
(答)事前放流の実施要領を制定する方向で手続き中。
(感想)現在試行中の水位を明記すると言う意味? それなら100点


(要望4)
 現洪水調節200トンを500トンから。
(答)田畑や道路の浸水被害を考慮すると、洪水調節開始流量は、ダム管理者として現行の200トンとしたい。

(感想)前回の「出来ない」という考え方を訂正してきたと言う事では評価できるが、いずれにしても、ここ件に関しては、(答)を踏まえて、住民がどちらを選択するかが必要。 50点


「1回会議の主な宿題」
(問)住民説明会は?
(答)住民懇談会を開催します。


(総括)
 予備放流で分かるように、「水は銭」なのである。前回「出来ない」と答えた500トンが訂正された。
 水位155mより下げての洪水調節は出来ないという根拠も「水は金」の発想から来るものである。

 実際は最低水位131mからでも洪水調節は出来る。
 そうなれば、洪水調節容量は現在の1220万トンから3470万トンになり、2250万トン増となり、現在の≒3倍の容量となる。

 これが出来ないで、水位155mにこだわるのは、企業局であり、ダム建設に多額の金をつぎ込み、売電で工事費の回収とランニングコストを稼ぎ出さねばならないと言う、苦しい事情があるのです。

 ですから、たとえば水位131mで台風を待つとする。クレストゲートはもちろん閉めておく。
 155mになったら放流が開始出来る。

 ダムに入って来ている水が200トン以上だったら、徐々に放流を開始する。そして200トンまで達したら、後は500トンまでそのまま放流する。洪水調節はしない。
 そして、放流量が500トンに達したら洪水調節を始める。

 これで何ら問題は無いのである。
 問題があるとすれば「水が金」と言う一点に尽きるのです。

 まだ、委員の意思統一がなっていない。同じ思いを共有して下さい。
「清流北川」「生かすも殺すも」川の命があなた達委員の肩にかかっているのですから。


 また、この会議とは別でも結構ですが、「一ツ瀬川水系濁水対策評価検討委員会」と同じような委員会を作り、防災とは別に「濁水対策だけ」を協議する事も必要でしょう。


 いずれにしても、現行の北川ダム、システムで、最良の「洪水調節」「濁水防止」が出来れば、いかなる方法でもいいのです。

 私達は「洪水の無い山紫水明の北川を望んでいるだけ」ですから。

鼻血ブー

2008-12-15 23:24:10 | Weblog
俺もまだ若い?

 12月11日、一般質問3日目。開会10時。私の一般質問は平田議員の次の11時から。
9時30分を過ぎたのに。  鼻血が止まらない。

 朝おきて、「今日はテレビ出演。目いっぱい良く見せよう。実物の何十倍も」と欲を出す。 
 朝から念入りにひげを剃り、鼻もすって、鼻毛のはみ出しも痛い思いして引き抜いて。精一杯、出来る事はすべてやって。準備万端。
おっと、鼻血が少し出た。ちょっとやりすぎたかな? 軽い気持ちでも1回鼻をする。

 もっと出だした。頭にシャワーをかけて鼻の穴を洗う。いつもはこれで止まる。
今日に限って止まらない。鼻にティッシュで栓をした。
一時して、鼻栓を取ってみた。なかなか止まらない。

 もう1回栓をする。10分位で止まった気がした。
8時過ぎに大丈夫と判断し、シャツ・ネクタイそして背広を着る。

 車で市役所へ。途中で何の気なしに栓をはずした。
 「やんや!」「また出だした」また、ティッシュで栓をする。背広の袖口に2滴血がついた。

 いつもと違う。多少の焦りが出る。本会議開会まで後1時間半。
ましてや、今日は登壇日。

 市役所に着き、トイレへ行って栓をはずす。また出だした。と言うよりは止まっていなかった。
 医務室に行く。小鼻を押さえて止めようとするが止まらない。と言うかなおさら出血し始めた気がする。

 9時半。「病院へ行ってとりあえず止めたもらおう」「ボクシングも止まるじゃないか。大丈夫」と自分に言い聞かせる。

 本庄さんに連れられて、議長車で耳鼻咽喉科へ。
裏口から入れてもらって治療をお願いする。先に鼻血を出した人が治療中。しばらく待っている間に少し落ち着いてきた。

 私の番。先客とすれちがう。知り合いだ。向こうは気づかない。
「ほっとして診察台へ」先生が「どうしました」とやさしく聞く。
「朝、顔を洗って鼻を強くすったら出始めました」と答える。
「じゃ見せて下さい」鼻血が出だすのでは内心心配する。若い女医さんだ。

 「先生、昼まで2時間だけ止めてください」「止まるかどうか分かりませんよ」「とにかく詰めてください」「やってみますが保障は出来ません」小さなガーゼを何枚も何枚も鼻の穴に詰めていく。

「 出血は圧迫して止める事もある。大丈夫と自分に言い聞かせる」
「先生、12時まで2時間大丈夫ですよね」としつこく聞く。
「保障は出来ませんよ」

 鼻の穴はガーゼで満杯。最後に綿を詰める。これでよし。とりあえずOK.
10時仮治療が終わる。とりあえず止めました。あとは県病院で焼いてもらって下さい」
「ありがとうございました」とお礼もそこそこに病院を出る。

 私のせいで開会時間が10分遅れる。血が止まらない場合は、私の順番を最後に回す為の「議会運営委員会」を開いていただいたのだ。

 もう始まっていた。「10分ぐらい前になってから入った方がいいと思います」と本荘さん。
 待っている間に、初めて本会議をテレビで見る。平田議員が質問中。落ち着いてうまくやっている。「さすがだなー」

 平田議員が再質問。私の席が空席で映る。外でテレビを見ているから当然だ。

 「鼻血はしょうがない。外でテレビを見る経験が出来た。何事もプラス思考で考えよう」とあきらめる。

 11時10分から登壇。最初にお詫びをするつもりだったが小田団長から「鼻血の件には触れないで」というメモをもらったので「北川ダム問題最後の質問となると思うと気合が入って」と濁しました。

 それから1時間。鼻血が出だすのではと心配しながら。大きな声は出せずじまい。
 消防団の事、消火栓ホースの事、もっとやりあうべきだった。鼻血の再出血を恐れて、「びくびく」「やんわり」

 本来なら、気持が高ぶって「消防長ではらちがあきません。市長、あなたが答えてください。田舎での消火栓の役割は終わったのですね」と。

出血を気にして、「消防長、改めて議論しましょう」と言うのが精一杯だった。

テレビを見てくれた友人は「風邪ひいていたのか?」

一般質問と申し合わせ事項

2008-12-08 06:23:53 | Weblog
 早いもので、平成20年も残すところ20日間足らずとなりました。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。急な冷え込みです。お風邪など召されませぬよう、お体ご自愛下さい。
 さて、平成20年12月議会。今回も一般質問をやらせていただきます。

 9月議会は「くじ運」が良く、トップバッターをおおせつかり、皆様にご案内する時間がありませんでした。誠に申し訳ございませんでした。

一般質問日程   ご覧になっての御意見等もお気軽にお聞かせ下さい。

   日  時 12月 11日木曜日 11時00分~12時
   質問内容
       北川流域防災会議(洪水濁水対策他)
       建設工事の発注状況(延岡市外業者)
       鹿児島市との交流(西南の役・西郷隆盛)
       子育て支援制度(子供を生み育てる環境を)
       畜産振興施策(後継者育成と建設業の参入)
       安心して暮らせる街創り(防災ステーションの整備)
       自助・共助と消防団(その役割と活動とOB活用)


 議会内では、以前(選挙前の前議会)よりの申し合わせ事項で、一般質問は「持ち時間は30分、年に2回まで」となっているそうです。
 私は議会で議員の発言を制約するべきではないと考えますので、この前議会よりの申し合わせ事項には賛成できません。

 当選後の初召集のときに、新議員全員で「今議員任期中の申し合わせ事項」として、新たに確認するべきだったと反省しております。
 21年5月に議長・副議長の選出、所属委員会等の変更等の臨時議会があり、次の2年間の議長が決まりますので、その時、今後2年間の「申し合わせ事項の確認」をすべきだと考えています。

 今、議会で論じられているのが「年2回・一会期中の質問者数15名以内」です。今までは18人で実施していました。
 先ほども言いましたように、議員の発言を議会自らが制約する事には賛成できません。
 勿論、「毎回質問に立つ」と言う事は大変な労力を必要とし、その結果、一般質問に似つかわしくない「内容の浅い質問」になる可能性があります。

 「年2回」と言う制限を議会自らが設定し、「半年、練りに練った物を当局側にぶつける」という「内容の濃い一般質問」を「前回の申し合わせ事項」は求めた」のだと思います。
 その考えに異論を挟むものではありません。当然、議員にはそれが求められます。
 しかし、この申し合わせ事項は「今日のようなめまぐるしく世の中が変わる時代」「判断一瞬」の時代にはそぐわないと考えます。

 半年かけて準備した質問内容が「もう過去の事」隣かねないのです。

例えば、
 ①「道路特定財源」「東九州高速道路問題」
 ②資材高騰による、建設業の「単品スライド条項の適用」(「鉄鋼製品と燃油」2品目)

 半年前にはあれだけ騒いでいたのに。
 現在では高速道路の騒ぎも一段落。

 「世界一斉不況」の為、中国を中心とした開発途上国のインフラ整備の勢いが大減速したため、鉄鋼製品と燃油にいたっては「騒動前よりも安い」という状況。
 半年掛けて、あるいは9ヶ月掛けて周到に準備した「質問」が「質問にならない」「通り過ぎた過去」議会の質問にも「旬」「賞味期限」があるものも多くあるのです。
 また、与えられた2回を使い切った後に生じる「国・県・市・地域の一大事」には発言できない事になります。
 これらは、一例です。

 いつ、どういう状況が起きるか。想像がしずらい、先が読めない社会情勢。
議員の幅広い能力
 どういう状況にも対応できるよう、日々の情報収集・意識知識の構築。「より高い識見」が議員には、今まで以上にを求められています。

 年2回の質問規制は世の中の流れにはもはや対応でいないと考えます。
毎回毎回の質問に「スタンバイ」は大変ですが、それを分かってあえて言いたい。

若い議員は挑戦してほしいし、挑戦すべきです。


江藤拓農林水産大臣政務官 vs 太田総理

2008-12-05 00:44:33 | Weblog
『太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中』

江藤拓代議士出演

 前々から出演以来があっていたのですが、断っていたそうで、今回は出ることにしたそうです。
 面白おかしく、政治を・政治家をちゃかしながら番組を進めるので、みのもんたの番組同様あまり好きではありませんが、時々重要なヒントが見え隠れするときもあります。

 とにもかくにも出演と言う事ですので、他の国が足りなくなった状況にある米を、国内では余っている米をもう輸入する必要は無いと考えます。

 江藤農林水産大臣政務官がどう答えるか。皆さん期待してご覧下さい。
 
    放送局  UMK
    放送日  12月5日(金) 20時~21時

    出演者  自民党(2名)、民主党(2名)、共産党(1名)以上、国会議員6名   他、タレント、有識者、一般人・・・

    マニフェスト  ウド鈴木 「海外からの米の輸入を禁止します」




言わずにはいられない。何で私が裁判官?

2008-12-03 12:16:09 | Weblog
 いくら考えても分からない。なぜ法律素人の私が裁判官か? とにかくど素人だ。裁判とはこの程度のものか?

 働く者の命が脅かされる大きな災害復旧現場をいくつも乗り越えてきた。
 発注者を含めた「プロの集団」で2次災害が発生しない施工方法を、当初は勿論、工事中も、時には毎日のように工事の状況・地山の変動を検証し、無事故の完成を目指したものだった。
 素人の地元の人には「過去の崩壊の履歴」は聞いた事はあるが、「どうしたらいいか」を聞いた事は一回も無い。
 「判断の迷い・揺れ」は命を掛けて働く現場の工事関係者の同様をきたし、信頼を失い、指揮が乱れるからである。

 けなし王の「みのもんた」も、大騒ぎしないと言う事は、話題にしても国民の「関心が得られない」。国民は「俺は当らないだろう」と他人事。それじゃあ「視聴率は稼げない」と判断しているのだろう。
 そういう意味では「ニュース」がワイドショウ化した現在を象徴している。 

 国民にとって極めて重要な事なのに、野党もだんまりを決め込んでいる。得策ではないと判断しているのだろう。
 本当に私達にとって、非常に大切な社会の変革なのです。
「マスコミ」がもっと真剣に取り組むべき大きな問題だと思う。

 自分の一生を国家によって左右される大変な問題にもかかわらず、十分論議されているとはとても思えない。

導入の理由
裁判員制度は、「司法制度改革の一環として導入。国民が刑事裁判に参加することにより、裁判が身近で分かりやすいものとなり、司法に対する国民の信頼向上につながることが目的」

本当に、普通の国民にとって裁判が身近になる必要があるだろうか。

弁護人・裁判官がすぐに口走る「精神鑑定」。国民が「死刑だろう」と思う事件に対して、「善悪の判断能力がない」を理由に「無罪」。それに対して国民の批判が集まる。

 実は「信頼性の向上」は隠れ蓑で、「おお、いいわい」「そんげ言うならお前らが「いっぺん」やっちみろ」「何も分からんじょって、つべこべ言うな」「いっぺんやっちみて、そりかり言え」

裁判所・裁判関係者の「居直り」にしか取れない。

対象事件
死刑又は無期の懲役・禁錮に当たる罪に関する事件で
殺人罪、強盗致死傷罪、傷害致死罪、放火罪、強姦致死罪、危険運転致死罪、保護責任者遺棄致死など。(報復の予期される暴力団関連事件などは除外)
裁判官3名と、無作為にくじで選ばれた裁判員6名の計9名で合議制で行うという。

裁判員が負う義務 
出廷義務
   正当な理由がなく出廷しない場合は10万円以下の過料。
守秘義務
   一生死ぬまで。裁判の秘密を漏らした場合は、6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金。
日当旅費等
   日当1万円以内、交通費実費、宿泊料1夜当8700円位

問題点
20歳以上の日本国民であれば、誰でも選ばれる可能性がある。

たとえば20歳で裁判員。
 強盗殺人事件。現場の写真(現状の状況・死体・凶器)、取調べの調書(殺した状況)、犯人の生い立ち・現在の環境、被害者の家族の状況等。
普通の人は一生に1回も経験しない想像を絶する惨事の残酷な写真等の証拠資料をも。すべてを正確に、確実に検証し、自分なりの意見を述べ、判決を決める。

 それを胸に秘めて60年、80歳まで生きろという。

また、「くじで無作為に選ばれた裁判員の資質の低下」を問題視する人もいる。

 とにかく、ベテランの裁判官でも迷い悩むという死刑判断を、ずぶの素人の国民に「くじで選ぶから一緒に考えろ!」「いやとは言わせん」「匿名でやるから安全」「知り得たコツは墓場まで持っていけ」

あまりにも乱暴極まりない制度だと思う。

結論
 再度言うが、この制度は、「信頼性の向上」は隠れ蓑で、裁判所・裁判関係者の「居直り」にしか取れない。

あわてる必要は無い。
とりあえず凍結し、国民の間で再検討すべき。


言いたい事は言った。今から一般質問の原稿に取り掛かろう。